3.buff
私はゴブリンを討伐すべくレイス川へ向かっていた。ティファリス王国は文明が発展していて、移動手段も栄えていた。
が、一文無しの私は馬車にも列車にものることができず、結局徒歩一時間でレイス川へたどり着いた。
あーーーやばい。飢餓ってこんな感じなんだな
死ぬ。早く水、水を…!!
ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク
……ハァァァァァァァ!旨すぎる!!!
これが天然水か!最高だ!水って、こんなに甘かったんだなー…
水をのみ終え顔を上げると、
私の横にはゴブリンが私を見つめたっていた
…………。
「ギャアアアアアアアアアア!!!」
「うわあアア!!!」
最悪だ!きもいきもいきもい!
私とゴブリンの奇声を耳にした他のゴブリンも寄ってきて、5体のゴブリンが集まってしまった。
イヤァァァァァァァ!!!
どうしよう、きもい!こわい!てかきもい!!
…いや、びびってちゃダメだ!ご飯のためだ!
そうだ、こんな時こそ気迫を高めろ!
スウウウウウウ……
「ヤアアアアアァァァァ!!!」
ビリビリビリビリビリ!!!
私が思い切り発生すると、ゴブリンたちの動きが固まり、痺れているような状態になった!
なんだ!?とりあえずいまだ!
前よりも慎重に丁寧に、正しい間合いで、地面を強く蹴って、まっすぐに……
「面ぇぇぇん!!」
バガァァァン…と大きな音が響き渡った。
ナイフでトドメをさそうとすると、既にゴブリンは息が絶えていた。
なんだいまの、わたしがやったの!?
……!他のゴブリンも倒さなくちゃ!
さっきと同様、面うちで他のゴブリンたちも圧倒していった。
「フウウ、案外楽勝だったな。ていうか、なんだったんだ?さっきの」
発声といい、面うちといい、人間業とは思えなかった。前の世界でも、発声すると相手は怯んだし、私の面うちは強力だったけど、これはべつものだ。
それに、前村の少女を助けるために面うちしたときはこんな風じゃなかった。……!もしかして、丁寧にやったから?!試してみよう!
肩の力は抜いて、左足に重心を置く。
声はおおきく、
まっすぐ振る。右足の着地と打突を同時に……
「……面!!、」
バガァァァン!!!
的にした木は、幹からバキッと折れていた。
「すごい、やっぱり…丁寧な所作をすると、威力が上がるんだ!もしかしてこれ、バフってやつかな?」
バフとは、能力をあることをすることで一時的に高めたり、強化したりすることである。
これはすごい、絶対に使える!
もっといろんなことためしてみよう!
……その前に、ゴブリンの尻尾、とんなきゃ
ブシュっ
尻尾に刃を当てるとゴブリンの血が勢いよく飛んできた
イヤァァァァァァ
ステータス
田野辺琴美
攻撃力45
防御力15
スキル
・気迫(相手を一定時間麻痺させる)
・面打ち(正しい所作を行うことで威力が増す)




