表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/15

家族会議

寝て体力も気力も回復した私は現在、にいにとお婆様との御茶会(ティーパーティ)を楽しんでいた。


「···そういえば、アイリーは行く所無いんだよな?」


「····はっ!しょうだった···にいに、どうしようぅ····。」


にいにに言われて初めて気づきました。

そうじゃん!私、迷子だしどこの家の子供か、分からん···。


「行くあてが無いなら私の屋敷に泊まっていかないかい?部屋ならいくらでもあるし。カイも泊まっていかないかい?カイの家は遠いし、雨も降ってきたようだから。」


「で、でもおばぁしゃまにめーわく····。」


「そんな事は気にしなくて良いよ。むしろ、一人で暮らしていたから孫ができたようで嬉しいよ。」


良いんですか!?お婆様、一生付いて行きます!!


「ありがとうございます、ヘレンさん。ほら、アイリーもお礼。」


「ありあとーござーましゅ!」


ちゃんと言えないのは許してください。

そのかわりにサービスします!


笑顔で抱きついてお礼を言う。

見た目はこどもでもやはり中身は大人。


大丈夫かなー、ちゃんと子供らしく可愛く出来たかなー?


と不安に思いながら顔をあげると····。


「アイリーンもちゃんとお礼が言えたねぇ。偉い偉い。」


物凄くキラキラした笑顔で反撃されました。

さらに頭撫で撫での追撃も!


何だろう、この敗北感····。


私が撃沈している間にも話は進み····。


「それじゃあ、部屋は···私の書斎の隣がいいかねぇ?食堂も近いし、私の部屋からも近いしねぇ。」


「じゃあ、俺も同じ部屋に。たしか、ソファがありましたよね?俺はそこで寝ます。」


何ですと!?にいにをソファで寝かせる訳には行かない!!


「にいに、痛いの!にいにがベットで寝ゆの!」


「···?···あぁ、カイがソファで寝ると朝起きた時に痛いから、自分がソファで寝る、っていうことかい?」


おお、お婆様、よくぞ私の言葉足らずの文章で理解してくれました!


「そうだ」という意味を込めて大きく頷く。


するとお婆様は少し考えてから顔を上げて


「じゃあ、こうしよう。明日大工を呼んで子供用のベットを作ってもらおう。今日の夜は二人で話し合って決めなさい。それから明日、日用品や服を買いに町までいこうね。これからここで暮らすかもしれないしねぇ。」


お婆様····!!

何か逆に良い人過ぎて不安になってくるよ。


「ありがとうございます。じゃあ、アイリー。夜何処で寝るか、決めなきゃなぁ?」


「負けにゃいもん!!」


にいにの体の為にも私、負けない!!








~数分後~

·········負けた。


結局、ベットは私でソファはにいにとなった。

言い争いの最中、にいには笑顔で説教、私は涙目で反論、お婆様はずっと笑っていらっしゃった····。


「ふふふ、本当の兄妹みたいだねぇ。ふふふ。」 


お婆様、兄妹のようだと言ってくれるのは嬉しいけど、笑わないでください···。


「お互いがお互いを思い合って言い争いになっている···。それは相手の事をよく知らないとできない事だよ。お前達はよっぽど、人を視る目があるようだねぇ。そうでなきゃ、出会って1日も経っていない相手の事なんか分かりゃしないもの。」


なんだか凄く大事なお話が聞けた。

こうして話をしてくれるお婆様こそ、本当の祖母のようで。


「おばぁしゃま、にいに、だぁいすき!!」


何故だか突然、伝えたくなった。

もう会えない本当の家族の分も。

これからもっと、伝えていこう。


自然とそう思った。


「ふふ、ありがとう。本当に孫が出来たみたいで嬉しいよ。そうだ、アイリーン。私もカイのように愛称で呼んでもいいかい?」


もちろんですとも!


「うん、おばぁしゃま!」


にいにもお婆様も、優しく微笑みながら手を差し伸べてくれた。


「明日は街でたくさん買い物しようねぇ、アイリー。」


あぁ、何だかとっても明日が楽しみだ。
























あけましておめでとうございます!本年も皆様にとって良い年になりますように····。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ