思いもよらぬ脅威
ダンジョン5階
俺は走り続けた。
後ろからいやな足音が聞こえる!!
アクトだ!!
アクトは少しずつ俺に追いついてきた。
すでに狂化スキルの効果は切れているのか、町の中のようなやばさは感じないが、
アクトの方が足が速い。
俺は今レベル40+4。
アクトは50以上!
この差はとてつもなく大きく感じた。
俺は急いで6階へと行き、少し走った。そして、
「魔物呼び!」
魔物を呼んでアクトの障害物になってもらう作戦だ。
さらに、7階に行く前にも魔物呼びのスキルを使った。
8階にたどり着く頃に変化を感じた。
アクトの足が遅くなってる?
いや!油断したら駄目だ!俺は全力で魔物呼びのスキルを使いつつアクトから逃げた。
12階にたどり着いたとき、俺は確信した!
アクトのスタミナが切れかかっている。!!
14階にたどり着く頃にはアクトは見えなくなる。
俺はそれでも、出来る限り魔物呼びのスキルを使って逃げ続けた。
17階で俺は、ゆっくりのペースで走ることにした。
『エステル、このまま25階を目指そう。」
『うん』
19階を進んでいると、俺は異変に気付いた!
『魔物の数が多い!Cランク以上の冒険者が居ないからか。』
『そうかも』
21階に来る頃に、俺は思った。
『25階まで行くのは厳しいな。魔物の数が多すぎる。今日は22階でキャンプしよう。憑依も解除したまま進もう。』
俺たちは、22階でキャンプをしていた。
「敵の数が多いな」
「うん」
「ちょっと明日は、23階に行って様子を見てきてみよう」
「うん」
次の日 23階
しばらく歩いただけで、何度も魔物との戦闘になった。
「これは、・・・いやな予感がする。エステル、戻ろう」
「そうだね」
そこにうさぎが現れた。
ただのうさぎではない。体が大きすぎる!
ボスクラスだ!!
ボスうさぎは雄たけびを上げた。
「ぐおーーーー!」
「まさか!仲間を呼んだのか!」
うさぎの群れが100体以上。
それよりもまずいのが、うさぎのボスが、全部で、4体
しかも、囲まれてる!
逃げられない!
「シン、戦おう」
「それしかないな」
俺は前に出て、エステルがその後ろについた。
「仲間を呼ぶボスを先に倒そう」
『うん」
俺たちは魔物を呼ぶボスに向かおうとしたが、きっちり雑魚うさぎに止められた。
雑魚うさぎを何度も切り付けて倒していくが、
今度は3体のボスうさぎが近くに迫ってきた。
俺とエステルの連携は完全に崩れ、乱戦になった。
二人はどんどん魔物を倒していくが、俺たちもうさぎの攻撃を受けて消耗していった。
エステルが3体のボスうさぎに包囲されそうになっているのを見て、俺は飛び出した。
「うおおおおおおおおお!!!!!」
一体のボスうさぎを何度も何度も切り付けて倒した。
俺は、3体のうさぎにかみつかれていたが、無視してもう一体のボスうさぎを何回も切り付けて倒した。
「エステル!逃げるぞ!」
戦いが始まり、しばらくすると、包囲の薄くなっていた点を発見したのだ。
俺にかみついていたうさぎにナイフを突き立てながら、俺は、包囲の薄い点を突破した。
エステルが俺の後をついてくる。
俺はうさぎに攻撃され続けながら、全力で逃げた。
そのまま下の階へ何とか逃げることに成功した。
22階。
俺たちは治療を終えると、話を始めた。
「やばい、23階はやばい、ちょっと作戦を練り直そう」
俺は深呼吸をした。
エステルは黙って俺がしゃべりだすのを待った。
「まず、1階から20階はアクトが来るから危ない、あの様子じゃまた探しにきそうだ。町はアクトが居る・・・・・ん?そういえばアクトって兵士を切り付けてなかったっけ?」
「切り付けてた」
「捕まってないかな?それか街を逃げ出してたら良いんだけど、でも、今町でアクトに勝てる人間が居るか微妙なんだよ。20階の入り口を抑えて張っている可能性もあるからなー。エステルはどう思う?正直迷ってるんだ。」
「20階、行きたくない」
「確かに、もしアクトが居たら俺たちは死ぬかもしれない。死ぬ可能性があるからやめておくか。感知スキルを持ってるから不意打ちの可能性もあるし。23階も前からあまり冒険者が立ち行って無いのか、魔物の数が異常だから行かない方が良い」
「21階か22階でキャンプかな?」
「うん、そうしよ」
「21階はアクトが来る可能性が高くなる、22階は魔物が怖い。・・・22階、22階で様子を見てみるのはどうだろ?」
「うん」
「もし駄目だったら、・・・・・思いつかないな。こんなことなら、ホークに無理を言って一緒に連れて行ってもらえば良かった。アクトは厄介な所で出てくるもんなー。まさかここで出てくるわけないよねって所で出てくる。」
「22階でキャンプをしよう。」
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