成美の卍固め
あっ、莉央よかったよ、さっきジャーマンスープレックスで仕留めなくて、、、
その子、卒業間近でよわっちいから、卍固めでちょっと失神させただけだからだって生きたままの方が新鮮でしょ
結果的に殺さないで良かった
お母さん、ごめんね、この子、莉央に返すからさ
成美が莉央と母豹に呟く
「あっ、莉央。よかったよ、さっきジャーマンスープレックスで仕留めなくて、、、」
成美先輩はフライパンを片手に、本当に心底ホッとしたような顔で胸をなでおろした。
「その子、卒業間近でよわっちいから、卍固めでちょっと失神させただけだから。だって生きたままの方が新鮮でしょ。結果的に殺さないで良かった。お母さん、ごめんね、この子、莉央に返すからさ」
「えっ……あ、うん。本当にありがとう、成美先輩……!」
莉央は先輩のあっけらかんとした優しさに感謝しつつも、内心では(ジャーマンだったら頭から岩場に突き刺さって即死だった……!)と冷や汗をかいていた。
先輩が「新鮮さ」を重視して、関節技の王道である卍固め(オクトパスホールド)でじわじわと意識を刈り取るに留めてくれたのは、まさに奇跡的な幸運だった。
「う、うう……」
縄を解かれた男の子――蓮が、まだ首や脇腹に残る卍固めの痛みに顔をしかめながら、おそるおそる上体を起こした。
「莉央……? 僕、生きてる……?」
「うん、生きてるよ、蓮。先輩が、私に返してくれるって」
莉央は蓮の細い肩を抱き寄せ、その泥だらけの顔を愛おしそうに拭った。成美先輩はそんな二人を「うーん、青春だねぇ!」と眩しそうに眺めている。
「じゃあね莉央ちゃん! その子、ちょっと線が細いから、お父さんの美味しいご飯たくさん食べさせて太らせなよ! あ、結婚式には呼んでよね!」
元気に手を振る成美先輩に見送られ、莉央は蓮を支えながら巣(家)へと歩き出した。
サバンナの夜風は冷たいが、莉央の胸には、自分の大切な人を守り抜いたという確かな熱が宿っていた。
数分前まで「食料」として消費される寸前だった蓮は、隣を歩く15歳の少女が、自分にとって世界で唯一の、絶対的な「守護者」であることを、その温かい手のひらから深く実感していた。
「さあ、お家に帰ろう。お父さんとお母さんが待ってるから
成美先輩の「新鮮さ第一」のプロレス美学のおかげで、蓮くんの命は繋がりましたね!
この後、無事に実家へ蓮を連れ帰った後の展開として、どのような描写を見たいですか?




