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異世界転生したので選んだら神様になりました  作者: ユリウス


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リライト EP.42,EP.43

EP.42 ラッカ学園長


~side B~   口話の伝承


生徒たちを落ち着かせ、教師は講義を始めた。

魔法の基礎と修練の道を示し、力は磨けば高みに至ると説く。

二週間の訓練を経て、

ダンジョン探索という試練が告げられた。

やがて学園長室へ呼ばれ、

過去の戦果と精霊の力を問いただされる。

剣も魔法も既に高位に達し、

光の精霊を従えた事実は隠しきれない。

否定しても受け入れられず、

勇者として世界に貢献せよと命じられた。

教師なしで挑む探索試験。

それは信頼ではなく、選別の始まりだった。

逃げ場はなく、

運命は静かに、しかし確実に定まった。



~side B~


冷たい空気の中に立ちながら、俺は静かに状況を受け止めていた。

気まずさの裏で、新しい縁が結ばれていく。

身分を背負う者の忠告は厳しくも温かく、

名声よりも姿勢を正せと諭された。

友として交わした握手は、

学園生活の始まりを象徴している。

式典では未来と責任が語られ、

力を磨き社会に尽くす道が示された。

やがて視線の先に立つ彼女の姿が、

青と紅の色彩の中で鮮やかに映る。

それが憧れなのか恋なのか、

まだ十五歳の自分には分からない。

だが確実に、

心は新しい鼓動を刻み始めていた。



EP.43  パーティーの結成


力は制御しきれず、

炎は青く燃え上がった。

標的は耐えられず溶け落ち、

周囲の視線が変わる。

やり過ぎたと悟る。

強さは誇りではなく、孤立を生むこともある。

授業の中で、

自重の必要を学んだ。抑えなければならない。

力ではなく、心を。

夜は静かに訪れ、

夢は過去を呼び戻す。

浮かぶ顔。

消えない記憶。

だが今は、少し離れて見られる。

十年の間、意識しないことで保ってきた均衡。

嫌悪と事実は動かない。

それでも問いは残る。

負ったものは意味を持つのか。

前世は他人であり、

それでも自分の一部。

朝は来る。

暗い感情に沈まず、前を向く。

今日も歩き出す。廊下に倒れた小さな命。

治癒は届かず、

静かな焦りが胸をよぎる。

それでも手を伸ばす。

試すしかないと、蘇生を願う。

わずかな震え。

戻る鼓動。

奇跡は、静かに成功した。

再び癒しを施し、

自由へと放つ。

だが小さな命は離れない。

力は隠せない。

だからこそ、独りで抱えず預ける。

その選択は、驕りではなく責任だった。運命は、思わぬ形で差し出された。

王女の提案は突然だった。

だがそこに迷いはない。

立場も血筋も超えて、

一人の学生として仲間を求める声。

縁談という現実。

貴族としての責務。

だが今選ぶのは未来。

笑い合う三人。

少し戸惑いながらも受け入れる自分。

名を名乗り、

家を名乗り、

背負うものを明かす。

それでも最後に残ったのは肩書ではない。

固い握手。

重なる視線。

信頼の始まり。

政治でも義務でもなく、

自分の意思で選んだ仲間。

ここに、四人の誓いが結ばれた。

そして今――

冒険者パーティーが誕生する。

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