↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美しき雌豹のアサシン  作者: ピンクサターン
15/22

羨望の眼差し

でも恵美の家庭が羨ましいわ

幸雄さんとラブラブで

「でも、恵美の家庭が羨ましいわ。幸雄さんとラブラブで」

成美の母親の一人、百合がフライ返しを持ったまま、少しだけ遠い目をして茶目っ気たっぷりにため息をついた。もう一人の母親である沙織も、「本当よねぇ」と深く深く同意するように何度も頷いている。

「私たちのツープラトンも息ぴったりで最高なんだけど、やっぱり『男女の交尾』から生まれた莉央ちゃんを見てると、なんだか特別なロマンを感じちゃうのよね。恵美が義務教育中に、必死になって幸雄さんを口説き落とした時の執念、今でも語り草よ?」

「ちょっと、お母さんたち! 莉央ちゃんたちが照れてるじゃん!」

成美が笑いながら二人を小突く。

この世界において、同性婚による単性生殖が当たり前になった今、恵美と幸雄のような「男女の夫婦」は絶滅危惧種のような存在だ。何より、捕食者である女性が、被食者である男性を「食料」としてではなく、人生を共にする「唯一の伴侶」として心の底から愛し、愛されている。その関係性は、同じ女性ハンターたちから見ても、どこか神聖で、猛烈に羨ましいものだったのだ。

「あはは……。お母さんとお父さん、今でも本当に仲が良いですから」

莉央は少し頬を赤らめながら答えた。

隣で話を聞いていた蓮は、恐怖が去った安堵と同時に、莉央の家族への興味が湧いてきていた。

(莉央のお母さん……サバンナの女王みたいな凄腕ハンターなのに、お父さんとラブラブなんだ……)

「さ、莉央ちゃん、冷めないうちにその子を連れて帰りなさい。恵美に、今度うちに幸雄さんの特製ソースのレシピを教えにきてって伝えてね!」

百合と沙織に賑やかに送り出され、莉央と蓮は今度こそ成美たちの巣を後にした。

サバンナの夜道を歩きながら、蓮がおそるおそる莉央に話しかける。

「ねえ、莉央。莉央のお父さんとお母さんって、どんな人たちなの? ……僕、すごく緊張してきた」

「大丈夫だよ、蓮」

莉央は蓮の震える手を包み込み、悪戯っぽく微笑んだ。

「お父さんは元・生存者で、今は世界一の料理人。お母さんは……ちょっと過激だけど、お父さんのことが世界で一番大好きな、かわいい人だから」

成美の母親たちからも羨ましがられる恵美と幸雄の「ラブラブっぷり」、世界観のスパイスとして最高ですね!

無事に実家に到着した二人ですが、ここからの展開をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。