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6-6:第一王子はマーガレットの手作り料理を食べたい その1

 王城の厨房にやって来た私は、城の料理人たちに新たなラーメンの調理法を教えようと思ったのだけど……。


「これはこれは、マーガレット様。って、ビトル様が女性と!?」

「あの女嫌いなビトル様が!?」


 第一王子ビトルは女嫌いだという話、私もすっかり忘れていたのだけれど厨房の料理人たちの反応から察するにやっぱり本当だったんだ。

 第二王子の婚約者である私に対してだけは第一王子はそういった一面を見せていなかったから、今まであんまり実感なかったけれど。


「何だ? 私が弟の婚約者、つまり義妹(いもうと)であるマーガレットと仲良くしていて何が悪い?」

「い、いえ。決してそのような事は」


 私に良くしてくれる代わりにやたら義妹(いもうと)を強調してくるんだよねえ、第一王子。

 でもまあ、嫌われるよりかは遥かにいいし、ちょっと行き過ぎて気持悪く思うところも無いわけじゃないけれど、良い関係が築けているのならいっか。


「なあに、気にするな。今日はマーガレットをここまで送り届けたついでに興味本位で何をやるつもりなのか見学するだけだ」


 見ていくんだ。

 全然いいけど、何かちょっと何時もより緊張するなあ。


「あの、厨房の皆さん。それで話は変わりますけれど、第二王子ライジェル様は最近ラーメンを食べているのでしょうか?」


 とりあえず、その場にいる全員に対して本題を切り出してみた。

 ラーメンと聞いて第一王子は少し嫌そうな表情をしてみせたけれど、まずは第二王子がラーメンを気に入っているのかどうか、そして先日ルベラちゃんから提供された後も食べ続けているのかを王城厨房の料理人たちに確認しないと。

 そもそも、第二王子がラーメンを気に入っていないのならば私の取り越し苦労で終わる話だし。


「ええ、召し上がっていますよ。毎日の様にラーメンを作れと仰られています」

「そうなんだよ、マーガレット。あの後、王城に大量のラーメンセットが寄贈されて弟のライジェルは大喜び。毎日必ず一回は食卓にラーメンを用意させていて父上、いや陛下も呆れるご様子でな」


 やっぱり、私の心配した通りに。

 ラーメン美味しかったし、こうなるのも仕方ないか。

 でも、だからこそ私はワカニャに教わった太り難いラーメンの調理法をここで伝えないと!


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