↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分が描いたイラストの異世界に転移してしまった  作者: マホロ
第3章 構築(こうちく)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/129

第119話 魔物素材のベッドフレーム

 フェザー・ベルベット寝具店でベッド本体の注文をしている。デザインやヘッドボードなどの機能は決まったが素材がまだだった。普通の木材であればウォールナットやオーク、ポローニアなどがある。ただここは異世界、どんな木材があるのかわからない。


「ベッドに使う素材は、どういったものがあるのですか?」


「そうだな、通常の木材であれば、外枠がノクトウッドやグランディルが候補に挙がる。内部はペイルムーンだろう。後は魔物素材のトレント、エルダートレントだな」


『ミオさん、ノクトウッドはウォールナット、グランディルはオーク、ペイルムーンはポローニアに近い素材になります』


『ありがとう』


「通常の木材と魔物素材は、どういった違いがあるのですか?」


「そうだな、一番の違いは耐久度になる。魔物素材は魔力が含まれていて丈夫だ。100年や200年で朽ちる素材ではない。加工は難しいがそれに見合った耐久性がある。エルダートレントはトレントの上位素材でさらに耐久度が上がる。それと魔力が回復しやすいという効果もあるようだが、俺にはわからん」


「なるほど、そうなるとエルダートレントを選択したくなりますね……丈夫なうえに魔力の回復効果も認められるとなると……」


「だが、エルダートレントは希少価値が高くてな、値段も跳ね上がることになる。それに在庫もないので調達から始める。作成にかなり時間がかかるだろう。ベッドは大量に素材を使う、場合によっては調達だけで年単位だ」


『フェシー、エルダートレントをリデナ大森林で確保することは可能なの?』


『可能です。ですがエルダートレントの生息域は中域以降です。ヴェニカがいるので戦闘面に問題はありませんが、そこまで到達するのに最速で6日程度かかります。すぐに見つけられたとしても、往復で12日かかることになります』


『加工時間を考えると厳しいわね……』


『私が採って来るか?エルダートレント程度であれば1日で丸ごと持って帰ってくるぞ』


「こちらでエルダートレントを調達した場合は、加工にどの程度かかります?」


「そうだな、魔物素材は乾燥などの手間がかからん、2台で10日あれば可能だろう。だが、調達などできるのか?素材の必要量は、エルダートレント1匹分だ。その大きな素材の運搬に必要な人数を考えると、かなり大所帯のパーティーでないと無理だと思うのだが……」


 そうか、リデナ大森林の中域まで行けたとしても運搬のことを考えると持って帰って来るには人数が必要だ。枝1本などの少量であれば、そこまでではないのだろうが、1匹分となると素材自体が希少になるのも頷ける。


「では、通常の木材やトレントで作る場合はどうでしょう?」


「そうだな、通常の木材やトレントであればうちの工房にも在庫がある。加工も8日程度で済む」


「わかりました。素材については2日後の夕方まで待っていただけますか?どうするか決めてお知らせします」


「わかった。決まった時点で工房まで知らせに来てくれ、場所は後でベルゼリオに聞いてくれ。俺は工房に戻ってこのベッドの図面を引いてくる。出来上がったらここに届けるので確認をたのむ」


 そう言ってバルカスさんは、席を立ち寝具店を後にした。


 エルダートレントを何とか調達したい。ヴェニカとの相談になるが、1日で採って来ると言った以上、頼めば本当にそうするだろう。トレントは保険だ。


「それでは、寝具一式についてお話しいたします。こちらのお品はすべて在庫がございます。規定のダブルサイズですので、すぐにお手元へお届けすることも可能でございます。

 お代の方は、替えのシーツやカバー一式を含めまして、総計で1,200,000シルとなります。いかがでございましょうか」


 ベルゼリオさんはいつの間にか用意していた見積書を見せて説明してくれた。1人あたり600,000シルだ。高いが高級素材を使ったものだし、それくらいするだろう。


「それで問題ありません。支払いはどのようにすれば良いですか?」


「承知いたしました。お支払いは、ベッド完成時の納品当日で構いません。当日は運搬から設置まで、わたくし共が責任を持って執り行います。お品は大切に確保いたしますので、どうぞご安心くださいませ」


「わかりました。明日以降に図面を確認しにきます。今日はありがとうございました」


「滅相もございません。こちらこそ、この度はわたくし共にお任せいただき、心より感謝申し上げます。

 お預かりした図面は大切に管理させていただきます。ベッドの素材等について改めてご相談の際は、どうぞまたこちらへお運びください。グランバレル工房と連携し、最善を尽くしてお応えいたします」


 見積書を貰って店を後にした。宿に戻りエルダートレントをどうするかヴェニカと相談しようと思う。討伐方法や運搬についても考えないといけない。まあ普通にポーチにしまえば運搬は可能なんだが、どうやってグランバレル工房に引き渡すかも重要だ。ずいぶん長い時間商談をしていたようで、時間はすでに夕暮れ時だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。