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早速の依頼

本日(12月10日)の2回目の投稿です。

「はい、これがあなた達の冒険者カードです。 最初はEランクからスタートして、依頼を多くこなす事でランクが上がります。 最高でSランクですね」


「へぇ……」


「最も、BランクからAランクになるにはテストを受けなければいけませんけどね。 ギルドの顔になるかも知れないという理由で一定の礼儀は必要ですし」


 メルルとカトルの冒険者登録が無事完了し、受付嬢からカードが渡される。

 二人ともEランクからスタートだ。

 冒険者は依頼を一定数こなす事でランクアップし、最高がSランク。

 だが、BランクからAランクへのランクアップはテストを受け、合格した者のみが可能らしい。

 やはり高ランクになるには一定の礼儀が必要なのだろう。


「まぁ、私達はそこまで固執はしませんよ。 まったり依頼をこなしてまったり生活するつもりですから」


「確かにお二人がこの『ホーエル』に来たのも、今までの疲れを癒すためでしょうしね。 で、早速ですがひとつ依頼を受けませんか?」


「どんな依頼ですか?」


 受付嬢から一つの依頼を受けてみないかと言われたので、カトルはどんな依頼なのかを聞いた。


「簡単な討伐依頼です。 近くのアルニム草群生地を荒らす魔物を倒すというものです」


「魔物討伐……、どんな魔物でしょうか?」


「ゴブリンが5匹、群生地に出現しては荒らしているとの事で、管理人からさっき依頼があったのです」


「群生地に管理人がいるんですね」


「ええ、カルロス様が連れて来た優秀な方です。 戦闘は無理ですが」


「ああ、それで討伐依頼を……と。 どうする、メルル?」


 受付嬢から今回の内容を聞いて、カトルはメルルにどうするのかを尋ねた。


「せっかくだし、ここは受けてみようよ。 私の魔法とカトル君の剣ならゴブリンは大丈夫だから」


 メルルの答えは、受けてみようというものだった。 初めての依頼が討伐なのはカトル自身はいささか不安であったが、メルルの自信満々な表情で受ける決意をした。


「分かりました。 この依頼を受けます」


「では、この依頼書を持って管理人に会ってください。 北にアルニム草の群生地があり、そこに小屋がありますので」


「了解しました。 行こう、カトル君」


「ああ、行こう」


 依頼を受けた二人は、依頼書を持って管理人の小屋があるアルニム草の群生地へ向かった。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 カトルとメルルは、『ホーエル』から徒歩20分にある北のアルニム草の群生地に到着し、小屋に住む管理人に会い、依頼の確認をしてから現場に向かった。

 現場には、やはり5匹のゴブリンがアルニム草を食い荒らしていたようだ。

 

「あの5匹のゴブリンが、アルニム草を食い荒らしてるんだよ」


「結構荒らされていますね……」

 

 カトルがそれを見て悲痛な思いでいっぱいだった。

 メルルも同じくゴブリンに怒りが湧いていた。


「本当に許せないね……。 手早く倒しちゃっていいですよね?」


「ああ、頼むよ」


「よーし、まずは私からいくよ。 【ストーム】!!」

 

「グギャアァァァ!?」

 

「ギギッ!?」


 管理人の許可を貰った後で、メルルが無詠唱で風の初級魔法を唱えて、ゴブリンを吹き飛ばす。

 突然の攻撃にゴブリンたちは戸惑っていた。

 その隙にカトルが接近してゴブリンを素早く切り刻んでいく。

 カトルの剣技をなんとか回避したゴブリンもメルルの【アイス】の魔法による中ぐらいのつららで頭を撃ち抜かれていく。

 こうして、ものの数分で5匹のゴブリンは駆逐された。


「やったね、カトル君!」


「ああ、メルルのサポートのおかげだよ」


 お互いをハイタッチで称えあう。

 その傍で管理人も呆気に取られたみたいだが、すぐに我にかえる。

 

「管理人さん?」


「あ、ああ……。 いや、驚いた。 ものの数分でゴブリンを駆逐するとは…」


「まぁ、一応勇者パーティに属していたこともありましたが……。 今は追放された身ですが」


「なるほど、訳ありと言うわけだね。 これ以上は聞かないさ。 では討伐完了のハンコを押していくから、これをギルドの受付嬢に渡してくれるかな? 今回の報酬も向こうで貰ってくれ」


「分かりました。 管理の方も頑張ってください」


「ありがとう。 何かあったらまたお願いするよ」


 二人は、また何かあったら引き受けるという約束を交わた後、ひとまずの別れを告げて『ホーエル』に戻った。

 

「はい、依頼人による完了の証の押印が確認されました。 こちらが報酬となります」

 

「ありがとうございます」

 

 ホーエルのギルドで、管理人のハンコが押された依頼書を受付嬢に渡し、それを確認した後で受付嬢から報酬を渡された。

 お金4000ゴルダとアルニム草で作られたポーション3本だった。


「初めてにしては、いい報酬だったね」


「そうだね。 お金はどうする? 生活用品とか買っておく?」


「そうだね。 まだ、セレティア国王様から貰ったお金も残ってるしね。 ついでに農具も買っておこうか」


「いいね。 ジャガイモかカブを栽培したいからね。 種とか買っておこうか」


 貰った報酬と、セレティア国王から貰ったお詫びのお金でこれからの計画を立てるメルルとカトル。

 二人の新生活は始まったばかりなのだ。


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