表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/78

あれから3日後

 貴族主義で構成された組織『アリストクラット』が壊滅して早3日。

 事後処理もカルロスとカトレアの助力のおかげですんなり終わったようで、カトルとメルルとノエルは転移で『ホーエル』に戻っていった。


 なお、報酬も既に貰っており、内訳は5万ゴルダとマジカルスカートという女性用の衣装とマジカルブレストという剣士用の防具、そしてカブの種とジャガイモの種、魔力と体力の2種類のポーションがそれぞれ20個ずつ入ったアイテムボックスだった。

 お金に関しては何とかなるだろうし、マジカルスカートもメルルが着たがっているので彼女に渡す事にした。

 サイズ的にもノエルが着るには大きすぎるからだ。


 なお、この一件はベルセリア国内で解決はしたものの、ノクターン魔法国やフリージア王国からは何故我々にも声を掛けなかったんだという事で少し揉めたが、カトルとメルル、カルロスとカトレアの名をジェフ国王が挙げた途端に納得したようだ。

 特にカルロスとカトレアに関しては、ノクターン魔法国やフリージア王国でも最強すぎる夫婦として有名であったようだ。


「しかし、結構貴族主義者がいたんだなぁ」


「ノクターン魔法国やフリージア王国から隠れるように所属した貴族主義の家系もいたみたいだね」


「確かに二国が何故声を掛けなかったのかと言われるのは納得だ。 双方の貴族主義の家系の数も多かったらしいしな」


「まぁ、ジェフ国王様が両親の名を出した所で掌返ししてたみたいだけどね」


 ホーエルに戻り、いつも通りの生活に戻りつつあるメルルとカトルがジェフ国王からもたらされた貴族主義者の総数を見て半ば呆れながら話していた。

 ノクターン魔法国やフリージア王国出身者の貴族主義者の多数も隠れるような形で『アリストクラット』に属していたようなのだ。


「ノクターン魔法国出身の貴族主義者の大半がエルフィア家の主義と同調していたのもねぇ」


「魔法国家であるが故に、戦士たちの扱いが雑だったのが不満だったのかもね。 ノクターン魔法国の大統領も戦士系の扱いの改善に努めるって言ってたし」


「ちゃんと実行してくれるといいけどな。 魔法主体の官僚が大人しくしてくれればだけど」


 特にノクターン魔法国は魔法主体の国家であるが故に魔法主体こそモットーである官僚がいる事で、戦士系の扱いが下に見られることに不満を感じた者がエルフィア家の主張に同調していたと発覚し、大統領は改善に努めると告げたが官僚がそれを阻止する可能性も否めない。

 魔法国だから魔法使いが優遇されるべきと考える官僚が多いのだろうから、改善させるのは至難の業だ。


「さて、そろそろ朝ごはんが出来上がるからノエルちゃんを呼んできてくれる?」


「ああ、分かった」


 色んな話をしながら朝食を作っていたようで、そろそろ出来上がるためにメルルはカトルにノエルを呼んで欲しいと頼んだ。

 今、ノエルはメルルの家に来たクルルと一緒にお話ししたり遊んでいたりしているようだ。


「ノエルちゃん、そろそろ朝ごはんが出来るからおいで」


「あ、おにいちゃん」


「今日はお姉ちゃんがメインで朝ごはん作ったんだね」


「ああ、クルルも済まないな」


「いいよ。 エーちゃんは村の見回りをしているからね。 それにノエルちゃんは私達にとっても家族だしね」


 村長であるクルルがいつもノエルと遊んでもらっている事に申し訳ないと思うカトルに、クルルは気にしてはいけないと言う。

 当のノエルはカトルに抱き着いて頬ずりしている。


「よし、じゃあそろそろ朝ごはんでも食べようか」


「うん♪」


「私の分もあるよね?」


「ああ、ノエルちゃんの相手をしてもらってるからな」


「私にとっても可愛い妹だしね~」


 メルルは朝ごはんを作っている間にクルルにノエルを任せてくれているという事で、クルルの分も作っておいたのだ。

 カトルと手を繋いで歩くノエルを見て、クルルも微笑ましそうに見ている。


「お、ノエルちゃんもクルルもやっと来たね。 じゃあ朝ごはんを食べようか」


「ノエルちゃんはここに座ろうか。 お兄ちゃんとメルルお姉ちゃんの間に」


「うん。 おにいちゃんのお隣」


「それでクルル、エクス君はもうすぐ見回り終わる? エクス君の分も作ったけど」


「あー、ごめん。 もうすぐ終わると思うから呼んでくるよ」


「エクスの分も作ったのか。 まぁ、全員分の手伝いは僕がやったけどさ」


 三人がキッチンに入るとメルルが朝ご飯を用意して待っていた。

 どうやら、見回り中のエクスの分も作っていたようで、クルルは呼んでくることにした。

 少し苦笑気味のカトルだが、彼も今はラクレイン家の一員だ。

 今回の『アリストクラット』討伐の後の家族団欒の時間なのだ。


「エーちゃん連れて来たよー」


「すみません、メルル義姉さん。 わざわざ……」


「気にしないで。 さ、食べようか」


「そうだな」


「うん、じゃあ一斉に……」


「「「「「いただきまーす」」」」」


 全員でいただきますの挨拶をして、5人での朝食が始まった。

 ノエルの笑顔に癒されながら、カトル達は料理に舌鼓を打ったのだ。



次は諸事情により4月16日(土)更新予定です。


作者のモチベーションの維持に繋がりますので、よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ