6-11:悪役令嬢ルベラちゃんとのラーメン対決 その2
第一王子の要望に応えるため、私は販売店に頼んで明日から販売開始予定のデモ品を分けてもらい、それを王城まで持っていく事にした。
店から改良型ラーメンを提供してもらう際に運び易いようにと魔法の箱を用意してもらう。
どうやら、ルベラちゃんもこれを使って王城まで保温かつ中身が崩れないようにラーメンを運んだみたい。
私はそれを手に魔法の車で王城まで乗せてもらって王城へと向かう。
「第一王子、お待たせ致しました」
「来たか、マーガレット。皆がライジェルの部屋で待っている」
私を出迎えてくれた第一王子ビトルは、料理を自身の弟であり私の婚約者でもある第二王子ライジェルの部屋まで持っていくようにと言う。
何だか、私絡みの案件だと何時も第二王子の部屋に部屋に通されている気がする。
もしかして、私が第二王子の婚約者だから第一王子が気遣っての事なのかな?
私が王城の厨房で料理を取り分ける準備をした後、第一王子と給仕のメイドと共に第二王子の部屋まで運ぶ。
すると、何時ものメンバーと共に新たなもう一人の誰かがいた。
「全く、どいつもこいつも何で俺の部屋に来るんだよ!? まあ、今回ブレドの奴は俺が呼んだのだけどさあ」
「いいじゃん別に。ここが集まり易い場所なんだし。ねえ、ロジーナ」
「そうね、ピオーネ。これから間違いなく流行る料理と聞いては是非とも食べたいし」
「む? 微妙に人数が多い気もしていたが、そういう事なのか?」
何時ものメンバーである第二王子と公爵令嬢の姉妹の他にいるもう一人。
あれは、確か以前に王城内ですれ違ったブレドという青年。
何でも記憶喪失という話で、国王様の慈悲でこの王城内に住まわせてもらっているって話だけれど、よくわからなくて何処となく怖い感じのする人。
「おい、ライジェル。ブレドの奴も連れてきたのか?」
「兄貴、別にいいだろ。こいつ、何時も気難しそうな顔していて何か心配だし、美味いものでも食べれば元気出るだろうかと思ってさ。記憶も戻るかもしれないし」
「だそうだ、マーガレット。すまない、一人増えた」
「いえ、お気になさらず第一王子。一応多めに用意してもらいましたので」
私を含めて6人。
予想外に1人増えたけれど、持参した改良型ラーメンを取り分ける分には問題ない。
むしろ、デモの一環として考えるなら人数が増えるのは喜ばしい事。
「では、人数もそろった事だし始めようか、マーガレット」
「はい。では、早速」
こうして、改良型ラーメンの試食会が第二王子の部屋で始まった。




