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見えにくい成果

朝になるとみんなが起き始めた。

シン「ジーク、レナ、おはよう」

レナ「シン、体は大丈夫なの?」

シン「大丈夫だよ。」

ジーク「思ったより元気そうで良かったよ。」


話し声が聞こえたのかアリスもテントから出てこちらに向かってきた。

「シン、大丈夫ー?」

「おはよう。大丈夫だよ。」



アリス「シン、起きてからご飯は食べたー?」

シン「そういえば、お湯以外飲んでないよ。」

アリス「ご飯食べられそうなら作るよー。どうかなー?」

シン「食べたい。肉系が良いなー。」

アリス「分かったよー。レナも手伝ってー。」

レナ「うん。何を作るの?」

アリス「鳥の燻製肉の野菜スープと、パンサンドだよー。」


アリスは、野菜と燻製肉をレナに渡し、鍋に水を張り、火にかけて温め始めた。

鍋の水が沸騰してくると、レナが切った材料をアリスに渡し、燻製肉、野菜の順に入れていく。

あぶった網に、燻製肉を置きあぶり始めると、香ばしい良い匂いがした。

シン「良いにおいだなー。」

するとダンが起きてきておなかを鳴らせた。


出来上がる直前に、アリスはストレージに入れておいた焼き立てのパンを取り出し、レナが手早く切っていく。

パンで挟んだ燻製肉と、燻製肉入りの野菜スープ。

これ絶対美味いやつだ。


みんなに料理が配られみんなで食事になったが、特にダンと俺は無口になり、黙々と食べていた。

それを見ていたアリスが、

「パンと燻製肉ならもっとあるからお代わりするー?」

シン「する。」

ダン「もらうぜ。」



少し落ち着いたタイミングで俺は話を始めた。

「俺健康LV10になったんだ。次もまた健康スキルを覚えたんだ。それでみんなに頼みたいことがあるんだけど、スキルの修行を数年手伝ってほしいんだ。」



アリス「修行は手伝うけど、また健康スキルが出てきたんだねー。珍しいよー。」

ジーク「喜んで手伝うけど、僕に出来る事は何かな?」

シン「たまにダンジョンに連れて行って欲しいんだ。魔物を倒したいんだ。もちろん荷物持ちは俺やるよ。」

ジーク「それは僕としても助かるよ。レナやダンもそれで良いかい?」

ダン「おう!」

レナ「手伝うけど、シン、昨日みたいに無茶なのは無しだからね!」

シン「分かってるよ。よろしくお願いします。」

食事と片付けを終えると、俺たちは町のギルドに帰ってきた。



アリスは討伐した魔物を出したが、明らかに今回の討伐より上階に居る魔物も混ざっていた。

どうやら、寝坊したお詫びのようだ。

ジークたちは、あまり気を使わないように説得していたが、アリスはアリスで折れる気が無いようだ。俺は報酬を辞退すると、さっそうとフェードアウトした。




ちょうどギルドにムサシとホークが一緒に居たので、ムサシにも修行を手伝ってもらうようお願いした。

「おう!任された。」とサクッとOKをもらった。

ホークはこっちを見てステータスを見せてくれないか?と言ってきた。

俺はステータスを開示した。



_______________________________




シン 11歳 男 レベル 10 


スキル


ストレージLV10・健康LV10・健康LV1


_______________________________



ホーク「分かった。ありがとう。もういいぞ。体を壊さない程度に修行を頑張れよ!」

シンはまたおなかがすいたと言って食堂へ向かっていった。


ムサシ「・・・・」

ホーク「・・・・」


「ホーク、だんだん、強者の片鱗(へんりん)が見えてきたな。楽しみになってきたぜ。」

「そうだな。半年で健康スキルをカンストさせたか。あいつの努力は本物だな。」

「ああ、冒険者。特に子供ってのは魔物を狩ってレベルを上げて強くなろうとするもんだ。そうすりゃ、手っ取り早く強くなれるし、金も稼げる。だが、知識やスキルをおろそかにして死ぬやつが多い。うまく生き残ってもそこそこの強さで止まっちまう。その後知識やスキルを鍛えようとするやつはほとんどいねえ。だがあいつははるか先を見てる。そうじゃなきゃ目先の金や強さを捨てて、結果が見えにくい中で修行なんてできねーよ。」

「ムサシ。俺は思うんだ。シンは、もう少し、戦闘スキルを覚えないでいて欲しいってな。戦闘スキルを覚えたら、スキルの修行を辞めてしまいそうでな。出来れば、スキル10個をカンストするまで戦闘スキルを覚えないで欲しいと思っている。」


「戦闘スキルを覚えないって、そりゃ片腕無しで戦うようなもんだ。その上スキル10個のカンストって、スキル覚醒か!苦行だぞ。ありゃ。」


「ああ、おれもおかしいことを言っている自覚はあるんだ。だが、スキル覚醒までいけば、かなり楽になれる。」


「シンならそこまで行けるかもな。所で、シンの覚醒の兆しに気づいてるやつは、俺とホーク、アリスの他に誰がいるんだ?」


「そうだな。パーティーロックロットのメンバー全員は気づいていると思う。後はエステルだな。」


「エステル?誰だそりゃ?」

「パーティー【ブラックセイバー】のアクトのメンバーだ。」

「あー。あの悪ガキの後ろにいるおとなしい子供か。」



シンが覚醒の兆しを見せていることに、当の本人は気づいていなかった。



最後までお読み頂きありがとうございます!


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