92.体育祭の終わりと新たな火種
もう、開き直って書きたい様に書いてます。
読者の皆様からしたら見苦しい上に駄文かもしれませんが、そもそも私の執筆が片手間の趣味なのでご容赦ください。
(禍津 明視点)
『んじゃァ、最終的な各学年総合得点の結果発表の時間だごらァ!』
『武音子先生の口が悪くて申し訳ないのじゃ……』
しっぽ取りが何とも言えねぇ幕引きを終えた直後。
各々が各学年の待機エリアへ戻されたと同時に点数発表が開始された。
『え~、それでは発表しますメェ~♪……まず3位が3年生で127点ですメェ~!』
「「「「「残念だけど悔いはない!」」」」」
「いや、あって貰わないと困りますわ!」
最初に発表されたのは、3年生が3位という事実。
これを聞いた大半の3年生は後悔してなさそうだったが、多分そいつ等はアヤノの洗脳で良い夢を見れた面々だったのだろう。
だからか、真梨亜先輩に怒られていた。
『次に2位ですメェ~が、こちらは2年生で138点ですメェ~!』
「……え?」
「あ~、まあそりゃそうか……」
そう、俺達は気付いていなかった。
否、もしかしたら秀光辺りは気付いていたのかもしれねぇ。
……俺達2年生は、しっぽ取りで3年生が2位にならねぇ限りは優勝の道がなかった事を。
一応、そうすれば2年生が優勝の座も奪えた。
しかし、結果はご覧の通りだ。
『そして映えある1位に輝いたのは、1年生で139点ですメェ~!』
「「「「「うわぁぁぁぁぁ!」」」」」
「そ、そんなぁぁぁぁぁ!お兄様が負けるなんてぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「……いや、光華姉さんはどっちの味方なのですか?」
案の上、1位は1年生……
……ってか、光華は気付いてなかったのか……
まあ、俺がとやかく言えた口じゃねぇんだがな。
んま、それはさておきだ。
「とはいえ、秀光は流石に気付いてたよな?」
「まあ、流石にね。……でも、あの点差でしっぽ取りを始めた時点で、こうなる未来は避けられなかったと思わないかい?」
「……それはまあ、そうだな」
実のところ、2年生が優勝する未来は最初からあり得なかった訳だ。
何せ、3年生を全滅させるには1年生との共闘が必須であり、その上で3年生より先に1年生を全滅させるなどという裏切りをかますのは不義理極まりねぇ行いだ。
となれば、この決着が最も無難と……
『それでは優勝した1年生の皆さんには豪華特典として、食堂を始めとした様々な校内施設の年間パスが贈呈されますメェ~♪』
へぇ~、優勝した学年には校内施設の年間パスなんて物が渡されるんだな……
……羨ましいな。
「「「「「よっしゃぁぁぁぁ!」」」」」
って、おいおい……
1年生の女子生徒達がガッツポーズ上げてるよ。
……けど、大半の生徒は別に活躍してなかったよな?
別に良いけど。
とまあ、こんな事がありつつも、無事に体育祭は目立った問題もなく終わりを迎える事が出来た。
……そういや結局お袋は説得出来ず終いか。
まあ、あの言い合いで逃げた以上は別にこっちで決めたって文句ねぇだろ。
そう現実逃避しながら、俺は体育祭の閉幕式へと足を運ぶのだった……
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(俯瞰視点)
体育祭が終わりを迎えている頃、某所にて……
「ぐ、ぐぬぬぬぬ……どうして……どうしてこうなったでごじゃる!」
ーバンッ!
そこでは"異能の夜明け"にて"No.7"のコードネームを持っている和風貴族らしき姿の男性が、自身の座る畳を思いっきり叩きながら嘆いていた。
と、そんなタイミングで……
「お、悔しそうゲスねぇ~……ケケケケケ!」
「チッ!……"No.4"、何の用でごじゃるか!」
……"異能の夜明け"にて"No.4"のコードネームを持つペストマスクの女性が現れ、"No.7"へ煽る様な言動を投げ掛けたのだ。
「そう怒らないで欲しいゲスな~……そんなに敗北が気に入らないんゲスか?」
「そうではないでごじゃる!……負けるなら大人しく札へ戻れば良かったものを、馬鹿な2体が寝返った上に"裏太陰"までもが異能に乗っ取られる形で離反したんでごじゃる!」
"No.7"としても、今回の任務における式神は捨て駒前提の采配であった。
だというのに、"裏騰虵"と"裏勾陳"は寝返り"裏太陰"も異能に乗っ取られる形で奪われた。
……これでは、敵対する相手に貴重な戦力を分け与えたも同然であった。
「そこまで敵の手に渡るのが嫌なら、生温い制約だけじゃなくて自爆する術式でも仕込んでおけば良かったんじゃないゲスか?」
「煩いでごじゃる!……ただでさえ麿が式神に割けるリソースは限られているというのに、そんな術式まで仕込んだら麿も式神も弱体化待ったなしでごじゃる!」
「それでリソースをケチッた挙げ句、式神を奪われてちゃ意味ないゲスけどね?……ケケケケケ」
「ぐっ……ぐぬぬぬぬ!」
"No.7"は"No.4"の嘲笑に耐えながらも、畳に爪を食い込ませる程に激昂していた。
そして、その怒りが爆発する寸前……
「ま、本題はそこじゃないんゲスけど♪」
「………なら、その本題とやらをさっさと麿に聞かせて帰るでごじゃる!」
……急に"No.4"は話題を切り換え、"No.7"も即座に落ち着きを取り戻した。
「お~、さっきまでの怒りが嘘みたいゲスな~?」
「う、煩いでごじゃる!……と、とにかく本題を言えでごじゃる!」
「ああ、そうだったゲスな!……実はどうも、穏健派連中の間で"No.8"の件に進展があったみたいなんゲスよ」
「……………どんな進展でごじゃる?」
"異能の夜明け"における勢力は、過激派と穏健派及び穏健派寄りの中立に分かれている。
……この内"No.7"と"No.4"は過激派に属するため、同じく過激派の"No.8"への対策を進める穏健派の話し合いの中身は殆んど知らずに居たのだ。
「それが、いよいよ粛清に動くらしいでゲス。……とはいっても、"異能の夜明け"から行くのは"No.6"だけで後は敵に潰させるらしいゲスけどね♪」
「"No.6"……確かに今の幹部陣の中では穏健派に都合の良い人選でごじゃるな……」
そう呟く"No.7"の顔は、とんでもなく恨めしそうであった。
何せ、問題を起こした過激派を穏健派寄りの中立が叩き潰すのだ。
過激派の勢いが弱まるのは確実と言って良いだろう。
更に、敵に潰させるというのも穏健派にしてみれば色々と利用しやすい点だった。
……とまあ、こうも自分達に不利な展開を聞かされた"No.7"が選ぶ手段は、1つしか残されていなかった。
「で、どうするゲス?」
「決まってるでごじゃる!……こうなったら麿も式神を1体けしかけて、"No.8"と敵を一掃して漁夫の利を得るんでごじゃる!」
その手段とは、粛清対象と敵を一気に潰す漁夫の利作戦であった。
しかし、それを聞いた"No.4"は……
「……あ~あ、悪手を選んだゲスな」
「ん?……何か言ったでごじゃるか?」
「い~や、何も言ってないゲス」
「むぅ?」
……平然と"No.7"の選んだ手段を悪手と断じ、その発言すら誤魔化したのだ。
当然、"No.7"からしたら違和感だけが残る。
が、その違和感が解消される事はなく……
「じゃあ、そろそろ帰るゲスな」
「……チッ、ようやくでごじゃるか」
「ケケケケケ、そこまで言われると流石の私も傷つくゲスな~……"No.7"、いや火業院 彦真さん♪」
「っ!……本名で呼ぶんじゃないでごじゃる!」
"No.4"が語った"No.7"の本名。
その氏はかつてお家断絶となった五行院の一角、火業院家のものだった。
が、"No.4"にとってそれは煽り以外の何物でもなかったために話が広がる事もなく……
「ま、精々成り上がれる様に頑張ると良いゲス……いつも自らは手を汚さずに事を為す、そんな"No.0"を出し抜けるのならば、の話ゲスけどね」
「……ふん、やってやるでごじゃるよ!」
……驚く程にあっさりと、悪人2人による会話は終わりを迎えた。
ただし、成り上がりの野心に満ちた"No.7"が知らず知らずの内に自ら"No.0"の掌へ乗ったのを、"No.4"だけが把握しながら……
ご読了ありがとうございます。
これが良い作品でない事は重々承知しています。
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後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。




