地上戦に入ったそうです。
ここからではその様子は判りませんが、
グリフォン隊が現場に到着し、付近の制圧を始めたようです。
「あの黒い悪夢が空から次々と降ってくるのだ…相手はただ絶望する以外、最早何も出来やせんのだ…」
カイ様が不敵な笑いを浮かべながらも、若干?怯えても居ますね。
「良いから一回、て、敵対してみるがいい…
あれほど恐ろしい生き物など、この世にはそうそうおらんぞ?」
え?ひょっとして…敵対された事が、お有り…なのですか?
「おお…あやつらの親…ジョンとポチ子に…
それこそ、ギッタンギッタンの、グッチャグチャの、ボッコボコにされたわ…」
ああ、それで…悪夢でしたか…
ちなみに?
剣も容易く交わされて一切当たらず…
魔法耐性がそもそも異常で、それこそ一切効かず、なんなら避ける気さえ無い…
そして、硬い爪やくちばしで、
剣も盾も、武器は無惨に砕かれて…
逃げたって…隠れたって、
そもそも目も鼻も良い上に、
卑怯にもアイツら、飛び上がって、上から見よるのだぞ…?
岩陰とか、全く意味無いのだぞ?
戦っても勝てず、逃げ出しても逃げられないし…
そんな、カイ様のグリフォンさんとの思い出は、
文字どうりの、まさしく悪夢…だったそうですね…
「アレはそもそも、神を殺そうと…あの、うちの王様を殺さんと、神族の力を結集して生み出されし者だぞ…
我等とはもう、生まれからして違うんだ…」
ズーラー将軍も答えます。
ひょっとして、ズーラー将軍も?
「我はそこな母とは違い、あの王と、
わざわざ争おうなどとは、微塵も思えん!
…だが、何度も何度も…見たくない恐ろしい光景を、
その傍らで、この目で、幾度となく見たのだよ…」
あ、そうですか…。ただ見てただけでも、恐ろしいんですか?
グリフォンって…普段はあれ程大人しいっていうか…優しいのに、
やはり?絶対の強者である、うちの王様が従えてるって事なのでしょうね。
「そうだぞ、グリフォンが我等に愛想が良いのはな、それが全て王様の、ヤツらの頂点の持ち物だと、きちんと認識しているからであってな…」
戦場の人間も獣人も、当然神族も、
それが王様とは無関係ならば、
会ったその瞬間、餌かおもちゃ…って、その程度の認識なのだそうです。
なにかと縦社会って居心地が悪いな…とか、普段は思ってましたが…
少なくともグリフォンさんだけは、王様の下で、
是非ともずっと、縦社会で、くれぐれもよろしくお願いしたいですね…
「ちなみにな…ミュー殿と九郎殿は、もっともっと、途轍もなくえげつないぞ?」
「そうだ、そのグリフォンが束で掛かってもな、恐らく単体で、しかも瞬殺だぞ?」
「そう思うとな、それらでさえ、全く歯牙にもかけん、我等の王こそ…深淵の神こそが、まさしく最強にして至高…
その子を是非とも産みたいと思う事に、なんの問題が在るというのか?」
力説が止まりませんね、カイ様…
あーー、でも不味いです…
かなりピンチだと…思われます、、、
でも、
一度…一度、後ろを振り返…って…見ていただ…い…
え?うわ…
もう、ちょっと手遅れかもですね…
多分…もうすぐ聞こえてきますよ?
…あの、カラカラと鳴る、怖い音が。




