アクト、狂気の狂化
俺たちはいったんアリスの家の戻ったが、家にはだれもおらず、机には、
「北のダンジョンに遠征に行くのでしばらく戻ってこないよー」
と言う伝言があった。
北のダンジョンと言うのは普段俺たちが行っているダンジョンよりさらに北にあるダンジョンの事だ。
「しょうがない、ギルドに向かおう。」
「うん」
「ギルドか、アクトが俺たちを探している可能性もあるから気は進まないけど行ってみるか。」
「行ってみる。」
ギルドに着くと速攻で奥に案内された。
ギルド長ホークは、椅子に座り、机の上で手を組み、手の上に顎を乗せて、眉間にしわを寄せていた。
ホーク「シン、エステル。待っていたぞ。良いニュースと悪いニュース。両方ある!どっちから聞きたい?」
とやたら渋い声で言ってきた。
これ、絶対最近読んだ小説の影響だろ!と思ったが俺はあえて乗っかった。
俺は出来るだけ低い声で
「良いニュースから頼む。」
と言った。
「実はな、ロックロットのメンバーが北のダンジョンに遠征に行っている。これでジークとレナがアクトに狙われることは無くなった。」
俺は普通のしゃべり方に戻って
「安全になったのは良いけど、北のダンジョンがやばいのかな?」
「そうだ。スタンピードの危険度がレベル8になった。騎士団が到着するまでの間、スノーフィールドのCランク以上の冒険者に遠征命令が出たんだ。」
ダンジョンの入り口の上にはランプが10個ついている。
全部のランプが赤になると魔物が出てきてスタンビートが発生する。
危険度8と言うのは赤ランプが8個付いた状態だ。
「それで悪いニュースと言うのは?」
「アクトについてだ。何個もあるからひとつづつ行くぞ。」
「分かった」
「まず、アクトが遠征メンバーに選ばれなかった事で、精神がかなり不安定になっている。」
「ん?あいつDランクだから選ばれなくて当然・・・まあアクトだからしょうがないか。」
アクトは、レベルだけで言えばもっと上のランクで良いのだが、あまりに問題が多いためランクアップできていないのだ。
「それと、シンとエステルは今アクトに狙われている。」
「うん、前からだけどね。」
「今まで以上にだ!アクトが言うには、シンとエステルが俺の足を引っ張っている。殺してやると言っていたそうだ。たくさんのタレコミが届いている。」
「マジでか?ついに正式に殺してやる発言が出てきたな。」
「他には、俺も今日北のダンジョンに行くことになった。」
「!Cランク以上の冒険者が居なくて、ホークもいなくなったら、アクトは、本格的に危険人物になるね。ん?アリスと後はムサシも北のダンジョンに行ってる?」
「アリスもムサシも北だ。アクトも危ないが、スタンビートの方がもっと危ないからな。スタンビート対策を後回しにはできない。」
「何かあったらまずいな早く隠れないと!!」
「あともう一つ悪い話がある。」
「え?まだあるの?悪い話が多すぎない?」
「これが一番悪い話になる。本来なら冒険者のステータス情報を開示するのは良くないのだが、アクトのステータスについてだ。」
「アクトのステータス?問題になる要素が分からないんだけど?」
「レベル50を超えて感知スキルを持っている。」
「!!感知。まずいな!」
「感知を持っている状態で、もしシンかエステルが見つかると、次からシンかエステルが町に帰った瞬間にアクトに感知される。」
「それどころか、ダンジョンの中に居ても追いかけまわされそうだね。レベル50になったことよりも、感知スキルがやばい。今こっちは物資が切れて戻ってきたんだけど、作戦を練り直さないとな。」
作戦会議中。
・・・・・・・・うん。
「ダンジョンの25階を目指そう。あそこは魔物も多いみたいだから、簡単にはたどり着けないはず。」
「それが安全かもしれんな。ちょっと待っていてくれ。兵士の護衛を出来るだけつけたい。欲しいものがあれば出来るだけこちらで用意させよう。」
こうして俺たちは要人のような扱いをされた。
今町で買える分の物資が運ばれてきて、俺たちは、もう一度ダンジョンに行くことになった。
ホークはこの街を出発した。
兵士の護衛が到着したため、俺たちはダンジョンの入り口へと出発した。
兵士は、俺の近くに2人居るほかに、
遠くから警戒する係の者が4人?もっといるかもしれない。
遠くにいる右側の兵士が、指で眉間を抑えた瞬間、近くにいる兵士が俺たちを見えなくするように、右側に回り込んだ。 サインか何かか?
兵士を陰にして右を向くと、・・・・アクトだ!!
しかもアクトはこちらに走り出していた。
右の遠くに居た兵士が、アクトを制止しようとするが、アクトは兵士を切り付けた。
「シンんんんんんん!みつけたぞおおおお!!」
兵士二人がアクトに向かっていこうとした瞬間。
アクトは叫んだ!
「狂化あああ!!!」
町で狂化のスキルを使ったのか!!おかしいんじゃないか!?あいつヤバイ!
俺たちは走り出そうとするが、エステルは恐怖ですくんでいた。
俺はエステルを肩で担いでダンジョンへと全力で逃げ出した。
俺は必至で走って逃げるが、アクトがどんどん近づいてきた。
俺は「エステル、20階に逃げるぞ!!」
と叫んでダンジョンの1階へと逃げた。
俺は上の階へと向かって逃げ続けていた。
エステル「お尻、指、食い込んでる。」
俺は左肩でエステルを担ぎ、恐怖のあまり右手で思いっきり尻を掴んでいた。
「すまん、エステル、憑依だ」
俺たちは憑依状態のまま逃げ続けた。
そのころ20階
「シンんんん!どおこだあああ!!」
アクトは20階のワープ地点から19階へ飛んだ。
「シンんんんん!!だあましたなあああああ!!!!」
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