マイアとの対面
俺は、気になっていた事を聞くことにした。
「二人とも、話したくなければいいけれど、女神の祝福はどうだった。
僕の精霊はマイアで、恵沢は光魔法だ。」
突然、オーブだった、マイアが実体化して現れ、
「あなた達は主の友達か?主が魔法が使えるように指導してくれないか。」
俺は、
「おいおい、一通り使えるよ。」
と言った。
リサは、
「精霊が、女神様なんですか!?びっくりした。」
と声を上げ、シルベーヌは驚いた顔をしながら、
「元から規格外だったわけですか。」
と言った。
リサは、一呼吸おいて、
「はじめまして。私は、ダスマルク王国の王女のリサ=ダスマルク=ヘパーソン=ウィン
グランドです。アルス君の友達です。」
マイアは、
「王女ですか。このような人をたぶらかすとは。すみにおけませんね。それも二人も。」
二人は、赤面してしまった。
「えっ!」
シルベーヌも女神を見て、戸惑っていたが、
「私は、シルベーヌ=カーゴイン=ボン=サラマンダーと申し上げます。」
リサは、
「アルス、私は神聖魔法これは光魔法ね。と火、水、土の三大属性からの創造魔法が使え
るのよ。
これは秘密だけど風属性の魔法も少し使えるわ。」
俺は、
「うん、知ってる。でも、風魔法が使えるのは知らなかった。」
王家の魔法を代々継承しているのは有名だ。創造魔法というのは火と土から雷魔法を創る
ようなことだ。
子供でも知っているようなことで、攻撃魔法だけでなく、強化魔法や回復魔法まで使え
る王族だからこそだ。王族だけに伝わる、魔法の継承もあるらしい。
シルベーヌが、
「私は、四大属性と光魔法ね。回復魔法だけだけど。」
俺は、
「いや、そんなことないよ。それは勇者と呼ばれる人と同じじゃないか。
一番輝いているよ。」
と伝えた。
「なっ。」
シルベーヌは顔を赤らめる。
リサが、
「彼女の事をそう言ってくれる人はいなかったのよ。ありがとう。嬉しいわ。」
シルベーヌが、
「そう言ってくれたのは、リサ王女だけです。だからあなたに言われて嬉しいわ、あなた
とは仲良くなれそうですね。ありがとう。」
少し涙ぐんでいる。大丈夫かな。
二人は、笑いながら、
「私たちの精霊を見せるね。」
そう言うと、名前をつぶやいた。
「アルセイス」
「ナーイアス」
二人に呼ばれた精霊が、姿を現す。
マイアが、
「あなたたち、契約を結んだからにはきちんと約束を果たさないといけないですよ。この
人たちを見守ってあげてね。魔法使いとして危機に対処できるようになってもらわないと
いけませんから。」
精霊たちは、
「はい。」
というと主の周りをダンスすると今度は俺の周りを踊りながら回った。
リサが、
「気に入ってもらえたようですね。」
と嬉しそうに言った。
マイアは、
「親交を深め、愛の力で強くなり、多くの事ができるようになりましょう。ただし、愛の
深めすぎには注意です。節度を持ってください。」
「なっ!」
俺は、顔を赤くして真っ青になり、動転して、
「そんなことないよ。」
と言ったが、
マイアは、
「いえいえ~。三人ともよく見てください。」
リサは、
「そんなことないわよね。」
シルベーヌは、
「恋をするのもまだ早いですわ。」
俺は、
「まだ早いと思う。」
そう言ったのだが、赤面した三人は黙ってしまい、マイアをにらんだが、馬車になんとも
いえない空気がただよった。
しばらく誰も口をきかなかった。
馬車の揺れと、車輪の軋む音だけが聞こえた。
マイアが外を見ていたが、じゃあねと言ってオーブに戻った。




