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VRゲームで花を育てるゲーム妖精していたら、そのまま異世界に転生してました。(なろう版)  作者: 無限飛行
第三章

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第450話 神社ワールド24(デッキ仲間)

◆ログハウス風呂場にて

カーナ視点



ザシュザシュザシュ、ザシュザシュザシュザシュザシュザシ。


はい、皆様。

これは何の音か分かるでしょうか?

はい、そこのアナタ、何?

タワシの音??ブーッ、違います。

はい、ソッチの方。

え?

夢に現れるエルムーな人が次々と誰かの腹に包丁を入れてる音って、アナタ発想が⋯⋯⋯??


怖っわ!

夢に出てきて誰かのお腹切ってるエルムーな人って発想が怖っわ!

本当にめちゃくちゃ怖いから。

猟奇ホラーじゃあるまいし、どうしたらそーゆー発想出来るかな?!


はあ、正解はデッキブラシの音でした。え、当たり前過ぎて判ってた?

ああ??

だからって猟奇ホラーに行くの必要???有り得ないからね!


などと独り言の多いこの頃。

居もしない相手に言葉のキャッチボールとか、私も器用になったものよね。



「それで何で私が風呂掃除を手伝わされてるのでしょうか。恨めしや」

「怖っわ!正統派幽霊的に怖っわ?!」



はい、未だジャグジー出来ずにいる哀れな美少女妖精カーナです。

様々な障害を乗り越え、やっとの思いでお風呂に辿り着いたものの、お風呂の余りの汚さに辟易して仕方なく風呂掃除婦となりゴシゴシとデッキブラシしてる形と相成りました。

鳥臭さと獣臭さと酸っぱい臭いに打ちひしがれる毎日。

勘弁して下さい。


で、井戸精霊のイドちゃんがシャワー上がり(さすがに湯船は敬遠した模様)に《扇風機レラレラ》を楽しんでいたので(可愛いじゃねーか)、ひっ捕まえてデッキ仲間にした次第です。

うん、めちゃくちゃ恨まれてんな。

怖っわ!



「扇風機レラレラがそんなに残念だったとか」

「デッキ仲間にされた事に決まってるじゃないですか。恨めしい!」

「分かったから、そろそろドアップで迫るのは止めようか」

「恨めしや」

「アナタだってお風呂は綺麗な方がいいんじゃないの」

「それはそうですが⋯⋯⋯あの人達はどうなんですか?恨めしい」



と彼女は視線をお茶の間にたむろしている一団に向けました。

そこには妖精ビール片手?にアル中駄犬が一匹と何故かスクラム組んでその背後を固める十人に増えた丁髷ギンギラおっさん達。

更にちゃぶ台対面に不潔リーゼントペンギンとF16抱えたG13。

あとタミネタグラサンなモヒカン世紀末が正座してテレビに見入ってる絵面とか意味不明なんだけど⋯⋯って番組は何見てんだ???



((へいお待ち。八つまで数え、九つで。いま何時でい?))

((九つで))

((十、十一、十二、十三、十四、十五、十六。…ほい、釣りはいらねえよ))

((お後がよろしいようで))



テレビでやってたのは落語の《時そば》でした。皆んなメッチャ見入って集中しています。

おいお前ら、いつから落語ファンになってんだ?



『おお、落語は面白いのう。見てて飽きないのだ』

『『『『『落語は笑いの基本です』』』』』

『『『『『落語を見ずに笑いは語れません』』』』』

『まあ、どうでもいいが、適当に面白いんじゃねーか?』

『⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯』ギロッ(冷たい目)

「アスタラビスタ・ベイビー」



何だろう、この集団は?

全く繋がりが無いのに徒党を組んでるようになっている。

近寄りたくないわ。



「あの人達、お風呂をあんなに汚した犯人達ですよね?お風呂汚した張本人達はテレビで落語ビールなのに私はデッキ仲間とか、酷くないですか?湯船も汚いから入れなかったんですよ、恨めしい!!」

「イドちゃん、シャワー浴びれて《扇風機レラレラ》やってたんだからまだいいじゃない。私は未だに入ってないわよ」

「え、そういえば何か酸っぱい?」

「ほら!つべこべ言わずにサッサとデッキかけなさい!」

「うう、何か不公平で恨めしい」

「私の方が不幸で不公平なの!お願いよイドちゃん、手伝って」

「うう、私、お人好しだから手伝ってあげる⋯⋯⋯恨めしいけど」

「有難う。だけど一々ドアップは要らないかな」

「善処⋯⋯恨めしいけど」



こうして心強いデッキ仲間を得てお風呂掃除に弾みを付けたところ。

さあ、掃除をスピードで終わらせて私はジャグジーを手に入れるのよ。


そして落語ファン共、見てろよ。

腹いせに後でテレビのコンセントを抜いてやるから。

そう復讐を心に誓い、納得出来ずにいるイドちゃんの背中を押してお風呂掃除に戻る私でした。


ああ、恨めしいわ!


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