表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/41

ギルド長の驚き

ホークは俺の首袖を掴んだままだった。

「シン、元気にしてたか?」

笑顔で話しかけてきた

「ホーク。俺何も悪い事してないよ。」

ホークは手を放して言った。

「違う違う!怒りに来たわけじゃない。」

どうやら心配はなさそうだ。



「最近元気にしてるかと思ってな。どうだ、この後時間があれば話をしよう。」

「時間はあるけど」

「お菓子も用意するぞ」

と言ったすぐ後ろには大きなお菓子の入った籠を持ったギルド員がスタンバイしていた。

籠を覗き込むと、紙で包まれたお菓子が入っていた。


「分かった。このお菓子何個か師匠に持って行って良い?」

「良いぞー。飲み物は何にする?牛乳でいいか?おごるぞ。」

「牛乳にする。」

ホークはギルド員に牛乳とコーヒーと小さい袋を頼んだ。




「で、どうだ。元気でやってるか?」

「うん。元気だよ。修行はきついけどね」

すると急にホークの口数が増えた。

「町のはずれでパンツ一丁でアリスに魔法を撃ってもらってるみたいだな。あれは修行か?どういうやつなんだ?」

俺ははっとした。そしてホークをジト目で見つめた。


「どうした?どういう感情だそれ?」

「俺と師匠の修行が噂になってるでしょ?それについて聞きだしたいのかなーって思った」

「・・・そうだな。みんな心配してるんだぞ」


ホークはギルド長だ


器が大きいうえに、面倒見も良いので、困ったことや分からないことがあると、町の人に頼られる存在だった。



ここに職員が飲み物と紙袋が持ってきた。


「それもあるが、心配しているのも本当だぞ。それと忘れない内に、お菓子を紙袋にしまってバックに入れておけ。話をしている内に忘れて帰るかもしれん。」

ホークは話を逸らした。


「この袋に入る分もらっていいの?」

「構わんよ。」


ホークに言われてシンは真剣に籠の中のお菓子を選び出した。何やらにおいをスンスンと嗅いで、紙袋の中身を探っていた。真剣なまなざしで、吟味していた。


その様子を見つめながらホークは、

まったく、子供なのに変な所で感の良いやつだ。と思っていた。

しかし、こうしてみているとほんとに子供だな。

後、さっきから食堂が静かすぎる。周りの客も聞き耳を立てているな。

そんなことを考えながらホークはシンの袋詰めが終わるのをじっと待っていた。




シンの袋詰めが終わると同時に、話を切り出した。

「で、なんでパンツ一丁でアリスに魔法を撃たれてたんだ?」



「健康のスキルを取ったんだ。で、そのLV上げの為に、状態異常や攻撃の魔法を撃ってもらってるんだ。」

「パンツ一丁なのは何でなんだ?」

「寒い方が状態異常になってスキルが上がりやすいのと、服を着たまま魔法を撃たれたら、服が駄目になるでしょ」

「なるほど。非常識だけど理に適ってはいるな。何でスキルのLVを上げてるんだ?パーティーを組んでダンジョンに潜った方が金は稼げるだろ?スキル上げの修行をしていたらどんどんお金が無くなっていくよな。」


「俺戦闘スキルを持って無いから戦闘スキルを覚えたいんだ。スキルのLVをカンストさせて次のスキルをどんどん覚えていけば、戦闘スキルを覚えられると思って。」



「戦闘スキルを覚えるのが目標でお金は気にしてないのか?」

シンはふるふると首を横に振った。

「俺は、戦闘スキルを覚えてからダンジョンに潜った方が長い目で見ればお金を稼げると思う」

「今お金が無くなっても、5年後、10年後に大きく稼ぐという事か?」

「その通りだよ。」

「レベル。ステータスレベルの方な。それも後で上げる作戦か?」

「そうだね」

そこでシンがはっとした。

「どうした?」


「ジークや師匠に聞けば教えてくれたんじゃない?ホークってみんなと普通に話をするよね?」

「それがなー。ジークに聞いても答えてくれなかったんだ。アリスは最近ギルドに来ていない」


ジークは俺の事を気遣って話をしなかったかんじかな?

ジークは貴族っていうより、騎士っぽい性格だからな。


でも師匠は何でギルドに来ないんだろー?今度聞いてみよう。


「レナは思ったことはなんでも話しそうだけど?」

「ジークに口止めされてる。と思う。」

「そっかーなるほど」


「もうほかに聞きたいことは無いよね?」

「いや、あと一つだけあるな。これは断ってもらってもいいんだが、シンのステータスを見せて欲しい。人には決して言わないから安心してほしい」



「大丈夫。見せるよ。」



________________


シン 11歳 男 レベル 10 


スキル


ストレージLV10・健康LV5


________________



「弱いでしょ?」


ホークはシンのステータスを見た。

実際にはホークは鑑定スキルを持っていて前もってステータスを把握していた。

ギルド長として鑑定スキル持ちなのは隠しておいた方が都合が良いのと、シンとの話がおかしくなるのを避けるために、あえてステータスを開示してもらっていたのだ。


シンのステータスを鑑定した時にスキルを見て驚いていた。

確かに強くはない。だが、健康LVが5というのはかなり高い。ついこの前修行を始めたばかりなのにだ。

健康LVは上げにくい。苦しい思いをしなければ、LVを上げられないからだ。



もし、カンストさせるまで修行を続けられたならほかのスキルのLV上げは余裕でこなせるだろう。

そうなったらシンは大きく化けるかもな。






「ホーク。」

「ん、なんだ。」

「周りの人が聞き耳を立てているけど、これはスルーで良いのかな?」

「気づいていたのか」

聞き耳を立てていた客が一斉に目を逸らした。



最後までお読み頂きありがとうございます!


ここまで少しでも、ほんの少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価をお願いします!


見られているとやる気が出ます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ