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83.三毛猫が子供を産んだ理由

これで今日の更新は終わりです。

(禍津 明視点)


お袋と胡蘭(フーラン)さんによるエキシビションマッチが終了した直後……


『それでは昼休み明け最初の種目、大縄跳びを始めますので出場生徒は持ち場に向かってくださいメェ~……』


「さて、行くか……」


「まあ、ただの大縄跳びだし……ボク達がこれまでやって来たトンデモ種目に比べたらまあ……」


「ああ、僕はどうすれば……」


……俺達は次の種目である大縄跳びへと臨むべく、出場生徒の持ち場へと向かう。


なお、秀光は未だに心ここに在らずといった有り様であり、何ならエキシビションマッチも正確に把握していたかすら不明だ。


『んじゃ、ルールは……言わなくても分かるとして、獲得点数について言ってやるから耳の穴かっぽじってよく聞けやァ』


『武音子先生、相変わらず口が悪いのう……』


『うっせぇなァ!……えっと、1位が30点、2位が20点、3位が10点だから頑張れやァ!』


『ううむ、まだ逆転は可能じゃから各々頑張るのじゃ!』


体育祭運営陣により発表される大縄跳びの点数。


……なるほど、そうなると……


「……アヤノ、これ勝てると思うか?」


「わざわざルール言わなかった辺り、純粋な大縄跳びっぽいし異能を使う機会もなさそう……ボクは厳しいと思うね」


「カミラエルさん、僕はただ……」


「……うん、駄目だこりゃ」


ま、なる様になれだ。


……そんな投げ槍な考えを抱きつつ、俺達は持ち場へと向かうのだった……



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(禍津 魅怪視点)


エキシビションマッチが終わった直後……


「ニャニャニャ……よし、ここは心機一転して観戦に専念するニャ!」


「う~、負けたのは悔しいアル~!」


「……いったいどうして、俺っちはまたおたく等の間に挟まれちまってんだよ、ベイビ~達……」


ミャ~は胡蘭(フーラン)とついでに冥堂を連れて、観客席へと戻って来てたニャ。


「気にしニャい気にしニャい♪」


「いや、流石に気にするアルよ……うん、もし次に戦う機会があったら今度こそ負けないアル!」


「……俺っちじゃ逆立ちしても勝てない次元の戦いだったってのは分かるぜ、ベイビ~達……」


胡蘭(フーラン)は未だに勝負を気にしてるニャし、冥堂は不貞腐れてるニャし……


……いいや、よくよく考えてみたらミャ~も不貞腐れてる側だニャね……


となれば、ここは2人に相談ニャ!


「ニャニャ……2人とも、ミャ~の相談に乗って欲しいんニャけど……」


「え、嫌アルが?」


「嫌だぜ、ベイビ~!」


……ニャ?


そ、即答拒否ってマジで言ってるニャ?


「えぇ……流石に酷くニャいかニャ?」


「どの口が言うアル!」


「俺っち面倒事は勘弁なんだよ、ベイビ~!」


ま、まあ気持ちは分かるニャ……


ミャ~も総理から家族問題を相談されたら、絶対に冷ややかニャ目で見る自信があるからニャ~……


「そこをニャんとかニャ!……後で報酬もあげるニャからお願いニャ~!」


「……ふん、昔馴染みのよしみでしょうがなく乗ってあげるアル!」


「俺っちは……どうせ俺っちじゃ力量差的に逆らえねぇから乗ってやんよ、ベイビ~!」


ああ、持つべき者は昔ニャ染みと力で従わせられる弱者ニャね♪


……それはそうと報酬も考えニャいとニャ~。


「んで、詳しくは何があったアル?」


「実は……」


そこから、ミャ~は全てを告げたニャ。


明から言われた事と、ミャ~がたいして明に言い返せニャかった事……


その全てを吐露したニャ。


で、それを聞き終えた2人の反応は……


「………うん、どっちもどっちアルな……」


「この親にしてこの子あり……だな、ベイビ~」


「重ね重ね酷いニャね!?」


それ、明もミャ~もどっちも侮辱してるニャ!?


だとしたら許さんニャよ!


「まあ、一応は影華の兄と母親の話アルから相談に乗ってやるアルけど……もう明って奴の好きにさせてやったらどうアル?」


「俺っちは知らんって言いてぇが、明の背中を押しちまったから何も言えねぇぜ、ベイビ~……」


「……ふ~ん、君の責任もあるニャね?」


「あっ……ゆ、許して欲しいぜ、ベイビ~……」


まあ良いニャ。


どっちにしろ、遅かれ早かれ明はその結論を出してた筈ニャ。


……そう、ニャから……


「……そもそも、ミャ~は母親ニャんかにニャるべきじゃニャかったのかもしれニャいニャ……」


「あ、そもそもそこ気になってたんアルよ!……あの仮面の貴公子にゾッコンだったお前が今の時代に子供を作るとか、別に好きな奴でも出来たんアルか?」


「ち、違うニャ!……ミャ~の子供は、3人とも子種ランダムの人工授精で産んだ子供ニャ!」


「なら尚更分からないアル!……何処の誰かも分からない男の子種で孕むとか、あの貴公子に一途だったお前らしくないアルよ!」


そ、そんニャに言う程かニャ?


……いやまあ、過去のミャ~が知ったらそんニャ反応しそうニャけど……


「というか……ミャ~の想いって、当時からそんニャにバレバレだったんかニャ……」


「寧ろ、隠せてると思ってたのはお前だけアル!」


「ぐはニャっ!?」


ミャ~の想いが昔からバレバレだった件について。


……うん、多分もう気にしたら負けニャ。


「で、どうして一途だった筈のお前が今更子供なんて作ったアル?……それも3人も……」


「そ、それは……えっと……ニャニャ……」


「言えないんアルか?」


「……俺っち完全に空気だな、ベイビ~」


……言うしかニャい、かニャ……


ミャ~としては、当時の事はあまり掘り返したくニャいんだけどニャ~


「ニャんでもニャにも…………当時のミャ~には、生(・)き(・)続(・)け(・)る(・)目(・)的(・)が欲しかったんだニャ……」


「「っ!?」」


あ~あ、言っちゃったニャ……


墓場まで持ってくつもりだったのに……


「ミャ~は是正が死んだ後も、是正の遺志を継いで政界を裏から操り続けたニャ……流石に戦時中は極まった軍人連中が言う事を聞いてくれニャかったからどうにも出来ニャかったんニャけど、それ以外は徹底的に私利私欲で懐を潤すゴミ屑共を秘密裏に排除するだけの日々を過ごしてた程だニャ……」


「そ、壮絶アルな……後、あんまり詳しくは聞きたくないアルけど、あの貴公子のためにそこまでするとか重いアルな……」


「そうニャよ?……で、今から約20年前に当然の如く病んだニャ……」


「あ、病んだんだな、ベイビ~……いや、寧ろ戦前からって考えるとよく耐えた方か、ベイビ~……」


そうニャよ?


ミャ~は耐えに耐えたんだニャ!


……けど、結局は耐え切れニャかったニャ。


「そこからはもう、ミャ~が生き続ける目的探しに奔走したんだニャ……」


「……その末に出した結論が、人工授精で子供を産む事だったんアルか?」


「そ、そうだニャ!……それも、1人だけだと愛情を注ぎ過ぎるから2回……」


「……本っ当にお前って奴は昔からどうしようもない大馬鹿者アルな!」


そう言われるのも分かってたニャ。


ミャ~は自分が生き続ける目的として子供を産んで、危険に晒して、今も明が巻き込まれた危険を見て見ぬフリし続けて……


最低ニャ母親ニャ。


「ってか、どうして警備体制を万全にしなかったんだ、ベイビ~」


「さ、3人は一般家庭の子供って建前で育てたかったんだニャ!」


「それにしたって警備は必要だろ、ベイビ~」


「今にして思えば、そうだニャ……」


……もう、死んでしまいたいニャ……


ミャ~が駄目過ぎて、自己嫌悪に陥りそうだニャ。


と、ここで……


『はい、決着ですメェ~!……1位は3年生で101回、2位は2年生で82回、3位は1年生で69回でしたメェ~!』


『……何っていうか、マジで淡々とした大縄跳びだったなァ……』


『特に語る事もないのじゃな……』


あ、いつの間にか大ニャわ跳び終わってたニャ!?


……さ、3人の勇姿を見逃したニャ~!


「あ~、取り敢えず明って奴の意見は大人しく呑んでやるのが吉アルよ!」


「異議なしだぜ、ベイビ~!」


「そ、相談に飽きたからってそれは……いや、これが最善策かニャ?」


結果的にミャ~は子供達の大ニャわ跳びを見逃し、その上で薄っぺらい回答を貰うだけの無駄な時間を過ごす羽目にニャってしまったニャ。


……けど、ここまで来たら明の好きにさせるのが1番良いのかもしれニャいニャ……

ご読了ありがとうございます。


この世界も概ねの歴史は同じです。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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