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6-4:謎の青年ブレド登場 その1

 ワカニャから教わったラーメンの調理法を王城の料理人たちに伝えるため、今日また私は王城へと足を運んでいた。

 始めは王城に入るという事そのものが一大イベントみたいな感覚で緊張していたけれど、第二王子のためにと足を運ぶうちに少しは慣れてきたかもしれない。

 だから、城の中の歩き方やそこに誰がいるのかもわかるようになってきて、悪い意味で緊張はしなくなり、少しは気が楽になってきている。


 あれは、誰だろう?


 王城内の廊下を歩いていると今まで見た事のない、髪の色から顔までもが青白い青年がこちらに向かって歩いてくるのが見える。

 歳は多分、第二王子と同じくらい。

 身なりも容姿も悪くないとは思うけれど、それ以上に何というかミステリアスな雰囲気を何処となく漂わせている感じ。


 うーん、顔は悪くないというか多分イケメンの部類なんだろうけれど何だろう?

 何だか、とても怖い。

 できる事ならば近づきたくない感じ。


 武芸をやっているのか体つきもしっかりしており帯刀もしているみたいだけれど、王城の衛兵というわけでもなさそう。

 一瞬、不審者かもと思ったけれど、王城の警備体制は万全だと思うし。

 第一、こんなに堂々としているのに警備がそれを見逃しているとしたらますます変。


 だから、何となくすれ違うのは嫌だなあと思いながらも他に道が無いので、仕方なく私はその青年と廊下ですれ違う。

 こんな気持ち、第一王子と初めてすれ違った時以来。

 何事も無ければいいけれど。


「くん、くんくんくん。臭うな」

「ひッ!」


 その青年は私とすれ違うなり突然私の匂いを嗅ぎ始め、しかも臭うとまで言ってきた。

 な、何なのこいつ!?

 やっぱり不審者だったー!!


 どうしよう?

 叫んで誰か人を呼ぶべき??


 いきなり私の匂いを嗅いできた青年の男をどうしようかと思い、今にも叫ぼうかと思っていたその時。


「おい、ブレド! 義妹(いもうと)に何をしているのだ!!」


 その声と共に慌てて私の方へと駆けつけてきたのは、第一王子ビトルだった。

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