↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分が描いたイラストの異世界に転移してしまった  作者: マホロ
第3章 構築(こうちく)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/131

第113話 浴槽と入浴

 リデナスタの外で浴槽にお湯を張る魔導具を作成するため、シェルターに風呂場を用意した。新居と同じ大きさの浴槽も用意して準備は万端だ。


「最初は簡単な魔導具で検証してみよう」


 魔力を込めると指定の位置に40℃のお湯が2,000L排出されるようにイメージする。指定の位置は浴槽の底でいいだろう。


「エングレイブ・サーキット」


 5cm四方の小さな魔導基盤に回路が定着した。後は実際に使ってみる。回路に魔力を流すと、すぐにお湯が溜まり始め、10秒程度で水位の上昇が止まった。シェルターの風呂場には、湯気が立ち込めている。


「早いわね……すぐに入れるから嬉しいけど……」


 浴槽に手を入れてお湯の温度を確認する。少し熱く感じるが問題なく入れるだろう。やはりお湯が張られている浴槽を見ると入りたくなる。


「入るか……」


 すぐに5,000Lの排水タンクを浴槽の真下に作り、洗い場部分に排水溝と排水管を設置した。排水管は排水タンクに接続する。土で手桶を作り入浴の準備ができた。

 居室に戻り、服を脱ぎポーチにしまう。代わりにタオルを持って風呂場にいく。手桶で頭から掛け湯をする。久しぶりにお湯で頭が流せたので気持ちがいい。石鹸はないが一通り身体を洗い、浴槽に身を沈めた。


「ほぁぁぁぁぁ、きもちえぇぇぇぇ」


 自然に声が上がると、風呂場の入口からヴェニカが顔を出した。


「情けない声が出とるのう。そんなに良いものなのか?」


「ええ、最高よ。ヴェニカは貴族の屋敷で入ったことはないの?」


「勧められたことはあったが、入らんかったのう……ミオ、一緒に入っても問題ないか?」


「ええ、かまわないわ。広めに作ってあるから2人でも十分ゆっくりできるわ」


 しばらくすると裸のヴェニカが風呂場にやってくる。入浴の方法を簡単に教えて浴槽に招き入れた。


「ほぉぉぉ……確かに気持ちがいいな。屋敷で勧められた時に入っとけば良かったかもしれん」


 ヴェニカもリラックスしているようで、作って良かったと思う。足を伸ばしても余裕がある浴槽を自宅に作るのは難しい。でも、新居ではこの風呂を作れるので、好きな時に風呂にゆったりと入れる。


 風呂から上がり身なりを整える。髪の毛を乾かすのに《ウォータドライ》の魔法はやはり便利だ。お風呂に入って自分の胸を見た時、すこし大きくなっている気がしたので、確認してみる。古代文明の身分証に魔力を通した。




【名前】ミオ・カンザキ

【性別】女

【種族】人種

~~~ 中略 ~~~

【身長】154cm

【体重】55kg

【サイズ】85cm / 62cm / 84cm

【健康状態】良好




 バストが3cmも大きくなり、ウエストとヒップも1cm増えている。それに体重が1.5kg増えている。バストが大きくなったので体重の増加は許容範囲だと思うが、何か納得がいかない。胸が大きくなったのは素直に嬉しいが、これ以上大きくならないことを願いたい、変な虫()どもが湧いてしまう。


 余談だが、ヴェニカの巨乳がお湯に浮いていた。おっきいオッパイは本当にお湯に浮くことを目の当たりにした。


 お湯の量と温度は問題ないので、このままの仕様で魔導具を作っていくつもりだ。ただ、パネルを洗面所にある風呂の入口に設置したいので、魔法発動部分と操作部分は分けて作ることにする。サイズなどの調整は現地でないとできないので、検証はここまでにしておいた。実際の魔導具も現地で作れば良いだろう。


 風呂から排水タンクまでを接続して、お湯を排水する。排水口は50mmにした。もう少し大きくしても良かったのだが、新居の排水管設備を考えるとこれくらいが妥当だと思う。真下に流れるので7、8分で排水できたが、新居では10分から15分程度になるだろう。


 翌日、朝から新居の建設現場で浴槽を作ることにした。作業はすぐに終わると思うが、入浴はできなくても排水のテストなどはしておきたい。


「おお、嬢ちゃん。今日は朝からか……浴槽の作成か?」


「ええ、さっさと作ってしまおうと思いまして、リムストを2箱用意してもらっても良いですか?多分1箱で足りるとは思うのですけど……」


「わかった。風呂場に運ばせておく」


 バリムさんが職人さんに指示を出してくれた。準備ができるまでバリムさんと話す。


「2階もだいぶできてきましたね」


「ああ、2階の方が作業が簡単だからな、壁積みは外側だけで内部は柱と板だからな、塗りをやってもそんなに時間はかからない。予定通りあと15日程度で完成するだろう」


「わかりました。運び終えたみたいなので、作業に入りましょう」


 玄関から風呂場に移動する。すでに2階を作り始めているので、あまり光の入らない廊下の壁にはオイルランプが掛けられ、炎が揺らめいていた。


 風呂は南向きで窓があるため明るい。窓に嵌まっているスライム板ガラスは、乳白色になっており外から中をうかがうことはできない。これは風呂の説明をしたときに裸になることを伝えたら、バリムさんがいくつかサンプルを用意してくれて選択したものだ。他にも透明でない色はあったが、これが一番光を通したので選んだ。


 リムストも用意されているので早速作業に入ろうと思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。