↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分が描いたイラストの異世界に転移してしまった  作者: マホロ
第3章 構築(こうちく)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

119/128

第117話 高級寝具

 定宿の支配人レイモンドさんから寝具店の紹介状を貰った。宿の部屋で使用しているウールマットレスを新居のベッドにも使用したい。ついでに寝具一式を購入するつもりだ。一緒に貰った場所を記した略図をもとにフェザー・ベルベット寝具店へとやってきた。


「ここね……さて、また私には入りづらそうな店ね……いかにも高級店といった見た目ね……」


 重厚な石造りの建物に木製の分厚い看板が掲げられている。『フェザー・ベルベット』、看板の色合いから決して新しいものではなく歴史を感じるが、綺麗に手入れされており大事にしているのがわかる。入口にも従業員が立っており、いつでも客を案内できる体制だ。


「気にしすぎじゃ、ほれ行くぞ」


 ヴェニカと少し躊躇いながら店に入る。


「いらっしゃいませ。フェザー・ベルベットへようこそお越しくださいました。本日はどのようなお品をお探しでございましょうか。何なりとご相談くださいませ」


「ベッドマットを含めた寝具一式を見に来ました」


「左様でございますか。ベッドマットを含めた一式のご新調ですね。かしこまりました。大切なお品選び、全力を尽くしてお手伝いさせていただきます」


「紹介状があるのですが、今渡せば良いですか?」


「左様でございますか。畏まりました。それではこちらでお預かりし、内容を確認させていただきます。こちらの椅子にお掛けになってお待ちくださいませ」


 紹介状を出して従業員に渡した。従業員はフロアの椅子を勧めてから、店舗の奥へ下がっていった。


「やっぱり高級店ね……翡翠風詠館と同レベルの……」


「そうじゃろうな、レイモンドの紹介だ。普通の販売店なわけなかろう」


 しばらく待っていると、従業員と一緒に50代前半くらいだろうか、銀髪を後ろに束ね、穏やかな眼差しの紳士が一緒にやってきた。深みのある紺色のベストを着用し、純白の手袋をはめている。


「大変お待たせいたしました。店主のベルゼリオと申します。レイモンド殿からの紹介状、確かに拝受いたしました。ウールマットレスを含めた寝具一式のご新調との由、承知いたしました。ミオ様に至高の安らぎをお届けできるよう、誠心誠意お手伝いさせていただきます」


 ベルゼリオさんに案内されて店舗の2階にあるベッドマットのコーナーに移動した。


「ミオ様、こちらが今回ご用意いたしましたベッドマットの数々でございます。当工房ではその中から3種類の素材をご提案させていただきます。順にご説明申し上げます。

 まずは『ウールマットレス』でございます。フォレストシープの毛が持つ天然の呼吸能力により、湿気を吸い上げ、速やかに外へと逃がす力に長けております。常に快適な湿度を保つ、どのような季節にも最適な素材でございます。

 続きまして、こちらの『ホースヘアマットレス』。バトルホースの毛は1本1本が太く、内部が空洞になっておりますため、マットレス全体の通気性におきましては、比類なき性能を発揮いたします。

 最後に、『スライムゲルマットレス』でございます。最大の魅力は、その「液状でありながら形を保つ」という特性にございます。お体に掛かる圧力を完璧に分散し、至高の安らぎをお届けいたします。

 ……いずれも、他に類を見ない逸品でございます。どうぞ、心ゆくまでお確かめくださいませ」


 それぞれのベッドマットを試してみるが、さすが勧めてくるだけあって甲乙つけがたいものだった。はっきり言ってどれでもいい。


「ヴェニカは気に入ったのあった?」


「そうじゃのう。やはりウールマットレスかのう?スライムゲルマットレスは沈み込む感覚が好きになれない。ウールマットレスとホースヘアマットレスで悩むが、ウールマットレスが良い」


「そうね、私は本当にどれでもいいと思ってるから、ヴェニカの意見を参考に予定通りウールマットレスにしましょう」


 当初の予定通りにウールマットレスを購入することに決めた。


「左様でございますか。素材に続きまして、お仕立ての肝となります寸法について伺いたく存じます。ミオ様、お手配されるベッドの大きさは、どのような計画でございましょうか?」


 そういえばベッドのサイズを決めていなかった。個室の大きさからすると、シングルベッドでは小さく、ヴェニカも窮屈に感じるだろう。宿のサイズはセミダブル程度の大きさだ。


「ヴェニカどうする?ある程度大きい方が余裕があっていいと思うけど……」


「そうじゃのう……ダブルサイズで良いのではないか?部屋の大きさを考えてもそれくらいは必要じゃろうて」


「そうね、ならダブルサイズにしましょう」


 ダブルサイズにすることを伝える。そしてまだベッド本体には注文していないことも合わせて伝えた。


「左様でございますか。もしよろしければ、ベッド本体につきましても、わたくし共が、ご用意させていただきますが、いかがでしょうか?当店が提携しております家具工房がございまして、ミオ様のご希望に沿ったベッドをお仕立てすることも可能でございます」


 わざわざ家具屋を探すのも面倒なので、一緒に注文することにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。