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6-12:悪役令嬢ルベラちゃんとのラーメン対決 その3

 私はここまで同行してもらった王城のメイドに頼み、改良型ラーメンを小鉢に移し替えさせ、そしてそれらを私を含めたこの場にいる全員にフォークと共に配らせる。


「こっちのラーメンの方が具沢山でいいと思います。ねえ、ロジーナ」

「そうね、ピオーネ。以前のラーメンはスープが食べ難い原因になっていたけれど、こっちのラーメンはスープが無くて食べ易いのもいいんじゃないかしら」

「はは、そうだろう。だから、私はマーガレットにこのラーメンを売り出すように言ったのだ」


 とりあえず、公爵令嬢のロジーナ様とピオーネ様には気に入ってもらえたみたい。

 ルベラちゃんのラーメンと比較して優位だという二人の評価に第一王子も満足げだし、第一王子のその様子に私も安心した。

 これならば、きっと明日からの売上も期待できるはず。


「なんだよ、これじゃあ俺が以前に意気揚々とラーメンを振舞ったのが馬鹿みたいじゃないか」

「ライジェル様、そんな事はありません。私がライジェル様にあのラーメンをご馳走になったからこそ、この改良型ラーメンは生まれました。それに、これは元々ライジェル様の体を思って作ったものでもありますし、半分はライジェル様が作った様なものです!」

「そ、そうか。そういう事なら、俺もマーガレットにラーメンを振舞った甲斐があったというものだ。この改良型ラーメンも美味かったしな」

「それはよかったです! 是非、これからもどうかこちらを召し上がってください!!」


 多少ふてくされていた第二王子をフォローしたところ、美味しいとの評価を頂いた。

 そうそう、これ元々は第二王子のためにワカニャからレシピを教えてもらって作ったんだよね。

 紆余曲折(うよきょくせつ)はあったけれど、ルベラちゃんのラーメンに変わってこの改良型ラーメンを第二王子が食べてくれる事こそ私は嬉しい。


 こうして、この場の全員の感想が出そろったかと思ったけれど、今回はもう一人いる。

 第二王子が招いたブレドという青年。

 彼は一体どのような感想を抱くのであろうか?


「これが、ラーメン。何というか、この世界の料理じゃないような。そう、例えるなら()()()の料理を食べているような不思議な気分だ」


 ブレドの予想外の感想に私は驚き、そして異世界という単語にヒヤっとさせられる。

 げげッ!?

 ま、まさかこれが異世界から来たワカニャから教えてもらったレシピだって感づかれた!?

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