5.おたずねもの
影の中から、私と同年代くらいの少年が現れた。
やった!、もしかして、たすけてくれる?!
「えーっと、どういう状況か知らないけど、5体1は卑怯?なんじゃないですか?」
「なんだと!?我らは国家兵だぞ!」
「え!?そうなんですか!?す、すみません!おい君!なにやらかしたんだよ!」
国家兵?!ほんとに?だとしたらなんで私を追いかけてくんの!
「わ、わかんないよ!なんもしてない!!」
「へ!?なんだよ!わけわかんないんですけど!」
ちょっと!あんたまで混乱しないでよ!
「兵隊さん、このこなにしたんですか??」
「…それは言えん!!上からの命令だ!」
「命令、?なんでいえないんですか?」
「そういう風に指示されているからだ!!つべこべいわずその女を引き渡せ!!」
鎧男が剣を抜いた!わたしたちをやるきだ!
「ホントにどういう状況かわかんないんだけど!
君!ホントに何にもしてないの?!心当たりは?!」
「ないない!ないよ!ホントになにもしてないんだ!信じて!」
「……なんかどっちも怪しいけど、まあ、見過ごせる状況じゃないな。兵隊さん!ほんとにこの子が悪かったらごめんなさい!」
「邪魔をするなら、容赦しない
私も状況がわかんないけど、この人味方してくれるみたいだ!
「君!僕の後ろに下がって!」
鎧男が少年にきりかかった。
この人切られちゃう、ヤバイ!
「…カゲ、守れ!」
少年がそう叫ぶと、少年のまわりのカゲが飛び上がり、少年を守った
「な、なんだ!?魔法か!?」
「吹っ飛ばせ!!」
カゲがムチのようにしなり、兵隊を吹き飛ばした!
「ぐあぁ!」
「いまだ、逃げよう!」
私の手を取り、駆け出した
「ぐう、魔獣使いか!追え!」
すごい、この人強い!ていうか、この世界で魔法っぽいの初めて見た!
「カゲ!足止めしてくれ!」
鎧男たちの足元のカゲが液体のようになり、足を取った!
「そこの角曲がったらもぐるから、息止めて!」
「へ!?は、はい!!」
「飛び込んで!」
地面のカゲが水溜まりみたいになっている!
まさか、これにもぐんの?!
ドボンっ
暗い、水みたいだ。手を繋いでる感覚しかない
いつまでもぐるんだ?もう息が…
はしる兵隊の足音がカゲに響いて伝わってくる。
通りすぎていったのがわかると、彼に引っ張られ
影から出た。
「ブハァッ、はぁ、はぁ」
「ふぅ、大丈夫?」
「ハァ、ハァ、うん、大丈夫」
「…君、いったい何してこんな…」
グウウウウウウウウ
私の腹が雄叫びをあげた。食欲が限界を来ていたのだ。恥ずかしい。死ねる
「…な、んかたべる?」
「…スイマセン」
~
ウマイイイイイイイイ!!!
うま、すぎるよおおぉぉ
何日かぶりのご飯は私の疲労しきった体をどんどん回復させた。
「…ほんと、助けてくれたのに、ご飯まで…ゴメンナサイ!私、コトミです」
「いやいや、きにしないで!財布落としちゃったんなら仕方ないよ。俺はザック。てか君、どーユー状況だったの?」
「路地裏で休んでたら喉渇いちゃって、えっとその、水溜まりの水をのんでたらあの人たちが来て、ついてこいって急にいわれて…もしかして水溜まりのんじゃいけないルールとかある?」
「いや、そんなルールないよ!!…君大丈夫?なんで水溜まりなんてのんでんのさ…」
「いやー、アハハ」
「…?なんにせよ、助けられたならよかったよ。よかったぁ、あっちが悪い方だったみたいで」
「ほんとにたすかったよ、ありがとう」
やっばい、惚れちゃうしこんなの…
あれ、なんかまわりひそひそしてない?
なんだろ。私たちのこと見てる?
「あれって、やっぱり……」
「これ、通報とかした方がいいのかな」
やっぱり私たちのこと見て話してる?
周りをみてると、3人くらいが私たちに近づいてきた。剣士と魔法使い2人、パーティかな?
「食事中にすまん、ひとつ訪ねたいことがあるんだが、」
「どうしました?」
「これって、おまえらだよな?」
そういって私たちに紙切れをてわたしてきた。
「…ブフウウウ??!!」
私とザックは紙を見て同時に吹き出した。
指名手配
・ソロ冒険者、タノベコトミ
剣士、ブロンズEランク
特徴:茶髪に異様な防具と剣。
国家兵の工務執行妨害
・ソロ冒険者、ザック・ライナー
剣士、魔獣使い、ゴールドSランク
特徴:黒髪、魔獣憑き体質
国家兵の工務執行妨害および殺害
見つけ、国家に引き渡したものに金貨10枚
「…おい、君、なんもしてないんじゃないのかよ…俺まで巻き添え食らって…って、は!?!?殺害??オレガ!?!?!?」
「してない、なんもしてないよ!!」
ほんとに状況が飲み込めない。何が起こってる
私は異世界に来て早々国家のお尋ね者になったらしい。
『ティファリス王国騒動篇』




