旧ソ猫を噛む
少し前にウクライナがロシアに対して、意外なほどに善戦しているという話を書きましたが、ここ数日の内にもガンガンとロシア本土の石油精製施設などをドローンで攻撃しています。
調べてみるとどうも先月に正式にその存在を認めた、PRISMAというAIが遠距離攻撃の総指揮をとっているみたいですね。もちろん個々にAIを搭載したドローンHornetがあって、本土のロシア軍の兵站を断つために作戦を指揮しているDeltaというAIも活躍しています。
どうしてウクライナがこんなAI最先端国みたいになっているかと言えば、元々優秀な技術者が多くいて、ソ連時代はその手の人材の集積地になっていたみたいですね。ソ連崩壊後もそこに技術者は留まっていて、東欧のシリコンバレーなんて呼ばれていたみたいです。
皮肉な事に戦場全体が実験場みたいになっていて、どんどんと情報を蓄積して進化していってるみたいです。データが欲しいからアメリカのAI産業も技術提供を積極的にしているようです。これ、このまま行くともしかしたら完全に形勢は逆転するんじゃないでしょうか? プーチンもまさかこんな事になるは思っていなかったでしょうね。丁度AIの技術革新がやってきたという感じです。思えば去年の今頃はAIはまだまだ使えないなという感じでした。2025年夏ぐらいから急に進化して、現在もそれが続いているような感じがします。
ロシアの方も追いつけ追い越せで頑張るんだとは思いますが、一人の優秀なエンジニアがいると、100人が束になってかかっても相手になりません。科学の世界にはそういう所があると思います。50万人も自国民が死んでも平気で戦争を続ける自国政府に、技術者は素晴らしい仕事を提供できるのでしょうか? 仮に凄い技術者がいたとして、恐怖で縛っても突出したアイデアは出ないような気がします。逆に守るべきものがあった時に、人は物凄い力を発揮したりします。
長く続いて来たあの戦争ですが、今年いっぱいで一応の決着がつくような気がしています。ただその決着方法が……あれにならない事だけは祈るしかないですね。しかしあれが使われてしまった場合、世界はどう動くんでしょうか? 結局傍観するだけに終わるのか、報復合戦になって世界中の主要都市は全て破壊しつくされるのか……結構ヤバい感じはしています。
更に考えたんですが、チェルノブイリ原発がウクライナに作られたのは、ソ連時代あそこが軍需、ハイテク、更には重工業の拠点で電力需要が凄まじかったからではないでしょうか? ということはAI技術が世界を席巻する前に、その優秀な技術者及び産業を自国に取り込みたい(このまま行けば西側にとりこまれる)と考えたプーチンの読みは実は素晴らしくて、ただ間に合わなかっただけという考え方もできるのかなと思いました。




