表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

95/141

会議に呼ばれました。

 早朝お会いした際に、騎士長さんが仰っていた会議に、どうやら私も出席する様です…


 出勤早々に、情報部から出向されてるマイヤさんからそう伝えられまして、


 今、馬車に乗っています…


 情報部から出向の三名と、何故か王様も一緒です。

 そう言えば…王城内部では、王様は馬車か徒歩が多いとは聞いていましたね。


 で…その王様が突然声をあげまして…

 『おい、馬車を停めろ!』…っと。


 ですが、停まるよりも早く、ドアも開けずに王様はスタスタと、早足で細い路地に入って行ってしまいました…


 慌てて私も扉を開け、急いで王様を追いかけ…


 …あ、出て来た。


 王様は大きな男の襟首を摑み、ズルズルと引きずりながら出て来られました。

 大通りに出ると、指笛を鳴らし、

 ピイイイイイイ…


 直ぐに近くの警備隊がすごい勢いで駆けつけて来ました。


 『おい?お前らこんなデブを見逃したのか?コイツだろ、最近うろついてるっていう、手癖の悪いよそ者は?』


 「ハッ、その通りで御座います…」


 『コイツ…かなりこそこそすんのが得意っぽいが、これを見逃すとは笑止。お前ら…今月の給金、二割カットな?』


 「ぐううう…申し訳…ございません…」


 『良しおめえらに、名誉挽回のチャンスをやる…詳しく徹底的に調べ上げろ、良いな?』

 「「御意っ!」」


 王様によると、どこかに秘密の抜け穴か何かが有る、掘られた可能性かも…だと。


 で、再び馬車かと思いきや、何故か馬車とは反対の方向に?


 『ん?…まあ…ついでだ、ついで』


 王様が向かったのはすぐ近くの屋台でした。


 『おう、あるだけ全部くれ』

 「これはこれは、毎度ご贔屓に、ありがとうございます、今…三十程御座いますから…」


 王様は金貨を取り出し、店の男に渡した。

 『釣りは要らねえ…次も頼むぜ?』そう言って…


  大きな包みを私に差し出す王様…

 あ、はい、持ちます、持ちます。


 馬車に戻ると、私には情報部の取り調べが…

 王様に聞かずに?まあ、良いんですけどね。


 どうやら、少し前から噂になってた案件だったそうで…


 何か、どうもこちらの監視の目をかいくぐる方法が有るようで…


 流石に重要な場所にはミュー様の子供が配備されてますから、絶対に大丈夫なんでしょうが、


 この辺りはそこと比べれば広いし、多少警備が緩いと言わざるを得ず、これは今後要改善ですね…


 「しかし、コイツも相当運がないな…よりによって我が王の目に留まるとは…」

 情報部の方がそう言って苦笑いしながら王様を見ると、


 『おい?こんなのお前らの仕事だぞ?お前らも、給金カット二割な…』

「え?…そんなごむたいな…」

 『なんだ、不服なら三割にするか?』

 「み、御心のままに…」


 目的地は王城の地下かと思って居ましたが…

 馬車は王城では無く、外壁区の、議事堂へ向かっている様です。


 王様はじっと、外を見ていますね。きっとここを知り尽くしていらっしゃるから、すぐに違和感に気付かれるのでしょうね。


 そして時々、街角に立ってる人と、アイコンタクトや、ハンドサインをしていますが、


 そう、それはきっと、白組の方なんでしょうね。


 今度私もハンドサインを教えていただこうかな…


 そして議事堂へ到着したました。


 馬車を降りて、皆でぞろぞろと移動です。


 公式にお仕事でここに入るのは実は初めてだったりして、ちょっと緊張しますね。



 大会議室ですか…やっぱり緊張します…


 大勢の方が…恐らく二十数名…くらいはいらっしゃいましたが、


 王様が入場されるや否や、

 皆さん一斉に膝をつかれます。

 勿論、私も続きますよ、流石にもう、この動きにも慣れました。

 もう決して、他より遅れたりなんて、絶対にしませんことよ、オホホホホ…


 『おう、ご苦労さんっ、楽にしてくれ!』


 王様のお声と共に、一斉に皆さんが立ち上がります。

 いつもこの一連の流れを見ると、

 うちの王様って、改めて本物の王様なんだと、強く実感しますね。

 まあ、完全に不敬ですけど…


 どうやら既に会議は始まっていて、手元に資料が回って来ました…


 どれどれ…


 えーっと…幾つか議題が有りますが、


 アーラント復興の、こちら帝国国民への負担やなんかの説明や、

 今後の支援なんかを、政治家サイドでは無く、一般や商人、或いは農業従事者との話し合いのようです。

 なる程…復興担当者ですものね、私。

 あ、もう元、復興担当者だった…


 皆さんの意見…それぞれの代表さんのようですが、

 概ね、どこも不満は出ていない様ですね…

 困ったときはお互い様だと…


 この余裕?…きっと他国じゃ貴族なんかがゴチャゴチャと難癖つけて、一般人や商人から無駄に出金させたりするんでしょうが、


 ここでは寧ろ、王様、うちはもっと出せますよ?…みたいな、

 ちょっとよその国では考えられない、かなり異質な空気です。


 そして、ちょっと落ち着いたのを見計らって…王様が私を見て、手のひらをうえに、ズンッと差し出す素振りをしてますが?


 え?


 ああ、これですか?はいはい、忘れてましたが…すぐにお配り致しますね。

 王様がお買い上げされたの、たい焼きって言うそうです。



 名前がたこ焼きみたいですが、全然違います。

 魚の形だったので、きっとしょっぱいのかと思いきや、これ、甘いんだ…


 そして、美味しい。


 『でな?あのオヤジ、実は俺が来るって計算してやがったんだぜ?しかも数もちゃんと調べてやがんのよ?』


 ええ?そうなんですか?


 『そうなんだ、賭けだったが、今回はオヤジの勝ちだったな…』


 へえ〜、凄いな、まるで勝負師ですね?



 美味しいたい焼きを頂いたあと、もうちょいだけ会議は続き、

 幾つかの議題が残り、後日もう一度って話でお開きとなりましたが…



 何故か商人さんだけが残ってる…


 そして、さっきの方たちと入れ替わりで、別の多くの商人さんが入って来られました。


 あの…グリフォン像のお店の方も居られます。




 どうやらココから二回戦の様ですね。

 

 皆様…なにか色々とお荷物をお持ちですね…


 そして恒例の?

 まずは膝をついての最敬礼…からの、『お疲れ、楽にしてくれ…』の、流れです。

 

 

 そして、会議が始まリました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ