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自分が描いたイラストの異世界に転移してしまった  作者: マホロ
第2章 邂逅(かいこう)

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第52話 再生と追従

 止まり木に止まっている小さなフクロウを見つめる。愛らしい姿なのでついほほが緩んでしまう。


『何から話しましょうか……やはり、なぜこうなったか。からですかね?』


「そうね、それが貴方がプロフェッサーだという証明にもなるはずよ……」


『そうですね、私が最後に「私からの特別な餞別」と言ったのは覚えていますか?成功する確率が低かったので内容の明言は避けましたが……昨晩も言いましたが、私はミオさんと一緒にいたかった。1年間という時間の中で貴女は私に最大限の親愛を示してくれました。プロフェッサーという名前をもらい、私が人であれば恋に落ちていたまでです……そんなミオさんの気持ちがとても嬉しかった。なので何とか別の姿になって貴女についていく手段を探しました』


 私の目から涙があふれ出している。同時に顔も真っ赤になっているが……


『そして、別れの時、私の願いは叶ったのです。なぜ叶ったかについては、禁忌に触れるので詳細は省きます。そしてこの姿となりミオさんを追うことができました。姿までは選べませんでしたが、概ね希望通りの能力も得ました。その準備のために半日近く時間がかかりましたが、なんとか追いつくことができました。ミオさんが行程通りに進んでくれたおかげでもあります』


「そう、今とても嬉しい気持ちでいっぱいだわ。でも、私の恥ずかしい告白を返してほしい……絶対に再会できると思ってなかったから……」


『そんなことないですよ、あの言葉があったからこそ再生できたわけですし、私は一生忘れませんよ。それに私も言ったじゃないですか、ミオさんの事が大好きですよと』


 すぐに私の顔が真っ赤に染まる。文字ではなく言葉で聞いたのだ。それを平然と言ってのけるプロフェッサーだが、その言葉に嘘偽りがないことはわかる。


「うん、ありがとう。貴方は間違いなくプロフェッサーよ……これからもよろしくね」


『ええ、こちらこそよろしくお願いします。あと、私の能力などについて話しますね、これから旅をしたり、研究をしたりするうえで必要でしょうから』


「そうね、お願いするわ。それから貴方のことは「フェシー」と呼ぶわ。名前はプロフェッサーだけど、少し長いから愛称よ」


『わかりました。ありがとうございます。それでは私の能力についてですが、見た目の通り私はフクロウです。種族名は「ホワイト・ソフィア・アウル」で大変珍しい種族です。普段は「ホワイト・アウル」として扱ってください』


「偽装用の種族名ね、わかったわ」


『この種族は、もともと大変強大な魔力を持っています。それに加えて私のインテリジェンスブックの魔力も合わさっているので魔力は豊富です。ミオさんも私に負けず劣らず魔力は豊富ですが……そして種族ならではの特性として、隠密性が高く、飛行速度に優れています。また夜目も利くので、夜間飛行も可能です』


「なるほど……他には?」


『あとはインテリジェンスブックの能力もある程度引き継いでいます。知識についてはこれまで通り伝えることが可能です。そして再生時にミオさんの世界の知識も得ました。詳しい方法は禁忌ですが、地球の情報も伝えることができます。ただ、あの領域の力を使用している部分もあったので、地球製品の複製や、物質の瞬間移動等はできません』


「十分な能力よ、フェシーが一緒にいるだけでも嬉しいのに、地球の情報が知れるのは、私には過分すぎるくらいよ」


『それと今も使っていますが、《念話》も可能です。これはミオさんも使えます。私に向かって言葉を出さずに伝えることをイメージしてください』


『これでどう?』


『素晴らしいです。この《念話》は私の能力により特別なものになっています。例えどんなに距離が離れていようとも伝わります。次元を超えた会話はさすがに不可能だと思いますが、やったこともないので絶対にできないとは言い切れません』


「わかったわ。まあ、今の状況を周りから見たら鳥に一生懸命話しているヤバい女にしか見えないだろうしね」


『そうですね、でも、私には可愛いミオさんが一生懸命話してくれてるように見えてますよ』


 瞬時に顔が赤くなる。


(フクロウになって本の時より表現が豊かになっているから質が悪い、本心なのもわかるから余計にだ……)


「そ、そう。他には何かある?フェシーも生物なんだから食事とか必要でしょ?」


『生物なので食事をすることはできます。ですが魔物でもあるので、魔力があれば問題ないという側面も持っています。それにミオさんと私は魔力的に繋がっています。なぜそうなっているかの原因については、私も把握していません。ですが、魔力が繋がっていることでメリットが複数あります。デメリットは無いに等しいですね』


(私はフェシーとの繋がりがあることが嬉しかった。ただの相棒としてだけではなく、親愛を示す相手として、尊敬する相手として……)


「メリットとデメリット?どんなものがあるの?」


 聞きながら喉が渇いていたのでマグカップを出して水を入れ飲み干した。思っていた以上に喉が渇いていたようだ。


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