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覚醒の兆し

力が入らず、うずくまっている俺に、アリスが抱きついてきた。


「うえーーん。よく頑張ったねー。すごかったよー。本当に頑張ったよー!」

アリスは今までで見たことが無いほどにガチで泣いていた。


ジーク、ダン、レナも俺のところに走ってきた。


ジーク「感動したよ!すごかった!シンはすごいよ!」


ダン「もう大丈夫だ!ゆっくり休んでくれ!」


レナ「早く血を止めないと!」



俺は疲れ果てて、ぼーっとしたまま言った。

「俺、少し眠るよ」

こうして俺は眠りについた。





シンが寝ている間、アリスは付きっきりで看病し、レナは何度もシンの様子を見に来ていた。



ロックロットの全員が焚火を囲んでいた。


ジーク「シンが回復したら、いったん町に戻ろう。その後は、・・・ダンとレナに相談なんだけど、もう一回ダンジョンで魔物を狩りに行きたいと思うんだけどどうかな?」


ダン「俺もそう思ってたぜ!シンの戦う姿を見て、俺は感動したんだ!あの姿を見て俺は、もっと頑張ろうって思ったんだ!」


レナ「そうね。そうしましょ。」


ダン「シンは、化けるな。今はまだ、ジャンプするために力を貯めて背を低くしてるが、ここから数年で一気に強くなるぜ!」


ジーク「シンはすごいんだよ。でも町のみんながそのことに気づいていないのが、少し悔しいよ。」


ダン「シンの修行が終わったら、また一緒にダンジョンに行けるかもしれないな!その時までに、俺は強くなるぜ!」



ロックロットが話をしていると、アリスがテントから出てこっちに向かってきた。

「シンはもう大丈夫だよー。みんな盛り上がってるねー。」


ジーク「そうなんだよ。シンの戦いで僕はやる気が上がったよ!」


アリス「シン一人なら私一人でおぶって帰れるよー。そうすればみんなはこのままダンジョンで魔物狩りが出来るよー。どうかなー?」


レナ「みんなで一緒に帰りましょう。」


アリス「ふふふ、レナはシンの事が心配なのよねー。何回も様子を見に来て落ち着かなかったねー。」


レナは照れて少し顔が赤くなった。


ジーク「僕たちもシンと一緒に帰ろうと思うよ。」


アリス「そうしましょうかー。」


ジーク「今日はそろそろ休もう。見張りは僕とダンが交代でやろう」


ダン「見張りならおれがやるぜ。シンの話をしてたら目がさえてきて、しばらく眠れそうにない。朝方になったら、ジークを起こしにいくぜ。」


ジーク「うん、それじゃみんなお休み。」


レナ「おやすみ。」


アリス「おやすみー。」





俺は真夜中に目を覚ました。

隣ではアリスがすやすやと眠っていた。俺を看病してくれていたのだろう。


「アリス、ありがとう」


そういってテントの外に出ると、ダンが焚火をしていた。


「ダン、おはよう」


「おはよう。体の調子は大丈夫か?」


「大丈夫。まだ痛いところもあるけど、健康スキルのおかげで、少しずつ傷が治ってきてるんだ。ダンは見張り中?俺が変わろうか?」


「悪いな、よろしく頼むぜ。」



俺はステータスをチェックした。


・・・・・健康スキルがLV10になってる。



___________________________________________


シン 11歳 男 レベル 10 


スキル


ストレージLV10・健康LV10




次取得するスキルを選択してください。


健康:HP減少・MP減少・スタミナ減少・全状態異常からの回復力を少しだけアップする。


服:MPを消費して服を作成する。自分専用。防御力アップ効果(小)


手袋:MPを消費して手袋を作成する。自分専用。筋力アップ効果(小)


___________________________________________



え?また健康スキルが出てる・・・・・


マジデスカ。


心のどこかで戦闘スキルが出るのを期待してたけど、やっぱ出なかったか。

正直健康スキルは、LV上げが大変なんだよなー。


LV上げるために、痛い・苦しいを続けるのは本当に苦行だったよ。

服・手袋スキルは効果がしょぼいのと、結局苦しい思いをしないとLVを上げられないんだよね。

どうしようか・・・。




健康スキルに決めた!

健康スキルを2つカンストさせれば、さらに修行の効率は上がるはず。

今よりさらに健康になってやる!!




_______________________________


シン 11歳 男 レベル 10 


スキル


ストレージLV10・健康LV10・健康LV1

_______________________________




これからの方針だけど、やっぱみんなに修行を手伝ってもらわないときびしいな。

修行の前は、一か月だけ面倒を見てもらって後は一人で努力すれば何とかなるって思ってたけど、全然そんなことなかった。

今でもこうしてみんなに支えてもらっているんだ。


俺は目頭が熱くなった。


またみんなに迷惑をかけるけど、みんなに修行のお手伝いをお願いしよう。


そして、修行が終わったらみんなに恩返しをするんだ。


俺は夜が明けるまで焚火に薪をくべ続けた。



最後までお読み頂きありがとうございます!

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