表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/55

Part.39『超能力』

『超能力』


 超能力とは、通常の人間にはできないことを実現できる特殊な能力のこと。今日の科学では、合理的に説明できない超自然な能力を指すための名称。神通力、等とも呼ばれる。

 また近年、「人の寿命を言い当てる」、「人の過去や心を読み取る」といった新種の超能力の存在が報告されている。情報の伝達に関する現象である、超感覚的知覚 (ESP) や、物体に直接力を及ぼし得るサイコキネシス (念力、PK)等とは根本から異なるとされる上記の超能力だが、実際の報告例の少なさ、超能力の存在そのものに対して異論があること等から、信憑性については疑問符がつき纏う。

 こうした新種の超能力の中でも、特に「過去を読み取る」という能力の有用性は、諜報活動における優位性を例にあげるまでもなく貴重なもので、多額の金銭により能力者が売り買いされた例も実在する。

 だが一方で、能力を持っていないにもかかわらず、あたかも能力があるかのように振る舞うことで、言葉巧みに金品を詐取する者もおり、事件化した例も存在する。


* * *


 結論から言うと、寿命が見える能力に関する情報は、インターネット上に存在していた。

 他人の寿命が見えるということと、他人の人生が見れるということは同義なのかも、と和也さんは語ったが、確かにそうかも、と私も思う。同時に、どっちがこの能力のメインなのかわからないな、とも。

 寿命が見える能力者として知見された人数は極めて少なく、能力が失われる条件についての記述はなかった。それだけに、和也さんが自分の能力を用いて検証を重ね、情報を必死に集めであろうことがうかがえる。目標達成に向け真摯に取り組む姿勢にだけは、頭が下がる思いだった。

 彼の動機が、たとえどんなに不純だったとしても。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ