グリフォン隊、出撃します。
強烈な裏拳が刺さったはずのカイ様でしたが…
心に強い刺激を与える、
とっても危険な音色で、目が覚めたそうで…
既に復活し、周囲の兵士らに、テキパキと指示を出してますね。
やはり?
ドラゴンこわし、のその名に、
偽りなど無かったのだと、ここにハッキリと証明されましたね…
そして王様ですが…また消えましたね…
今日は特に、ポンポンと消えては現れ…
それに、いつもなら、私も連れて行ってくれるのですが…
今日はすっかり放置ですね…
どうやら、各艦船に赴き、声を掛けていらっしゃっる様で…
横の艦から、順番に大きな歓声が上がってますね…
そして、遂にこちらの戦艦からの砲撃、
艦砲射撃が始まりました。
とにかく凄い音ですね…
こちらの港を占拠している敵側に向かって撃っているのですが…
とんでもない威力ですね…
あっというまに、敵側の隊列が無くなってしまいましたね。
敵側の皆さん、生存者は、一目散に、散り散りに逃げ出して居る様です。
そして、艦砲射撃が終わって、
まずは飛竜隊が、発艦していきます。
そして、我軍の精鋭部隊、十五騎のグリフォン隊が出撃します。
ワイバーンに加えて、そもそも一騎当千のグリフォンが、
なんと十五騎もって…
もう完全に過剰戦力だと思われますが、
これも王様の方針で、やる時は徹底的にやるのだそうです…
もう、ぐうの音も出ないほど徹底的に…
敵には深い後悔と、完全なる絶望を与えるのだそうです…
そしてやはり王様も、グリフォン隊について行かれたそうです…
まあ…この辺りは戦場ですし、矢も砲弾も飛び交ってます。
そんな場所で私は流石に…絶対に、
足手まといな上に、ただただお邪魔ですからね、
そこに文句は有りませんが…
一応、一言は欲しいですよね…これでも一応、王様のお付ですし…
ちょっと寂しいですね…
「寧ろ、危険だから置いていたのだ、王様はお前には、かなり気を使っていると思うが?…」
え?
「そもそも…本来であれば、あの方はこのような場所にさえ、わざわざ弱き者を連れて来る事さえないぞ?」
はい…
「なにせ、ご自分が傷つくよりも、目の前で弱き者が傷つく事の方が、よっぽどダメージが大きい方なんだぞ?」
あ、はい、それも解ります。
「万が一を…そう考えるなら、この艦にいた方が遥かにマシだからな…とにかく、まさに戦場の最前線にでさえ、頻繁に顔を出すことも、多々あるお方だからな…」
ええ、存じております。
「あとな…接している態度も、それぞれに結構違うんだよ、あの方は…」
ズーラー将軍…
これはアズラエール様の意見ですが…
なんでも、一見アタリの強い感じに接している方…
ヨミ様、イサク様、アーデ様、シャダ様と、商会の番頭さん…顔面凶器さん…
そう云う感じで接してる方を、実は王様は、とっても気に入ってるんですって。
寧ろ?よそよそしい場合、案外それは、気を許していないのだとか…
確かに…そう言われれば、そうかも…
それに…気に入ってるって対象は、なにも人間だけじゃ無いのよね。
商会で飼ってる大きなトカゲや、
いつもその背中にいる小さいお猿さんも…
ワイバーンだってグリフォンだってそうですものね。
成る程、お気に入りが危険に飛び込んでいくのを知ってりゃ、そりゃ心配でついて行くわよね。
ふふ…心配性な王様ですこと…
ただ…やっぱり、それって王様の仕事じゃ無いんだけどなあ。
まあ…今に始まった事では無いんだけど…




