2.冒険者の剣道少女
村を出て三日目。
ティファリス王国は目前だ。
旅路は本当に地獄だった。
気色の悪い魔物に襲われ、空腹に襲われ、のどが渇けば泥水をすすった。
村長からもらった剣も、竹刀とは感覚が違い過ぎて使い物にならなかった。ごめんよそんちょ
しぬ、しんぢゃう。とにかくご飯だ、ご飯と水、
国に入ったらご飯だ!!
…あれ?あれれれれ?
金がないっす
嘘でしょ?私の路金は?一円も使ってないのに!!
どうやら道中、村長からもらった路金はどこかに落としてきてしまったみたいだ。
ごめんね村長…
クッソ…!また一文無しかよ!
…とりあえず金を稼がないと、
私はティファリス王国中央ギルドに向かった。
ここがギルドか、うわ、あの人マッチョすぎ
でしょ、あれって魔法の杖?カッコイイヤン!!
って人のこと見てる場合じゃない、早く仕事受けないと…
「あのー、こんにちは」
「こんにちは!ティファリス王国中央ギルドへようこそ!どういたしましたか?」
「ギルドに登録?したいんですけど、」
「かしこまりました!どちらのギルドにご登録されますか?」
「えーっと、ギルドって、どんな種類があるんですか?」
「代表的なのは、魔物討伐や薬草採集を主な活動とする"冒険者ギルド"、商業的な仕事を主な活動とする"商人ギルド"、国の政治などを担う"王政ギルド"ですね!王政ギルドは、功績を持つ方しかご登録はできませんが!」
「へえ、じゃあ、冒険者ギルドでお願いします!」
「かしこまりました!では、いくつかご質問しますね!お名前は?」
「田野辺琴美です。」
「タノベコトミ様ですね!主に扱う武器などは?」
「剣です」
「剣ですね、かしこまりました!パーティに所属される予定ですか?」
「いえ、ソロです!」
「ソロですか…」
「珍しいモノなんですか?」
「そうですね、女性のソロの冒険者はなかなかいないですね!ソロの方は男女ともに少ないし、中々の実力者でないと厳しいので、女性はかなり少ないです!」
「そうなんですかー、」
「会員カードを作ってきますので、少々お待ちくださいね!」
ソロ冒険者…なかなかむずかしいものなのかな
いつかパーティを組んでみようか…というか私と組んでくれる人なんているのかな??
ソロのうちは簡単そうな任務にしておこっと
「お待たせしました!会員カードです!」
これが会員カードか、なんか色々かかれてるな
「冒険者ギルドにはランクというものがありまして、Sが最高で、Eが最低ランクです!CからEはブロンズ、AからBはシルバー、Sはゴールドとも呼ばれています!ランクによって、会員カードも変わりますので、定期的にギルドへお伺いください!コトミ様は初登録なので、ブロンズEランクからです!クエスト達成により、ランクが上がりますので、頑張ってください!」
「ありがとうございます!」
「早速クエストを受け付けますか?」
「はい!えっと、あんま死んだりしなさそうな、安全っぽいクエストありますか?」
「薬草採集ならモンスターとも戦闘しなくてすむので、安全だと思います!ですが危険を伴わないので、報酬が薄いです!討伐クエストならー、コトミ様は魔物を討伐したことがございますか?」
「ゴブリンなら倒したことがあります」
「でしたら、こちらなんてどうでしょう!」
討伐対象[ゴブリンの群れ4、5体]難易度D~E
場所:ティファリス王国南、レイス川付近
報酬:銀貨12枚銅貨7枚
「こちらでしたら、並みの剣術が扱えれば、安全だと思います!」
ゴブリンか~、やだなーーー
しかも、前は倒しただけだけど、今回殺さなきゃいけないのか~。てか、竹刀で殺せるか?無理やん
薬草集めにしとくか~?いや、ナイフがあるから、竹刀で倒したあとにナイフでやっちゃえばいいのか、でも銀貨12枚?ってどんくらいなんだ?見合った報酬なのかな?あーーーもうやるしかない。
「これ、受けてみます!」
「わかりました!ゴブリンを討伐したさいには、
ゴブリンの尻尾を必ずかいしゅうしてください!
倒した証拠になります!」
ひええええええ!きもい!
「わ、わかりました、」
「無事生還を祈っております!初任務、頑張ってください!」
「…はい!いってきます!」
こうして私は初任務を承ったのだ!




