5-5:悪役令嬢ルベラちゃん登場 その2
第二王子に初めて料理を食べてもらえてから数ヶ月。
それからの私は王城の厨房に時々出入りしたいた。
最初の胡麻ドレッシングの時と次のもやしとブナシメジと豚肉の炒め物の時に厨房に出入りしたのがきっかけで、王城の料理人たちと仲良くなる機会を得られた私。
そこで、駄目元で王城の料理人たちと相談したところ快く提案を受け入れてくれ、なんと第二王子の食事を改善する事に成功した。
「それで、この新食材のもやしや食べられるキノコのブナシメジを使った料理をもっと増やしてほしいのです」
「成る程。今まで肉とパンくらいしか召し上がらなかった第二王子ライジェル様も、これらの食材ならば手を付けると」
「ええ。それから、肉料理でも衣の付いた揚げ物はなるべく避けるようにしてほしいのです」
「ふむふむ。いやはや、私共もライジェル様の偏食と体型には心配していたのですが、流石は婚約者様。そのお優しい心遣いに私たち王城に仕える者たちも感服しております」
ワカニャが言うところのトウシツを減らしてショクモツセンイを増やすやり方。
第二王子が食べられるとわかったもやしやブナシメジを駆使して、ショクモツセンイが取れる料理を作ってもらい、その分食べるパンの量を減らすという作戦。
更には、衣が付いた揚げ物やトウモロコシのスープといったトウシツを多く含む料理を出すのを避けるようにもしてもらった。
この甲斐があってか、見た目にはわからない程度で第二王子の体重が減少。
しかも、王城の厨房に出入りするために度々王城に訪れた私は、その際に何度も第二王子に会いに行ったおかげで、彼との距離も少しずつ縮まった様な気がする。
そして、遂に第二王子の方からの招待という形で私は王城内の第二王子の部屋に呼ばれる事となった。
「やったじゃん、マーガレット。王子の方から招待してくれるなんて」
「ええ、どうして呼ばれたのかがわからなくてちょっと不安だけど、今まで第二王子の方から声をかけてくれた事無かったし、素直に嬉しいかも」
「うんうん。マーガレットが今まで頑張ったからだよ、きっと。だから、胸を張って行ってらっしゃい」
妖精のワカニャにも激励され、私はウキウキな気分で王城へと向かう事に。
えっと、今日は城の厨房に寄らず直接第二王子の部屋まで行くのだった。
何時もの調子でうっかり城の厨房に向かいそうになり、私は引き返そうとする。
しかし、その時意外な人物とすれ違う。
「あら、ピギー。こんなところで会うだなんて奇遇ね」
従姉のルベラちゃんだった。




