弱者の戦い
初めての戦闘回です!。
俺たちは6階の見晴らしの良い草原に来ていた。
そこでアリスが魔物を呼び寄せてみんなで一気に魔物を倒していた。
アリスは真剣な顔で俺に話しかけた。
「シン、これから一人で魔物と戦ってほしいの。もちろん危なくなったら助けに行くけれど、失敗したら死ぬかもしれない。私も挑戦してもらうかどうか迷っていの。シンに決めて欲しい。」
いつもとは明らかに違う空気を感じた。
ロックロットのメンバーは全員黙って俺を見つめていた。
遠くに魔物が6体見える。
レベル6の魔物が6体。戦闘スキルを持たない俺にとっては、命の危険がある戦いになる。
「死」という単語と張りつめた空気で、俺は恐怖を感じた。
恐怖を感じてアリスを見ると、右手で左手の腕をぎゅっとつかんでいた。
アリスが不安な時に取るポーズだ!!
もし俺が死んだらアリスの迷惑になる。俺が魔物と戦うことは、みんなにとってリスクしか無い。
アリスは俺に成長してもらう為、危険を冒している!
アリスをもう一度よく見ると、アリスの右手は、左手の腕に食い込むほどにぎゅっと握られ、顔には汗をかき、苦しそうな表情をしていた。
そこで俺は自然に言葉を発していた。
「俺やるよ!」
相手の魔物は3体のトレントと3体のイノシシだった。
俺以外の全員が戦闘の邪魔にならないように俺から離れていく。
6体の魔物は俺に向かって突進してきた。
俺は魔物の居る方向とは逆方向に走った。
離れた所で4人はシンを見守っていた。
レナ「え?逃げた?」
ダン「いや、足の遅いトレントを引き離して、イノシシの相手をする作戦だ!1対6から、1対3の戦いに持ち込んだ!かなりうまい!」
イノシシ3体が追いついてくると、シンは先頭に居るイノシシの鼻に回し蹴りを食らわせた。
回し蹴りを食らったイノシシはバランスを崩して転倒し、その後ろにいるイノシシも、転倒した
イノシシにぶつかり転倒した。
ダン「1対3から、1対1に持ち込んだ!シンは立ち回りがかなり良いぞ。」
シンが回し蹴りを放って原則した俺に、転倒していないイノシシが牙を突き上げた。
俺の太ももにイノシシの牙が刺さった。
「っく!!」
シンはナイフをイノシシの顔に何度も突き刺しイノシシ1体を倒した。
その後、先に起きあがってきたイノシシに突撃し、ナイフを突き立てた。
ダン「これで2体倒した!あと4!」
残り一体のイノシシが起き上がってきたが、トレントに追いつかれそうになり、俺は再び魔物と距離を取って、走り出した。イノシシに牙で突き上げられた太ももからは血がにじんでいた。
トレントから距離をとったことを確認すると、振り向きざまにイノシシにナイフを突き立てるが、イノシシの勢いは止まらず、シンはイノシシの突撃を食らった。
バランスを崩しそうになりながら、イノシシにナイフを突き立てた。
3体のトレントが追いついてきて俺にロックを放つ。
右肩に直撃を受けた。
左手で頭をガードしながら何度もイノシシをナイフで攻撃した。
それによりイノシシは力を失ったようにドスンと倒れた。
ダン「残りはトレント3体!」
トレントの魔法をかわしながら、一体のトレントに狙いを定めてトレントに走っていく。
一直線でトレントに向かわず、ほかのトレントの陰になるように位置取りをしてトレントと距離を詰めた。
接近したトレントの木の枝が鞭のようにシンを打ち据えるが、左手でガードしながら右手で何度も何度もトレントを攻撃した。
トレントの体は固く、攻撃スキルを持たないシンにとって苦手な相手だった。
「うおあーーーーーーーーーー!!!」
ザンザンザンザンザン!!!
何度も何度もナイフでトレントを攻撃し、トレントを倒した。
残り2体のトレントが挟み撃ちをするような位置取りでシンを取り囲むが、シンはもう一体のトレントを陰にするように走って回り込んだ。
攻撃するトレントを盾にするように器用に回り込み後ろのトレントから攻撃されにくいようにした。
トレントをナイフで、ザンザンザンザンと切りつけた。
トレントも負けじと、シンがナイフを持っている右手に狙いを集中させながら枝の腕で鞭のように打ち据えた。
俺の右手がしびれて動かなくなってきたため、
ナイフを左手に持ち替えて何度も攻撃を重ねた。
ダン「残り一体!!あと少しだ!!」
シンの限界は近かった。
息は乱れ、右手の力は入らず、トレントの鞭でシンの服は血で染まっていた。
シンは最後の力を振り絞り、全力でトレントに突撃した。
、大声で叫びながら、再度突撃し、トレントに攻撃を繰り出す。
「うおおおおおおおおおおーーーー!!!」
シンの攻撃が何度もトレントを捉えるが、トレントも鞭で反撃を続けた。
お互いが攻撃を繰り出しあい、お互いボロボロになっていく。
俺は何度も何度もトレントの体にナイフを突き立てるが、ボロボロになって力が入らなくなっているせいで、攻撃が弱弱しくなっていった。
俺は自分を鼓舞するようにもう一度叫び声をあげながら力を振り絞るようにしてナイフを振り続けた。
「うおーーーー!」
その声に力はなく、動きもどんどん遅くなっていった。
ここでトレントにも変化があった。トレントの動きもどんどん落ちていったのだ。
お互いがふらふらになりながらお互いに攻撃を続ける。
シンは左手にも力が入らなくなってきたのを感じて、
ナイフを逆手に持ち替えて、上から叩くようにナイフを3回突き立てた。
ナイフを突き立てるたびに、シンは声を上げるが、その声はうめき声のように低くなっていった。
トレントは後ろに倒れこんだ。
シンは最後の力を振り絞り、倒れこむように体重を乗せてトレントに刃を突き立てた。
もう体に力は残っていなかった。
「倒した・・・たおした・・ぞ」
俺は動くことが出来ず、その場にうずくまった。
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