楽しいと思える仕事に就こう
それからも僕は必死に働いて、気づけば1年が経っていた。
「ルイス、ナザルガフ3つ!」
そこから、段々とナザルガフが世の中に広まり、店は大繁盛していた。僕と店長で作り、ルナがそれ以外をする。正直、かなり大変になってきた。それでも、なんでかとても楽しい毎日だった。
「ふう、疲れたぁ〜」
ルナは椅子に座ってグッと伸びをすると、ちらりと水を飲む僕に視線を向けた。
「私にもちょうだい」
半ば強引に僕からコップを奪うと、勝手に飲み始めた。と、思ったら何を気にしてるのか、コップに唇をつける寸前で動きを止める。そのままみるみると顔が赤くなっていった。
「飲まないの?」
「や、やっぱ…いらない」
ルナは顔を隠すように背けると、コップをグッと僕に差し出した。
ルナは初めて見た時と今ではかなり印象が違う。初めて見た時は外交的で余裕があり、適当な気分屋って感じだった。でも最近はすぐテンパるし、落ち着きがまるでない。今のようによく分からない行動もするようになった。
「そういえば、明日でルイスが来てから丁度一年じゃない?」
顔は背けたまま、ルナがそんなことを言う。
「あー、そういえばね」
僕はこの一年で、なんと金貨200枚を貯めた。この職場、環境が良すぎる。寝床ありの朝昼晩ご飯付き、清潔感をある。ちなみに日本円でこの世界の一般的な通貨を表すなら、
銅貨100円 大銅貨500円
銀貨1000円 大銀貨5000円
金貨10000円 大金貨5万
白金貨 100000円
細かいところは省いているが、大体こんな感じだ。ちなみに物々交換もまだまだ盛んである。
まあつまり、僕は200万貯めたということだ。
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部屋の明かりを消すと、何も見えなくなり、不思議と頭がよく回る。
明日はルイスの働きに来た記念日。ちゃんとお祝いしなくちゃ。
……そして、良い感じになったら告白を。
「あはは、なんてね」
でもでも、あの感じ……絶対私のこと好きでしょ! だってだって〜いつも目が合うし、妙に私に優しいし、てか普通に考えて私みたいな可愛い女の子に迫られて断る男はいないはずだよっ。……でもならなんで私は一年も何もしなかったんだろう。明日言うんだ……明日。
ルイスってどんなことされたら嬉しいんだろう。私なんだかんだでルイスのこと、何も知らないんだな。それなのに好きとか、失礼に思われたりしないかな? てか、ルイス女の子に興味あるんだよね?
考えれば考えるほど不安だけが溜まって、私は思わず体を起こす。そのままなんとなく、普段全くしない筋トレを始める。
「って、何をしてるんだ私……」
多分、疲れているんだ。明日のことは明日の私に全部託して、もう寝よう。
大丈夫、きっと全部うまくいく。




