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え?こんなにあっさり到達?

俺が物思いにふけっていると、ジークが起きてきた。


「やあ、シン。おはよう」


「おはよう」


「眠らなくても大丈夫かい?」


「最近スキルのおかげもあって、回復だけは異様に早いんだ。寝なくても大丈夫そうだよ。」


「無理してないかい?」


「はっはっは、無理するのは修行の時だけだよ。」


「ジーク、何か飲む?」


「牛乳をもらおうかな。」


「あたためて飲もう。」


俺は、最近買った小型の鍋で牛乳を温めた。俺とジーク用に2つコップに入れて手渡した。


「うん、ほっとするね」


「うん」


「よし、みんなの分の朝ご飯も作ろう。ダンは肉を焼いておけばにおいで起きてくるだろうし。」


俺は鍋に野菜と燻製肉、ハーブ、塩を入れて温めた。


肉はくしに刺したものを焚火の周りに差していった。


ダンが「良いにおいがするな」と言って起きてきた。


俺はニヤッと笑った。


ダン「ん?どうした?」


シン「いや、肉を焼いてたら、起きてきたからちょっと笑ってしまったんだ」


ダン「なんだそりゃ、肉はすぐに食えそうか?」


シン「あと少しだよ。」


シン「ジーク、レナはどうする?起こさないでおく?」


ジーク「眠っててもらおう。焚火とレナのテント以外は、ご飯を食べたらかたずけておこう」


レナは食事が終わって、みんなが片付けをする音を出したせいか起きてきた。


レナは椅子に座ってぼーっとしてご飯をちょっとずつ食べていた。



ジーク「出発しよう。」

17階18階と進んでいくうちに魔物と遭遇しにくくなっていた。


シン「なんか魔物が減ってきた気がする。」


ジーク「20階にワープして入ってきた冒険者が、19階や18階に降りて、魔物を狩ることがあるんだ」


シン「なるほど、ん?あそこが20階に行くワープポイント?」


ダン「だな・・」


ジーク「20階、達成。みんなお疲れ様だったね」


シン「ジーク、慎重になりすぎだったね。もっと早く到達しても良かったんじゃないか?」


ジーク「今にして思えばそうだったかもね。」


シン「うん。終わったことを言ってもしょうがない。ちょっと20階で魔物と戦ってみたいんだ。」


ということで、俺たちは20階の道を外れたところに来た。


ジーク「イノシシ9体!みんな!気を引き締めて戦うんだ!」


ダンが前に出て、向かってくるイノシシを拳で殴り倒していく。


ジークは、土魔法でイノシシを倒していく。


最後の2体になった所で、ジークの魔法とダンの拳で同時に2体の魔物を倒した。


ジーク「あ」

ジーク「あ」


レナ「シンが戦う分の魔物も倒したわね。」


ジーク「・・・」

ダン「・・・」


ジーク「もし一回魔物を探そう。」


シン「いや、良いよ。帰ろうか。うん、帰ろう。」



こうして俺たちは、あっけなく20階へと到達したのだった。




その少し後



パーティー【ブラックセイバー】のアクトは怒りに震えていた。


ジークのやつ、調子にのりやがってーーーー!!!


20階到達だと!!


俺の方が先に行くはずだった!


あいつは才能のある俺をつぶす気なんだ!!


こうしちゃいられねえ!


アクト「おい、亡霊エステル、ダンジョンの20階に行くぞ!!


エステル「ポーションの準備、まだ足りない。お金、無い」


アクト「俺に指図してんじゃねーぞ!良いから黙って従え!」



こうしてアクトたちは、ダンジョンの20階へと向かった。

アクトは、自分の経験値稼ぎのための戦闘以外を全てエステルにやらせて20階を目指していった。



ダンジョン8階


「おい、この肉味がしねえぞ」


どん!!エステルを座ったまま蹴り倒した。


「準備が足りなかった。塩、無い」


「んだよ使えねーな、早くかたずけろ。先に行くぞ」





ダンジョン10階


「おい亡霊エステル!ちゃんと魔物から魔石を回収しろよ!お前の仕事だろーが」

エステルは黙って魔石の回収を続けた。





ダンジョン13階


「おい、ちゃんと魔物をひきつけろよ!!ちゃんと盾役をするのがお前の仕事だろーがよー!」


「少し・・休ませて」


「ああー!俺に意見してんじゃねーぞ亡霊が!」






ダンジョン15階


「おい!早く来いよ!お前のせいで進めねーだろーが!!」


エステルだけが、荷物を持ち、


魔物の盾になり続け、


テントの設営や料理も全てエステルがやっていたため、エステルはボロボロになっていった。






ダンジョン16階の途中


ついにエステルが倒れた。


アクトの自分勝手な行動によりどんどん疲弊していったためだ。


「っんだよ!!使えねーな!俺は知らねーからな!!もう面倒見てられねーよ!!」


そういってエステルの大きなバックをあさり、金目のものと食料だけを持ち出し、アクトはエス

テルを置いて、20階を目指して進んでいった。





「け、まったく!俺の足を引っ張りやがって」


そういって途中までしばらく進んでいたところで、アクトの前に魔物が現れた。


12体のうさぎの群れだ。


アクトは、大剣でうさぎを切り付けて倒していくが、数体のうさぎがアクトにかみつき、アクトは血を流した。


「ぐあーーーー!」


今までエステルに盾役を押し付けてきたアクトは、12体の魔物が一斉に自分を殺しに来るという経験をしたことが無かった。


「うあーーーー!」


魔物が6体になった所でアクトはエステルの所に逃げ出した。


逃げ出したことは、アクトにとって良い結果をもたらした。


魔物に包囲されている状態から、脱する事が出来たのだ。


しつこく追ってくるうさぎをアクトは振り返って切り捨てていった。


「な、なんだよ、へ、へへへ、大したことねーじゃねーか!!亡霊エステル、しょうがねえ、あいつを助けてやるか。そうだ!俺一人でも余裕だが、あいつはやっぱり助けてやるか」





こうしてエステルとアクトは再び合流した。

その後、アクトとエステルは、無事ダンジョンの20階に到達するが、到達するまでの間、アクトのエステルへの仕打ちは変わらなかった。



アクトは、我先にとギルドへと向かっていく。


エステルは町の入り口で限界を迎えて倒れた。

兵士「おい大丈夫か!おい!」







最後までお読み頂きありがとうございます!

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