エステルとシンのキャンプ計画
※魔装スキルは、シンの、服(全)の上位スキルです。後数話以内にエステルのステータスとともに詳しく解説する予定です。
シン「え?どういう状況?何で何も言わずに俺連れてこられたの?説明無いのおかしいよね?」
ホーク「・・・」
アリス「・・・」
エステル「・・・」
シン「????」
なにこれ?怖いんだけど?この反応怖いんだけど。
ホーク「まず座ってくれ」
シン「・・・・ふむ」
俺は適当に空いている椅子に腰かけた。
ホーク「違う。エステルの隣に座ってくれ。」
シン「ん?うん。」
シンがエステルの隣に座ると、エステルは俺の服を掴んだ。
ホーク「エステル、俺も把握しきれてないから説明を頼む。」
エステル「アクトに殴られた。お金取られた。」
シン「え?解散したのに金取りに来るのか!予想外だよ。」
ホーク「俺もだ。」
シン「俺が呼ばれた意味は?」
アリスは、うーんと言いながらエステルを見た。
アリスも良く把握してないようだ。
エステル「怖くなった。シン、助けて欲しい。」
シン「ん?俺?俺アクトより弱いと思うけど?」
エステルは顔を伏せてうつむいた。
ホーク「たぶんそういう事じゃないな。シンはアクトに何回も絡まれながら、まだ一回もアクトに殴られてないだろ?危機回避能力とかそういった才能をエステルが見抜いてるんだ。潜伏なんかのスキルを持っていないのに、あそこまで逃げ切るのは、普通あり得ない。異常と言っていいだろう。それにシンはもっと強くなる。今にアクトを超えると思っている。」
エステルがこくりと頷いた。
シン「あれ?俺もしかして馬鹿にされてない?」
ホーク「違うんだ!シンの事を俺はそれだけ高く評価してるんだ。」
ホーク「で?」
シン「で?何ですかな?」
ホーク「シンはどうしたらエステルを救えると思う?俺もシンの事はすごいと思ってるんだ。意見を聞きたい。」
シン「アクトを牢屋に入れることは出来ないかな?」
ホーク「殴った程度じゃ厳しいな。金を取られた件も、証人が居ないから言い逃れされるかもしれん。ろうごくに入れることが出来たとしても、出来なかったとしても、エステルが危なくなる。」
シン「仕返しはしそうだね。エステルを王都に避難させるのは?」
アリス「エステルは顔立ちが整ってるから、悪い人に狙われるかもー、貴族の奴隷にされる可能性もあるよー。」
そう言えば、王都には悪い人間も集まって来るみたいなのを聞いたな。
それに王都まで連れて行くにも金は・・・かかるか。
シン「ロックロットのパーティーにエステルを入れるのはどうかな?ジーク達なら安全じゃない?」
ホーク「俺は反対だ。今度はレナとジークが危険になる。エステルの話を聞いていて思ったのは、今はアクトの目が、シンやエステルに向いていると思う。そうだな、例えば今、ジーク達に怒りの矛先が移れば、アクトはジークを不意打ちで切り殺すとかは、やってもおかしくない。さっきも言ったが、危機回避能力については、ロックロットのメンバー全員よりシン、お前が高い。シンが突出していると言っていいだろう。」
え?そんなにか?って思ったが、今は話を進めてみよう。
シン「アクトとエステルは物理的に距離を取るやり方が一番確実だと思うから・・・」
ホーク「で?どういう方法がある?」
シン「ダンジョンキャンプの方が安全?」
ホーク「だれと?」
シン「ん?俺と?」
ホーク「そうかそうか。やってくれるか。いや、シンならやってくれると思ってたぞ。」
シン「ホーク、俺がそう言うよう誘導してなかった?」
ホークは俺の質問は無視して話を始めた。
ホーク「今からまじめな話をするぞ。シン、俺もエステルとシンでダンジョンキャンプをした方が良いと思う。アリスはシンのボッチキャンプを心配してたが、エステルとシン二人でなら、うまく行くと思っている。少なくともアクトが居るこの街よりダンジョンキャンプの方が安全だな。アリスはどう思う?」
アリス「私も、アクトは最近危ない気がするからー。そっちの方が良いと思うのー。」
ホーク「そうか。シン、基本はこの方針で行きたいが、ほかに気になることはあるか?」
シン「この方針で行くとして、気になるのは、、、あのーさっきからエステルがめっちゃこっちを見てるんだけど。」
ホーク「気にするな。それで気になるのはなんだ?」
シン「エステルの変装はした方が良いと思う。今のままだと見つけられやすいんだ。まずエステルの髪型だけど、エステルが大丈夫なら、髪型を変えた方が良いと思う。髪が目にかかってダンジョンでは邪魔になりそう。他にその大きなバックと、だぼだぼの服も変えた方が良いと思う。エステルはどう思う?」
エステル「シンの思ったようにする。」
シン「???」
どういう意味で言ったのかわからないが、話を進めよう。
シン「後は、アクトからまた絡まれても金をあまりとられないように、銀行口座の開設をしてほしい。口座を作っとけば、報酬を全部持ち歩かなくて良くなるから少しは安全になる。確か10万ゴールドの手数料がかかるけど、俺出すよ。」
ホーク「銀行口座は開設した方が良いな。アクトはまさか金まで奪うとはな。」
シン「後は、塩とかキャンプに必要なものを大量に買い込んで、出来れば半年以上引きこもりたい。ただ実際にキャンプしてみないと、どんな問題が起きるか分からない、と今思いつくのはこんなとこかな。」
ホーク「銀行口座は俺が金を出す。散髪・バックの買い替え・物資の準備はシンとエステルでやってほしい。エステルは魔装のスキルを持っているから、服の見た目は自分の思いどおりになるだろう。」
シン「エステル魔装スキル持ってたのか?今良い感じに服を変えてみよう。」
魔装スキルとは、魔法で自分の服や靴などを作れる能力だ。
エステル「シン、どんな服が良い?」
シン「女の人の服は良く分からないからなー。とりあえず、ダンジョンに行っても大丈夫な服装にしてほしい。」
アリス「エステルは、シンはどんな服が好きか聞きたいんだよねー?」
エステルはこくりと頷いた。
ホーク「俺は銀行口座の用意をする、後で来てもらえればすぐに終わるようにしておくぞ。後は、50万ゴールド渡しておこう。これで色々用意を進めてくれ。」
シン「50万ゴールド!これは俺が借りる感じのやつ?」
ホーク「返さなくて良い!俺からの個人的な依頼だと思ってくれ!エステルを守ってくれ!期待してるぞ!」
そういってホークは出て行った。
アリス「服屋に行きましょー。シンも着てるのを見ないとどれが好きか分からないでしょー?」
あ、これエステルが着せ替え人形になるやつだな。
服屋でアリスは店員にチップを払い、エステルを着せ替え人形にしていた。
アリス「シンはどんな服が良いと思う?」
シン「このぴっちりした感じの服は?」
俺はクモ糸で作られた、上がタートルネックの長袖で、下がGパン風の服を手渡した。
アリスがほかにも色々着せようとしていたが無視して、長めのブーツをエステルに手渡した。
エステルが着たのを見て、おれは
「良いよ、似合ってる。」
というと、この格好に決まった。エステルは試着室に入ると、魔装をさっき着た服と同じ形に変えた。
シン「良いと思うよ。エステルは大丈夫?」
エステルはこくりと頷いた。
ハイ次、髪だね。
店員さんがエステルに色々勧めていたが、
エステルは、「シン、どんな髪型が好き?」
と聞いてきた。
店員さんは、ふむふむと頷くと、俺にターゲットを変えてきた。
店員さん「前髪の長さは?どれくらいが好み?」
シン「えーと、もうちょっと短い方が・・」
店員さん「どのくらい短いのが良い?」
エステルの髪を触りながら聞いてきた。
シン「・・まゆ毛くらいまでの長さで。」
店員さん「まゆ毛が隠れるくらい?ぎりぎり当たるくらい?まゆ毛の中間位の長さ?」
シン「・・・・・まゆ毛にギリギリ当たるくらいで」
半年ほどひきこもるので、少し短めがいいと思った。
店員さん「前髪は真ん中分け?七三分け?ストレート?」
ん?よくわからんぞ
店員さんはエステルの髪を真ん中で分けたり七三で分けたりと色々変えてきた。
シン「・・・七三分けで」
店員さん「右分け?左分け?」
シン「・・・・どっちが右分けかわかんないです。」
シン「・・・・・・・・・・」
結局エステルは肩に少しかかるくらいのさっぱり目の髪型に変えた。
俺はどんどん疲弊していった。
バックは、エステルの負担にならない程度の小さめの物を買った。
他の物は、日が暮れてきたため、今日はアリスの家に帰ることにした。
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