憑依スキル
エステル「ん」
シン「ん?」
「新しいスキル。覚えた」
「おめでとう」
「シンの協力が必要」
「ん?」
「スキルのレベルを上げるために、シンの協力が必要」
「ん?ちょっと良く分からないんだけど?何のスキルを取ったの?」
「憑依」
「ひょうい?」
「憑依」
「聞いたことないスキルだね。スキルの説明を見せて欲しい」
俺はスキルの説明を見た。
憑依LV1
他の人に乗り移ることが出来る。
「ん?人に乗り移る?なんか怖いんだけど。まあ説明をもっと読んでみよう」
んーと、
・憑依発動にはお互いの同意が必要。憑依解除時もお互いの同意が必要
・持続時間は30分、クールタイムは解除後12時間
・憑依の効果は憑依対象者のレベルをアップ。
レベルのアップ率は、憑依者のレベル×2%(端数切捨て)
・憑依中はお互いに念話で話が出来る
「危険はなさそうだね。もしあれだったら、俺に憑依するんじゃなく、同じ女性のアリスに憑依できるか頼ん」
俺が言い終わる前にエステルは大きい声を出していった。
「シン!お願い!」
エステル。大きい声出せるんだな・・・。
「お、おう。うんまあ、説明だけじゃわかりにくいし、一回やってみようか。ん?バックとかナイフを外してるのは何で?」
「憑依すると、多分全部落ちる」
「そっかそっか、物は一緒に乗り移れないってことか。」
「そう」
エステルは魔装以外のすべての装備を地面に置き、俺に抱き着いた。
「憑依」
エステルの体が俺に入ってくる。
『お?成功だ。聞こえる?』
『聞こえる』
おーこれが念話か。頭の中で会話できるぞ
『お互いの同意があれば、憑依を解除できるけど、今回は30分待ってみようか。』
『うん』
『あと確認できるのはレベルアップ効果か。レベルは+0か。』
『憑依のLVを上げれば、効果は出てくる。はず。」
そうだな。
『30分待ってる間に具合悪くなったら言ってね』
『うん』
『30分か、ただ待つには長いな。そうだ。ナイフなんかはエステルの分も俺が装備しとくよ』
俺は、服(全)のスキルで自分の服を変形させて、エステルの持ち物を装備していく。
『エステル、ナイフ以外は全部ストレージに入れときたいけど良いかな?二人分の荷物を装備すると重すぎるんだ。』
『それで大丈夫』
俺たちは飛び回ってみたり、逆立ちしたりしてみたけど、どちらも体調に異常は出なかった。
そして30分後、憑依が切れた。
エステルは俺から出てきたが、
「エステル!裸になってるよ!」
エステルは顔を赤くして魔装を使った。
こういう問題もあるのか。
「ちょっと話し合いをしようか。エステル、今思ったんだけど、スキル選択の時、他にどういうスキルが出てきたのかな?良かったら教えて欲しい。他に良いスキルが出ていた気がするんだ。」
エステルはすっと目を逸らして言った。
「良くない。」
「え?」
「スキルの詮索するの、良くない。マナー違反。」
「え?え?俺そんな悪いこと言ったかな?ただ良かったら見たいって話しだったけど。」
「それ、良くない。」
「うーん、そっか。これ以上この話はやめておくよ。」
その後俺たちは、憑依スキルを使いつつ、憑依が切れた時は、エステルがレベルを上げるという感じで修行を続けた。
憑依が切れると、クールタイムが終わるまで憑依できなくなるのだ。
当初は、5~15階の間で修行をする予定だったけど、
15階の魔物を狩りすぎたのと、俺たちのレベルも上がりすぎてしまったため、18階まで登って魔物を狩っていた。
俺たちは順調にレベルアップしていた。
二人のステータス
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シン 13歳 男 レベル 40
スキル
ストレージLV10・超人LV10・HP自動回復LV10・
スタミナ自動回復LV10・状態異常自動回復LV10・服(全)LV10・
採取LV5・暗視LV8・MP自動回復LV6・魔物呼びLV7
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エステル 12歳 女 レベル 34
スキル
魔装LV10・HP自動回復LV10・憑依LV6
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俺はレベルを20から40に上げた。
エステルは、レベル28から34と、レベルアップは控えめだったが、それよりもスキルの上りがすさまじかった。
憑依スキルを覚えた後も、憑依のスキルを出来る限り使用していた。
憑依スキルの効果で、憑依中は俺のレベルが+4される効果が出ていた。
ただ問題もあった。
物資が底をついたのだ。
そのころアクトはダンジョンで魔物狩りをしていた。
「おりゃー」
ザン!
『レベル49から50に上がりました。』
『新しく取得するスキルを選んでください』
「へ、へへへへ!ついにやったぞ!!」
『感知LV1』を取得しました。
「シン、エステル、もう逃げられねーぞ!これで逃げられねえぞ!!卑怯者は許さねーんだよ。はははは、あはははは!!」
「シン、エステル、お前らが悪い。お前らのせいで俺は町のみんなから悪い扱いを受けてるんだ!!特別な俺に嫉妬したお前らが全部仕組んで俺を陥れようとしてるんだ!!あいつら許さねーぞ!」
アクトは狂気を極めていた。
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