クルルから聞いた脱獄の手口
本日(12月12日)2回目の投稿です。
「それで、どうやってあいつは脱獄をしたんだろうな?」
「うーん、クルルに聞いてみる?」
「そうだな、聞いてみよう」
グズマの脱獄について疑問に思っていたカトル。
それを見たメルルはクルルに聞いてみてはと提案し、カトルもそれを受け入れてクルルの自宅へと向かった。
そして、クルルの自宅で、今回の貼りだされたニュースについて話し、脱獄の手口について聞いてみた。
「ジェフ国王様経由でセレティアの国王様から聞いた話だけど、どうも取り巻きのマライアという僧侶が光魔法で多数の見張り兵士を気絶させて鍵を奪って残り二人を介抱してから脱出したみたい。 でも、脱出した先に騎士団が待ち構えていて、抵抗むなしく囚われたそうだよ」
「はぁ……、取り巻きもアレだから……」
そしてクルルから脱獄の手口を聞いたメルルは、額に手を当てて呆れたようにため息をついた。
グズマの取り巻きも天才であるが故に他人を見下す性格だったのを思い出したからだ。
「結果論になるけど、クビにされてよかったって今更ながら思えるよ」
カトルも同じく呆れたままそう言ったので、クルルも苦笑していた。
「脱獄して捕まったとなると今後はどうなるんだろうね」
「多分、死刑より辛い刑罰になるんじゃないかなっていうのがジェフ国王様の予測。 辱めの刑とか……ね」
「ありえそうだなぁ……」
メルルからの質問に対するクルルの答えを聞いて、カトルはありえそうな予感を抱いていた。
「とにかく、今はお兄ちゃん達は心配しなくていいと思うよ。 何かあってもお父さんとお母さんも駆けつけるだろうし」
「あの両親は最強の一角だからね……。 私でも未だに勝てたためしないから…」
「そうなのか?」
「うん。 特にお母さんは魔法職の中では最強の部類だからね。 魔力も高いから本気出されたら勝てないんだよ」
「私も同じくお母さんに一勝もしていないからね……。 ま、割り切るしかないよ」
「あはは……」
メルルとクルルが、両親であるカルロスとカトレアの……、特に魔法特化のカトレアの強さを聞いたカトルは乾いた笑いを浮かべるしかない。
「そろそろ夜になりそうだし、お兄ちゃん達もお休みしたら? 朝方はカブの種を植えたし、午後は依頼をこなしてたでしょ?」
「そうだね、そうしよう」
「私もそうするね。 お休みクルル」
「うん、お休みー」
夜に差し掛かってきたところで、メルルとカトルはクルルの家から出ていき、自分たちの家へと戻り、風呂に入ってから眠りについた。
なお、メルルのお願いによってカトルと一緒に入浴したことについてはまた別の話。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「んー、今日もいい天気だね」
「そうだなぁ。 今日はどうする?」
「今日は町中でデートでもしようよ」
「それ、いいな。 カブの畑に水をやってから行こうか」
「あ、そうだった」
今日の予定をデートにしようとしたメルルの案をカトルは受け入れた。
当然ながらカブの畑に水をやってからなのだが。
メルルは【ウォーターレイン】を唱えて畑に水をやった。
「そういえば、今日のメルルの衣装、可愛いな。 似合ってるよ」
「ありがとー♪ えへへ、君にそう言ってもらえるのは嬉しいよ」
そして、カジュアルなブラウスに短めのフレアスカートに身を包んだメルルを見て、カトルは可愛くて似合ってると褒めた。
褒められたメルルは嬉しさいっぱいでカトルに抱きついた。
急にメルルに抱きつかれたカトルは、多少驚きつつもメルルをありのままに受け止める。
「っと、とりあえず最初はどこに行く?」
「そうだねー、広めに拡張されたよろず屋に行ってみようよ。 品揃えとか見てみたいし」
「拡張されたのか……。 そうだな、行ってみよう」
「よーし、出発だー♪」
メルルはカトルの腕を組んで、テンション高めでよろず屋に向かって歩き出した。
他人から見たら微笑ましいバカップルみたいなのだが、メルルは気にしないようだ。
(やれやれ、いつも以上にテンション高いな。 ま、グズマの脱獄の件もあったしな)
昨日のグズマ脱獄のニュースの事を考えながらも、メルルに腕を組まれてエスコートされるがままに一緒に歩いて行くカトルであった。
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