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道楽草  作者: 十三岡繁
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AIの利用

 現在学生さんに建築を教える機会を頂いていますが、その中で学生さんのAIの利用が2025年から急激に増加したなと肌で感じました。2026年になるともうそれは逆にAIを使わないでやっているのは、むしろ珍しいというくらいの状況になっています。学校教育の現場だけではなく、実社会に関わる仕事をしている人は、少なからず同じことを感じていると思います。そういった意味ではあとで歴史を振り返ったとき、多分2025年か2026年がAI元年……歴史の転換点という評価を受けるような気がします。


 小説投稿サイトや公募でも、AI利用はその旨表記が義務付けられる方向に動いていますが、これはもう使って当然だから区別の必要はなくなるという、もう一歩先の状態にすぐ移行するような気がします。私も文章を書いてもらうというような事はありませんが、物語のプロットを考える際は、グーグル先生の代わりにジェミニに聞いたりしています。もっとも嘘が多いので、答えをそのまま信用できないのは厄介ですが……。

 アルファポリスのAI添削サービスも使ってますし、noteではAIによる自動翻訳も始まっています。もっとも既に文字入力ソフトは添削機能を自動で備えていたりしたので、それもAI利用と言えば広い意味ではそうなるでしょう。


 なぜ文章を書いてもらう事をしないのか? それは自分で書いた方が楽しいからです。例えば装着型の登山ロボットスーツが開発されたとして、それを着て登山する人がどれくらいいるでしょうか? 体のどこかに不具合のある人には助けになっていいと思いますが、普通に自分でも登る力がある人は、そんなものを使えば一番の楽しみを奪われてしまう事になるでしょう。


 楽なことと楽しい事は違うというのは前にも書いてきたとおりですが、物語を紡いで書いていく行為は、それ自体が楽しいものである限り人間の手から完全に離れていくことは無いでしょう。もちろんプロ作家でコンスタントに締め切りを守って何かしらを書かないといけないような立場の人は、いつまでその誘惑に勝ち続けられるのかは定かではありませんが……。


 とにかく今年から数年先にかけては、世界がどう動いていくのかが楽しみです。発達しすぎたAIが人類の脅威になるかもしれないという悲観論もありますが、私は基本的には楽観主義です。どちかというとそれを悪用しようとする人間の存在の方が気がかりです。そうしてそればっかりは根絶するのは無理のような気もしています。なぜなら彼らにとってそれは多分楽しみなんだろうと思うからです。

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