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何をしても人口が減らない王国  作者: りょう
第二章 人口6桁
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6/8

全てを乱数で決めたのに、人口が数万人増えた

前回のあらすじ

ダジャレで物を作るという変なことをして人口を減らそうとしたが、生活に支障が出たりせず、むしろ国民達を豊かにしてしまい、小さな先進国となり、27か月で人口が13.5%増えた。

〜ある家の前にて〜

ガゼル「さあ今日はどうやって人口減らそう。」

国民「1〜100でランダムな数字をこの最近工場で作られた100面ダイスで出して、その分問題を解いてね!」

ガゼル「それだ!」

ガゼルは、名案を考えたそうだ。


ガゼル「全てをランダムで決めれば、あの人は有利であの人は不利だというような、隔たりができるぞ!これで、『あの人有利!最低!自分だけ不利で、こんな王国嫌だ!出ていく!こちら出国届けだ!バイバイ!』となって人口は減るはずだ!」

ガゼルは期待した。


ガゼルは、最初の乱数を使ったルールを考えた。

ガゼル「うーん、そうだ!毎月の給料を、1d100(1つの100面ダイス)を使って決めて、その分を給料にしよう!80が出たら、800インクル。7が出たら70インクルだ。でもクリティカル(1〜5の数字)出して少なすぎるのは可哀想だし、ファンブル(96〜100の数字)でたくさんもらえるのもおかしいから、クリティカルが出たらむしろ逆に6000/(1d100)とし、ファンブルが出たら500/(1d100)としよう。97が出たら5.15インクルで、3が出たら2000インクルと高収入だ!」


ガゼルは、ルールを以下のように設定した。

・毎月の給料は、職種・職業関係なく以下のようにする。

 ・6〜95の場合、10×(出た目の数)インクルにする。

 ・1〜5(クリティカル)の場合、6000/(出た目の数)インクルにする。

 ・96〜100(ファンブル)の場合、500/(出た目の数)インクルにする。

 ・給料決定は、給料日に会社で行い、その日に給料をもらう。


ガゼルは、その法律を、増歴25年11月に施行した。

その月のある会社の給料日、その会社にてー。

課長「速報だ!今日から100面ダイスで給料を決めるらしい!」

社員一同「知ってます。」

課長「では早速ダイスを振れ!」

社員たちは、ダイスを振った。

課長「65。650インクル(日本円で325,000円)だ!次振れ!」

コロンコロン。

課長「なーにー!4!クリティカル!1500インクル(日本円で750,000円)だと!?まあいい!次だ!」

社員A「Bだけいいよなー。運が良くて。」

社員C「そうですね。A先輩。」

コロンコロン。

課長「97!ファンブル!5.15インクル(日本円で2,575円)だ!次!」

社員D「お小遣いですか?でも貯金しててよかったー。」


月給の平均は、591.7551インクル(日本円で約295,878円)だった。

ガゼル「これだけ理不尽だったら外国へ逃亡する人出てくるぞ!」


1年後。また人が来た。

???「僕は外国からやってきました。みんな家で農業をやっていて、それでいい感じに食料を賄えていて素敵だと思います。ぜひあなたの国に住まわせてください!こちら住民登録手続きの紙です!」

ガゼル「ありがとうございます!」


ガゼル「結局この1年で人口が2,800人流出したけど、7,600人入ってきて4,800人の増加になったな。」

ガゼルは、もう予想外のことに驚かなくなった。

人口は149,000人になっていた。

ガゼル「次だ次!」


ベルリンは、以下のような法律を提案した。

ベルリン「ガゼル様、生活費をこの100面ダイスで決めるのはどうでしょうか?」

ガゼル「どういうこと?」

ベルリン「医療費も1d100で決め、食料の値段も1d100で決め、住宅の費用も1d100で決め、その他諸々、全ての生活費を1d100で決める、ということです。」

ガゼル「つまり、今0.5インクルの物とかも、1d100で買うときに決まる?」

ベルリン「その通りです!」

ベルリンは今74歳だった。ガゼルはベルリンの案を受け入れた。


ガゼルは、以下のような法律を制定し、翌年(増歴27年)1月に施行した。

生活費乱数法

1号 全ての生活にかかる費用が、普段の(1d100+50)/100倍になる。

2号 クリティカルだった場合は、1号の1/5になる。

3号 ファンブルだった場合は、1号の5倍になる。

4号 今月どうなるかは、人によって違う。月末に、翌月の生活費を決める。

5号 生活にかかる費用が変わるのは、医療費、日用品や食料品の値段、家賃、水代、税金など、全てにおいてである。例えば、1インクルの本を買った場合、4号により前月の月末に出した数字が76だった場合は、1号により1008円になり、99を出していた場合は1・3号により7.45インクル、逆に3を出していた場合は1・2号により、0.106インクルと格安になる。

6号 値段が小数になった場合は、四捨五入して小数第2位までにする物とする。

7号 なお、給料を1d100で決める法律は廃止し、会社のルールに則って給料が決まる。


1月1日———。色々な住民のところに人が来る。最初は、1月1日に決めるそうだ。これ以降は、普通に月末に決めることになる。

国民「はーい。」

費用管理人「では今から生活費を決めまーす。」

国民「はい!」

費用管理人「99!ファンブル!では、生活費倍率カードをお渡しします。」

その国民は、ファンブルとなり、99を出したため7.45倍になる。

国民「本当かなぁ。ちょっと店に行ってみよう。」


その国民が、ある店へ向かい、一度0.06インクルのものを買ってみると、

店員「通常の額は0.06インクルです。生活費倍率カードを提示してください。」

国民「はい。こちらです。」

店員「えーとですね、あなたの場合、7.45倍なので、0.447インクルでございます。」

本当に額が7.45倍になった。


これ以降、ファンブルの人は安い物ばかりしか買えなくなり、逆にクリティカルの人はなんでも買えるようになった。普通の人は普通の生活だ。これにより、一月分の運命が決まった。


1ヶ月後

ガゼル「そろそろ人口減ったことだろう。ちょっと世論調査に行こう。」

ガゼルは、とある場所に向かった。すると、案の定人が増えていた。

ガゼル「あれ!?人が増えてる!どうして?」

国民「主にクリティカルを出した人に買い物をさせていました。そうしていたら、『世界一物価の安い国』と評価され、その結果外国からたくさんの人が流入してきました。」

ガゼル「その手があったか…。」

ガゼルは、今の人口を調べた。すると、155,900人になっていた。

ガゼルは、あと3ヶ月様子を見たが、月毎の人口は以下のような結果になった。

2月末時点…160,700人

3月末時点…164,400人

4月末時点…166,800人


ガゼルは、最後の手段を考えた。そして、以下のような法律にした。ヤケクソだ。

・今後はすべて1d100で国中を決めます。

・「ある目的」に失敗した場合は、この法律を廃止します。


そのために、ガゼルは1d100判定人を500人程度募集した。

すると、731人の応募が来た。

面接なしに今回は全員採用した。

多めに見たのだ。


国の様子は、こうなっている。

国民A「はいっ!」

判定人A「では給料は460インクルになります。」

国民B・C「いい目でろ!」

判定人B「では村長はあなたです。」

国民D「どりゃ!」

判定人C「ではあなたの結婚相手はこちらになります。」

国民E「ホイっ!」

判定人D「あなたは59歳まで働いてもらいます。」


そして、外国から人が来た。

外国人たち「1d100でなんでも決めていて楽しそうです!是非あなたの王国に住まわせてください!こちら住民登録手続き書です!」


結局、ガゼルは増歴27年6月12日にその法律を廃止した。

ややこしくなり、「ある目的」も果たせなかったからだ。

結局、人口はかなり増えてしまった。

現在の人口:167,600人

今回の増加分:22,400人

王国建設時の3倍行きました。

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