ラッカ学園長
生徒たちを落ち着かせ、授業を始めますと声がかけられた。
教師の女性が教壇の前に立つ。
ざわついていたが、授業がはじめられた。
まずは、自己紹介をしてつつがなく終わった。みんなの俺を見る目が痛かった。
担任の先生はキャサリン=ミッドゲルフといった。
「まずは講義の話からしていきます。剣技・魔術・魔法の座学に基づいて、剣技・体術の
実習、魔法の実戦練習です。
まずは、魔法の基礎学です。空気とは別に魔素があり、魔術回路というものを開いて、
魔力を通し質や密度、練度を高めて高威力の現象をだせるようになります。
魔法は詠唱魔法と、儀式や用紙を使った中から大規模魔術を起こしたものを魔法といい
ます。
人間が行える範囲のものを魔術というようになったわけですが、普通の魔法より強力な
魔術もあります。
魔法は、精霊の力を借りないとできないものがほとんどです。大気中の魔素を高濃度・
高密度でエネルギー変換します。エネルギーは属性魔法と無属性魔法に分けられ、純粋な
魔力エネルギーは自然エネルギーから得ているというものです。
魔術は、人間が人間だけで行える儀式や媒介があってできる高エネルギーの発生などを
いいます。
ただ、魔術でも強力なものは魔法に分類されます。現代魔術はコンパクトで強力な
魔法として使えるように研究がされています。
それでも魔法を究めると魔術より高位なものを扱えます。」
おおーっと、歓声が上がる。
まだ みなさんには早いですが、修練を積めばいずれできるようになります。
集中してやりましょう。力を練れば誰でもできるようになります。」
こうして、生活魔法を中心に二週間ほど基礎魔法で魔法を使う訓練や、初級回復魔法を
行い、皆が身につけるようにとの事だった。
そして、二週間後には学園内のダンジョン探索をチームでするとのことだった。
AクラスだけではなくSクラスとの合同訓練で4、5人ほどでダンジョンをクリアしてい
くとのことだった。
昼休みにはSクラスの人と話し合って決めるように。との事だった。
そして、学園長室に連れて行かれることになった。
「おはようございます。さて、父親からの報告によると剣術・体術がリザードマンを倒す
程で、これはB級冒険者パーティーを倒すぐらいだというのは分かっている。
魔法も、光の精霊マイアを降臨し、家や鉄を溶かすほど強力な力を使いこなしている。
ここには6歳の時、悪魔猪ほどの大きさのボアドッグスを森を超える光の柱を出現させて
倒したのではないか、と父親の報告書に書いている。
これについてなにかありますか?」
対面した学長は、矢継ぎ早にこう言った。
ゼンツェ=ラッカ=オルスタンダード、ゼンツェ家の筆頭のオルスタンダード家を率い
る有名な魔法使いの一族だ。彼女はこの学校の学園長をしている女性で、まだ若いが二人
の子供がいる。
この国はフレイの統治の下に力を有し、武力で平穏を治めたものが統治者の証と考える
ものが多いため、戦争が多く行われている。南部戦争や湾岸戦争、中部戦争など起こって
いたがそれらの戦争で成果を上げてきたのがゼンツェ家で王族と籍を持ったのがオルスタ
ンダード家だ。ラッカ二師団長といえばそれらの戦争を終わらせ、中部戦争では和平に持
ち込んだ大使役など圧倒的戦果を挙げてきた魔導兵士長だ。
レオナルドの父親のレオナード=ガゲド=ヴィルヘルム一師団長統率団長と戦果争いを
する程だという話らしい。
あの話はいろいろ尾ひれがついて、真偽不明だと思っていたがここまでバレバレだった
のか。
「いえ、誤解ではないかと。」
「ふむ。ついてる精霊もダントツの女神級精霊。魔力も飛び抜けていて覚えがないと。
そう言うのであれば、強い魔物と戦わせたりすることになりますがかまいませんね。
この世界の為、貢献してもらわなくてはなりません勇者様。」
「えっ、そうですか。頑張ります。」
有無を言わさぬ言葉の数々に押され、はいと言わされたが遅かった。
「頑張ってくれるか。なら今度のダンジョン探索試験は先生なしでいいな。」
どうしようもなかった。これは打つ手なしか。
「それならいいんだ。まぁ、組む相手も決まっているだろうが探してみてくれ。それでは
帰ってもらってよろしい。」




