表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

三話 再確認と覚悟

応援よろしくお願いします!!!

今推してくれたら最古参です!!

三日後の朝。


目を覚ました瞬間、今日は簡単な日ではないと分かった。


別に予知能力があるわけじゃない。ただ、この日が何の日かを、俺は知っている。


教会での再確認。


王都魔術院の立会い。


そして、その場で初めて明らかになる、万象という固有魔法の重さ。鑑定の結果だけでも十分騒ぎになった。


だが、今日はそれを「記録」として、改めて固定する日だ。


扉の向こうから、ヒナの声がした。


「坊っちゃま、お目覚めですか」


「起きてる」


「では、お着替えをお持ちします」


「頼む」


ヒナが入ってきて、手際よく服を整える。


若いのに、こういうところは本当に落ち着いている。


こちらが何を考えていても、動きに無駄がない。


着替えを終えて食堂へ向かうと、すでに父のギアラと母のセリナが席についていた。


「おはようございます、父上、母上」


「おはよう、レオン」


ギアラが軽く手を上げる。


「今日は教会だ。遅れるなよ」


「承知しております」


「よろしい」


ギアラは相変わらず余裕のある顔だった。


昨日から王都の空気が少し変わっているのに、この人だけは妙に軽い。セリナは、俺を見て少しだけ目を細めた。


「ちゃんと眠れた?」


「はい、問題ありません」


「本当に?」


「はい」


「そう」


安心したように頷く。


でも、その視線はまだ少し心配そうだ。


「無茶はしないでね」


「しません」


「何かあったら、ちゃんと言うのよ」


「はい、母上」


セリナはそれ以上は言わなかった。


けれど、言葉の端々から、俺のことを本気で気にしているのが分かる。


朝食の席で、ギアラがカップを置いた。


「昨日から随分と落ち着いているな」


「そう見えますか」


「見える」


「まあ、少しは整理できました」


「整理?」


「これから先、何を優先するべきかです」


ギアラは面白そうに笑った。


「それはいい。強い力を持つ者ほど、先に考えるべきだからな」


その言葉に、少しだけ頷く。


強いから何でもできるわけじゃない。むしろ強いからこそ、狙われる。何を見せるか、何を隠すか。それを選ばなければいけない。


昨日までの俺なら、迷っていたかもしれない。


だが、今は違う。


ヒナがスープを置きながら、小さく言った。


「坊っちゃま、本日は少し長くなるかもしれません」


「長いのか」


「ええ。教会本部に加えて、王都魔術院も立ち会いますので」


「やっぱり正式な場なんだな」


「はい」


王都魔術院。


昨日の教会の記録が、あちらにも回ったのだろう。それだけでも、もう十分に面倒だ。だが、面倒なものほど、隙もある。


そして、隙があるなら、こちらで先に潰せる。朝食を終えると、すぐに出発の準備に入った。


公爵家の馬車は、黒塗りの車体に金の装飾が施された立派なものだ。


王都の別邸から教会までは、距離としてはそこまで遠くない。


それでも、今日の道のりはやけに長く感じた。


馬車に乗ると、ヒナが向かい側に静かに座った。


「坊っちゃま、今日は何か少し考えていらっしゃるようですね」


「まあな」


「教会のことですか」


「それもある」


「では、王都魔術院のこともですか」


「うん。全部」


ヒナは少しだけ首をかしげた。


「全部、ですか」


「そう。今日だけじゃない。これから先のことも」


「……何か、見えているのですか」


「見えている、というより、気をつけるべきことが多いだけだ」


ヒナは少しだけ黙って、それ以上は追及しなかった。


この距離感が、ちょうどいい。


窓の外には、朝の王都が流れていく。荷車、商人、騎士、通学途中の子供たち。人の流れはいつも通りなのに、今日は妙に目につく。


そして、俺はある角を見た瞬間、視線を止めた。


「あそこだ」


小さく呟く。


「どうされました、坊っちゃま」


「少し、馬車を止めてください」


「止める?」


「はい。あの角の先で、少しだけ」


ギアラが俺を見た。


「理由は」


「後で分かります」


ギアラは一瞬だけ黙ったあと、前へ視線を戻す。


「わかった」


馬車がゆっくり減速し、角を曲がる前で止まる。


その先にあったのは、少し傾いた荷車だった。


車輪の軸がずれている。


その近くを、教会へ向かう親子が歩いている。子供はまだ小さく、足元を見ながら歩いていて、荷車の異変に気づいていない。


それに気づいたヒナが目を大きく開いていた。


……来る。


この場面は、何度も見た。


ゲームの中では、ただの背景イベントだった。だが、現実で見ると、やはり危うい。


あのままなら、車輪が外れて、少なくとも一人は巻き込まれていただろう。


「父上」


「なんだ」


「もう少しだけ、見ていてください」


「……ああ」


ギアラは深く聞かない。


そのまま窓の外を見た。


荷車の男が、軸の異変に気づく。


「っ、危ない!」


慌てて荷車を押さえようとする。


その瞬間、車輪がきしんだ。


その先にいる親子は、まだ気づいていない。


俺は、静かに息を吸った。


万象。


まだ完全には使いこなしていない。


だが、もう“見える”ものはある。


車輪の傾き。地面との摩擦。流れる空気。転がる方向。


その流れを、ほんの少しだけずらす。


「止まれ」


声は小さい。


けれど、意識は確かだった。


車輪が、傾きかけた瞬間に止まる。


正確には、止まったというより、滑るはずの流れが消えた。地面との摩擦が一瞬だけ増し、車輪が地面に貼りつくように収まる。


荷車は倒れなかった。


「……っ」


男が目を見開く。


「な、なんだ今の……」


親子は何事もなかったように通り過ぎる。


子供はまだ、荷車のすぐそばを歩いていたことに気づいていない。


俺は、何もなかったように視線を戻した。


「何かあったのか?」


ギアラが聞く。


「いえ」


「そうか」


「ただ、危ない流れだったので」


「流れ?」


「はい」


ギアラは少しだけ目を細めて、それから小さく笑った。


「変な言い方をするな」


「そうですか」


「だが、悪くない」


その言葉に、セリナも静かに窓の外を見た。


「助かったのね」


「ええ、母上」


「なら、よかったわ」


ヒナは何も言わなかった。


でも、たぶん分かっている。俺がただ偶然止めたわけじゃないことを。馬車は再び動き出した。


そのあとも、俺は窓の外を見ながら、少しだけ考えていた。


隠すか。


見せるか。


昨日までなら、まだ迷っていたかもしれない。


強さは目立てば目立つほど、面倒を呼ぶ。


その考えは今も変わらない。


だが、ひとつだけ気づいたことがある。


強いと知られている方が、安全な時もある。完全に隠すと、相手は勝てると思う。


侮る。


軽く見る。


そして、隙が生まれる。


逆に、強さが知られていれば、少なくとも不用意には近づいてこない。余計なちょっかいを減らせる。無駄な試し撃ちも減る。なら、隠しきる必要はない。


むしろ、見せるべきところは見せた方がいい。


「……」


俺はその答えにたどり着いて、少しだけ息を吐いた。


隠すのは、後ろ向きだ。


もちろん、全部を晒す必要はない。


だが、何も見せないのは違う。力があると知ってもらう。


そのうえで、下手に手を出すと痛い目を見ると分からせる。


その方が、きっと生きやすい。


「坊っちゃま」


ヒナの声で、思考が戻る。


「はい」


「少しだけ、気分が変わられましたか」


「うん。よくわかったな」


「坊ちゃまですから。よろしければ、理由をうかがっても?」


「いいよ」


俺は窓の外を見たまま答えた。


「隠すより、見せた方がいいこともあると思った」


「……見せる、ですか」


「うん」


ヒナは少しだけ目を細めた。


「坊っちゃまらしい、とも言えますが」


「そうか?」


「はい。強いものを、強いまま扱うべきだと考えていらっしゃるように見えます」


「そんなところかな」


それは、半分本音だった。


強い力は、隠すだけでは意味がない。使い方を知らなければ、結局は怯えるだけだ。


「父上」


「なんだ」


俺はギアラの方へ向き直った。


「今日、確認の場で、少しはっきり見せてもいいですか」

「何をだ」


「自分が力を持っているってことです」


ギアラは一瞬だけ目を瞬いた。


「隠さない方がいい、という判断か」


「はい」


「理由は」


「隠すと、相手は試したくなる気がします。なら、最初から“試すな”と分からせた方がいい」


ギアラはしばらく黙っていた。


そして、ふっと笑う。


「それは、いい考えだ」


「いいんですか」


「むしろ、その方がいい」


「え?」


「強い力を持つ者が、自分の力を隠しきるのは、場合によっては弱く見える。見せるべきところで見せる方が、ずっと賢い」


ギアラはカップを持ち直した。


「この前は隠すという判断をしたが、あれはお前がまだ判断できないと思っていたからなのだが...自分で判断できるならそれでいい。その年でよく判断できた……そういう気質なんだろうな」


「気質、ですか」


「そうだ」


セリナも静かに頷いた。


「あなたは、隠して守るより、見せて守る方が向いているのかもしれないわね」


「母上まで」


「だって、本当でしょう?」


「……そうかもしれません」


言われて、少しだけ笑う。


そうだ。


隠し続ける方が安全なこともある。


だが、今の俺には別のやり方がある。強いと知られることで、相手に手を出させない。それもひとつの防御だ。


やがて、教会の尖塔が見えてきた。


昨日よりもはるかに多くの人が出入りしている。


今日は本当に、教会本部と王都魔術院が揃う日だ。


「着いたわね」


セリナが静かに言う。


「はい、母上」


馬車を降りると、昨日と同じ神官が頭を下げた。


だが今日は、彼ひとりではない。


教会本部の高位神官らしき人物が数人。


その向こうに、青銀のローブを着た魔術院の一団がいる。空気が、昨日より重い。


「公爵閣下様、レオン・ヴァルディア様、本日はご足労いただきありがとうございます」


神官が言う。


「はい。よろしくお願いします」


案内されて、中へ入る。


昨日の鑑定室と同じ部屋だが、今日は机や記録板が増えている。研究官たちは、昨日よりも明らかに緊張していた。


その中心にいたのが、王都魔術院の研究局長、エルネストだった。


「レオン様」


「はい」


「本日は再確認を行います。昨日の鑑定結果、そして固有魔法“万象”についての確認です」


「わかりました」


「まずは、昨日の数値を再度表示します」


俺が水晶に手を置くと、昨日と同じ文字が浮かび上がる。


レオン・ヴァルディア

年齢:5

レベル:1

体力:120

筋力:98

魔力:88911

速度:87

耐久:95

器用:101

スキル

火魔法 Lv.1 才能S

水魔法 Lv.1 才能S

風魔法 Lv.1 才能A

土魔法 Lv.1 才能A

光魔法 Lv.1 才能S

闇魔法 Lv.1 才能A

固有魔法:万象


部屋の中が、ぴたりと静かになる。


昨日の教会の神官たちよりも、今日の研究官たちの方が無言だった。


視線が、すでに違う。観察ではなく、分析だ。


エルネストが低く呟く。


「やはり、変わらない……」


「変化がないことが、問題なのか?」


ギアラが聞く。


「いえ。これだけの値が誤差なく出るということ、そしてこの値が確かだということが問題ですね」


「ふむ」


「では、万象の簡易確認を」


言われて、俺は机の上の銀の皿に目を向けた。


その上に、微かな埃がひとつある。


昨日もやった。


今日は、少しだけはっきり見せる。


「止まれ」


埃がふわりと静止する。


次に、皿に差す光を少しだけ曲げる。反射が変わり、皿の縁がほんの僅かに違って見えた。研究官たちが息を呑む。


「現象そのものを、ずらしている……」


「魔力をぶつけているのではない」


「流れに触れている……」


その中で、エルネストだけが少し表情を変えた。


「これは……危険でもあるが、非常に制御的だ」


「どういう意味ですか」


セリナが尋ねる。


「力の強さだけなら、もっと荒く見えるはずです。ですが、レオン様は違う。小さな差を作っている。つまり、今の段階で既に“扱おう”としている」


その言葉に、ギアラが満足そうに笑った。


「当然だろう」


「公爵閣下は、もうそこまで見抜かれていましたか」


「親だからな」


ギアラは軽く言ったが、目は真剣だった。


エルネストはさらに続ける。


「ただし、この固有魔法は非常に危険です」


部屋の空気が少し重くなる。


「危険、ですか」


「はい」


エルネストは少し声を落とした。


「前例のある万象持ちは、過去に大きな被害を出しました。現象に干渉し、魔法の起こり方を変えた結果、周囲の者たちに甚大な被害が及んだのです」


一瞬、部屋が静まり返る。


「その記録では、多くの死者が出たとなっています」


その言葉に、セリナの目がわずかに細くなる。


エルネストは淡々と続けた。


「本人がどこまで意図していたかは、今では不明です。ですが、結果は残っています。魔法の理屈を逸脱して現象をねじ曲げる力は、使い方を誤れば周囲を傷つける」


「なるほどな」


ギアラが低く言う。


「だから、扱いには気をつけろということか」


「ええ」


エルネストは頷いた。


「万象は、強いだけでは済みません。世界の起こり方そのものに触れる力です。使う者が未熟なら、周囲を巻き込む」


その言葉は、たしかに重かった。


だが、同時にひとつだけ、はっきりしたことがある。隠すだけでは、この力は守れない。むしろ、見せ方を誤らない方がいい。それなら、強いと分かってもらった方が、むしろ安全だ。


俺は少しだけ息を吐いて、エルネストを見た。


「危ないなら、隠した方がいいですか」


「……」


エルネストが一瞬だけ黙る。


「いえ。完全に隠すのが正解とは限りません。ですが、無闇に振り回すのは危険です」


「なら」


俺は静かに言った。


「力があると知られていた方がいい、ということもありますよね」


その一言で、研究官たちの視線が変わった。


「……どういう意味ですか、レオン様」


「強いと知られていれば、相手は迂闊に手を出さないでしょう」


俺は、真正面から言った。


「隠すと、弱いと思われるかもしれません。侮られるかもしれません。でも、強いと知っていれば、少なくとも試しに触ろうとはしにくいはずです」


部屋が静まる。


「僕は、強さを隠すのをやめます」


その言葉に、ギアラが少しだけ笑った。


「……ほう」


セリナも、驚いた顔を見せたあと、すぐに穏やかな表情に戻った。


「そう」


「母上?」


「いい考えだと思うわ」


「え」


「隠して守るだけが正解じゃないもの。見せて、近づきにくくする方法もある」


ギアラが腕を組む。


「確かにな。無駄な試し撃ちを減らせるかもしれん」

「父上まで」


「お前の判断だ。悪くない」


エルネストは少しだけ考えてから、頷いた。


「……たしかに、公爵家の次期当主が強いと知られていることには意味があります。特に、あなたほどの力なら」


「なら、決まりですね」


俺がそう言うと、ギアラがふっと笑った。


「決まりか」


「はい」


「面白い」


「面白がるところですか」


「いや、悪くないという意味だ」


俺はその返しに少しだけ笑った。


そうだ。



隠す理由は、もう薄い。むしろ、知られていた方がいい。強さを知られれば、余計なちょっかいは減る。危ないものに見えれば、簡単には近づかない。


万象は危険だ。


だからこそ、こちらが先に“危険だ”と分からせる。


その方が、ずっといい。


再確認が終わると、教会の外へ出た。


朝の光はもう昼に近い。


だが、今日はまだ終わっていない。


外に出た瞬間、さっき止めた荷車の周辺が、少しざわついているのが見えた。


どうやら、先ほどの件は教会の外でも少し話題になったらしい。


車輪の不具合は直っている。


親子もすでに中へ入っていた。


ヒナが、少しだけ俺を見た。


「坊っちゃま」


「ん?」


「先ほどの件ですが」


「うん」


「……ありがとうございます」


「何が」


「私があの光景にトラウマがあると知っていたのですよね?」


そう、ヒナは荷台の車輪によって足が不自由になった父がいるのだ。


「まあ、たまたまだよ」


ヒナはそれ以上言わなかった。


でも、少しだけ目元になみだが溜まっていた。


その様子を見て、ギアラが肩をすくめる。


「レオン」


「はい、父上」


「今日は、よくやった」


「ありがとうございます」


「ただし、ひとつ言っておく」


「はい」


「隠さないと決めたなら、余計に気をつけろ」


「……はい」


「見せることと、暴れることは違う」


その言葉に、俺は素直に頷く。


分かっている。


見せるのは、力を誇るためじゃない。侮られないためだ。


そして、自分を守るためだ。


セリナが、静かに俺の髪を整えた。


「無茶はしないで」


「はい、母上」


「でも、あなたが自分で考えて決めたのなら、それでいいわ」


「……ありがとうございます」


「ふふ」


セリナは少しだけ笑う。


その笑みは、昨日より少し安心しているように見えた。


帰りの馬車の中、ギアラは少しだけ真面目な顔をしていた。


「レオン」


「はい、父上」


「隠さないと決めたのは、悪くない。だが、それならそれで、見られる覚悟も持て」


「承知しております」


「よろしい」


ギアラは満足したように頷いた。


「今後、お前は嫌でも目立つ。王都魔術院も、教会も、貴族も、たぶん王城も、目をつける」


「そうでしょうね」


「だからこそ、弱く見せるな」


「はい」


「お前は、強い」


その言葉は、妙にまっすぐだった。


「強いなら、強いままでいろ」


「……はい」


セリナも、静かに続ける。


「レオン、あなたが強いのは嬉しいわ。だから、隠さずに見せるっていうのも、あなたらしいのかもしれない」


「母上……」


「ただし、怖いことはしないでね」


「しません」


「本当?」


「本当です」


「ならいいわ」


馬車が王都の通りを進んでいく。窓の外には、朝から続く活気がまだ残っていた。俺はその景色を見ながら、静かに考える。

教会。


王都魔術院。


万象。


過去に多くの死者を出したという記録。


そして、力を隠さないという選択。


全部、もう俺の手の中にある。


少なくとも、どう扱うかは決めた。


強いと知られていた方がいい。そう思った瞬間から、視界が少し開けた気がした。隠して生きるより、見せて抑え込む。


それなら、余計な試しも、無駄な敵意も減らせる。


そして何より。


強いと知ってもらった方が、俺はこの世界で生きやすい。


「……悪くないな」


小さく呟くと、ヒナが前から静かに答えた。


「坊っちゃまらしいお言葉です」


俺は少しだけ笑う。


万象は危険だ。


だが、危険だからこそ、俺が制御して見せる。そして、見せることで守れるものがあるなら、隠す必要はない。


そして隠さないのなら俺は本当に最強にならないといけないな。


それが、今日の結論だった。


王都の空は、もう完全に昼の色になっていた。


その空の下で、レオン・ヴァルディアはもう、力を隠すつもりはなかった。

応援よろしくお願いします!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ