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異世界転生したので選んだら神様になりました  作者: ユリウス


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パーティー結成

 組む相手を探す時間はなかったので、その後2時限目は魔法の実施訓練だった。


小学校から魔法訓練はあったので、皆慣れてはいるが、燃えにくい青銅でできているので


火がつかないものもいる。


「ファイアボルト。」


標的に向かって発射された火弾は燃えている。他の生徒も火の精霊などがついている生徒


ぐらいの火力だが、青く燃えているところまでいけるのは初級の魔法使いではいないから


やりすぎた。的は溶けてしまった。


「こんな奴といて、活躍なんてできるかよ。」


誰かがそう言っていた。


 これはなんとかしないといけないか。


今日の授業はこれくらいだった。さすがにやりすぎたか。授業は順調だが威力は自重しな


いとな。


 リサ達は王室や政務の用があるので今日は一緒にはいれないらしい。俺は寮に帰って休


むことにした。寮はクラスごとに分けられていて、Aクラスのマイクという男子が同室に


なった。陽気できさくないいやつだ。


 明日はリサもシルベーヌも外出で学園にはいない。彼女たちがいないのは寂しいが王族


となるとこういう事もある。早くクラスになじまなければ。


 夜眠っていると、夢の中でまたあの顔が浮かぶ。一週間に一回くらいか。当時に比べた


ら全然だなと思いつつ、客観的に見られるようになったのかといくつか考えてみる。


 悪い癖も前世と同じで出てきた時期もあった。あの時の事を克明に見てしまうという事


だ。頭が変わってしまう感じがしてこれは直さないといけないなと感じた。


 今日も仕事があるから意識をしないようにしよう。


 こういうのを意識しないようにしてきた10年だった。よく考えれば個人的観念がこれ


以上入らないほど、あの映像は嫌悪と自分にとって動かせない客観的事実だった。


前世という他人の事でもあるのだ。


 自分が負った事がなにかの役に立っているのだろうかとふと思う。


朝の支度をして、暗い気持ちにならないように前を向く。急いで学校へと向かう。



 廊下を歩いていると、猫が倒れていた。治癒魔法をかけてみたが駄目で


動かなかったので、“レイズ”とかけてみたのだ。


 そうすると、猫がピクピク動き出した。初めてかける魔法だったが成功したようだ。


“レイズ”は死んだ者を生き返らせる魔法だ。“治癒(ヒール)”では治せないときに使う。


猫に“治癒(ヒール)”をかけて放してやった。猫がじっと見つめてにゃんと鳴く。


いろいろと不都合が起こったり、なにか後遺症がでるんじゃないかと思ったがなにもない


ようだ。生き返らせるくらいになると代償はいる。人に見つからないように放したがった


が、しかし猫がなつくので学園長に相談して渡した。


「お前、凄すぎるだろ。やっぱり騎士団に相談した方がいいか。


人前であまり見せるなよ。」


少しやりすぎたか、反省だ。


 1時限目は数学だった。別に学校でやっていたのと変わらないのかなとは思った。


 2限目は教室でHRだ。リサが教室の前まで来ている。


「どうしたんだ。」


「なにって、今組んどかないと次の時間のHRでSクラスのメンバーが決められちゃうか


ら、先に組んどこうって話になったのよ。シルフィーとあなたで、こっちが私とレオナル


ドよ。それで呼びに来たの。一緒に組みましょう。」


 リサの思わぬ提案に驚きながら、嬉しさがこみ上げてくる。


「えー、いいの。決まった相手とかいるんじゃないの?」


 俺がそういうと、


「まぁ、勧められていたのはレオナルドくらいかな。気にしなくていいのよ。学生生活は


学生が決めればいいの。きっと縁組しようとか思っているのよ。」


 リサがあっさりと言うので、反応が遅れた。


「ええっー。縁組」


なにそれ、まだ15歳じゃないの。縁談とかがあるの。


「ん?それくらい普通よ。どの貴族も自分の血筋を残そうと必死なの。


王族・貴族には習慣のような決まった生活よ。縁談のための挨拶、次にする事もその為の


挨拶。」


 へー。そうなんだ。


「リサの決まった相手とかいるの?」


「まだ、私は決まった人はいないわ。いい人がいたら言ってね。あなたが紹介した人なら


みんな一目を置くわ。私はお父様に掛け合ってこの人はダメっていう方かな。」


 なんか衝撃発言が飛び出したが、はー、と息をつくとそうなんだ決まった人はいない。


だからってなにもないけど、胸が軽くなった気がした。


「学内のチームまで口を出すんだ。」


そう俺が言ったところで、


「仲良くしているところ失礼する。こっちは戦力として役に立ちそうだから誘う事にした


んだが。お前なら安心して後ろを任せられるだろう。」


そう言って、レオナルドがシルベーヌと一緒に現れた。


「職員室にいるかと思ったのに。アルスは誰かと組む予定はありますか?」


シルベーヌが聞くと、


「私からもお願いします。私たちとチームを組んでほしい。」


リサがお願いしてきた。


「はい。あなた達と組むよ。こちらこそよろしく頼む。」


そう返事をした。


それを聞いて喜ぶ三人。めっちゃはしゃいでいる。


「やったー、嬉しい。これで冒険もばっちりね。」


「それじゃ、みんなで次の授業の時に申請ね。」


俺は気になって聞いてみた。


「用紙はできてるよ。リサ、さっきの話でレオナルドは婚約者とかいるの?」


「この人はねぇ。」


リサが言いかけると、レオナルドが遮って、


「いや、僕も決まった人はいない。」


それを聞いて昨日の絡んできた男子が爆笑した。


俺たちはジッとにらむと何か言おうとしたが、やめた。


「改めて僕はアルス=ボルク=シュテイン=ブラフマーだ。よろしくお願いします。」


「僕も改めてレオナルド=ビヨンテ=ヴィルヘルムだ。


 父親はレナード伯爵公王家第2位ヴィルヘルム副宰相で長男の家柄だ。カーゲン嬢とは


小さい頃からの顔見知りでな。剣や魔法の稽古を教えあっている。」


シルベーヌはキッと見上げると、


「約束したでしょう。私はサラマンダー伯の娘。カーゲンは元々貴族たちの妬みでついた


名よ。最近は指導もしてないし、お優しいレオは他に教える子が見つかったのでは。


私も改めてシルベーヌ=カーゴイン=ボン=サラマンダー。サラマンダー伯爵王家第7位


サラマンダー=ウィスコンシン官房大臣の娘。姫様のボディーガードをしています。」


そして王女が口を開く。


「私とはみんな自己紹介は済んでいるけど、自己紹介するわね。ダスマルク王国の国王の


娘、第一王女リサ=ダスマルク=へパーソン=ウィングランドです。


二人とはパーティーで知り合った時から懇意にしてる。


 アルスとは入学式前に襲われていたところを助けてもらって友達になったのよ。


 このメンバーなら政治的なことも王族であることを抜きにして私の立場であなたと話せ


るわ。楽しみにしてる。」


 リサ王女はサラッとそう言うと手を差し出してきた。俺の顔は引きつっていたが、二


人はずっと笑顔でこっちを見ている。


リサは目の前で微笑んでいる。


 俺はすぐに左手を差し出した。固く握手すると嬉しそうに笑いあった。


その後、シルベーヌとレオナルドとも固く握手した。


みんなで手を出し合って輪になって“パーティー結成”と盛り上がった。


 俺は今、新しい友達ができた友情を感じながら俺の胸がドキドキするのを感じてい


た。


ここに、冒険者パーティーが結成された。

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