ギルドへの報告と今後の予定
この話はなろう版のみ追加されたお話です。
「帰還したスタッフから聞いたのですが、あの東の湖にエビルグリズリーが現れたのですか?」
「はい。 当然ながら穴持たずの奴でした」
「ここホーエルの村は豪雪地帯でもあるから熊系は現れないはずだったのに……皆さんは大丈夫でしたか?」
「幸い、エビルグリズリーの弱点である湖の水があったので、それで倒しました」
ホーエルのギルドにて、雪降り草の採取依頼の完了の報告をするついでに採取先の東の湖にエビルグリズリーが出現したという報告も行った。
受付嬢さんはスタッフから聞かされてはいたが、メルルやカトルから改めて聞かされて見た目は冷静を保っていたが、内心では驚きを隠せなかったようだ。
「ひとまずエビルグリズリーの遺体は湖に沈んだままなので、後で回収をお願いしたいんですが」
「分かりました。 回収用のスタッフに頼んでおきますね。 はい、雪降り草の採取依頼完了の報酬とエビルグリズリーの件でのお詫びのお金です」
メルルから湖に沈んだままのエビルグリズリーの遺体の回収をお願いすると共に、三人は雪降り草の採取依頼の報酬を受け取った。
さらにエビルグリズリーの件でのお詫びのお金、3万ゴルダも貰い、三人は自分達の家に戻る。
ちなみに、雪降り草の採取依頼の報酬は、お金が5000ゴルダとマジックポーション24個とカブの種20粒だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「うわぁ、東の湖にエビルグリズリー……しかも穴持たずのパターンかぁ」
「うん。 幸い湖があったおかげで何とか倒したけどね」
「ああ、アレは熊系の魔物としては欠陥だらけだからね。 それでも穴持たずの状態はかなり凶暴になるんだけど」
自分達の家に戻ったメルルは、ノエルをカトルに任せて隣のクルルの家に向かい、東の湖で起きたことを話していた。
「それにしてもノエルちゃんの冒険者デビューがあんなアクシデントに見舞われるとはね。 ノエルちゃんは大丈夫?」
「カトル君がノエルちゃんをお姫様抱っこしていたから大丈夫だったみたい。 今もノエルちゃんと一緒に居てあげてる」
「カトルお兄ちゃんは本当にノエルちゃんにぞっこんだねぇ。 お姉ちゃんも気が気じゃないのでは?」
「ああ、そこは大丈夫。 私もこの報告を終えたらノエルちゃんをギューって抱きしめるから」
「あのさぁ……」
ノエルの冒険者デビューにエビルグリズリーが現れると言うアクシデントに見舞われた事で、ノエルが恐怖に囚われるんじゃないかとクルルは心配していたが、メルル曰く、カトルが常に一緒に居てあげているらしい。
メルルもこの報告が終わり次第、ノエルとのスキンシップを取ると言う事にクルルは呆れかえっていた。
「それでノエルちゃんはどうなの? やっぱり魔法使い系の素質がある?」
「そうだね。 あの子はやっぱり魔法使いの素質があるからね。 じっくり長所を伸ばしていく予定だよ」
「お母さんが今、シオン王妃様の依頼をこなしている最中だから、ノエルちゃんを強くできるのはお姉ちゃんくらいだね。 カトルお兄ちゃんは剣士だし」
「うん、でもカトル君も一緒に見てもらうつもりだから。 彼も必死で努力してたからね」
「ああ、そっか……」
今後のノエルの育成だが、魔法使いとしての素質があるノエルを暫くはメルルが教える事になるようだが、カトルもフォロー役として見てもらうとの事。
カトルの必死の努力を見たメルルだからこそ、ノエルの頑張りを褒めてもらえるはずだからと踏んだのだろう。
「後はノエルちゃんを捨てたエルフィア家が所属する『アリストクラット』の動向が分かればいいんだけど」
「あれはまだ情報収集の最中だから、何か分かればギルドから教えてくれると思うよ」
「今は待つしかないわけね」
ノエルを捨てたエルフィア家が属する『アリストクラット』の件はまだホーエルには情報が届いていないようだ。
だが、カトル達がジェフ国王に相談したりしているから、何か分かればギルド経由で知らせてくれるとクルルは言った。
「じゃあ、私は家に戻るよ」
「うん、カトルお兄ちゃんにもよろしくね」
「そっちもエクス君と頑張ってよ。 村長なんだから」
「もちろんだよ」
そう言ってメルルは、クルルの家を出て自分の住処に戻る。
そして戻って来てすぐに、ノエルを抱きしめてスキンシップを取って癒されるのであった……。
次は諸事情により2月9日(水)更新予定です。
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