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4-8:料理用のお酒 その3

 今度こそ成功させる。

 そう思い、私は厨房に立ってモヤシとブナシメジを炒める事にした。


 使う肉は前回と同じ豚肉。

 この方が美味しくなったかどうか比較しやすい。


 私はフライパンに油をしいて、豚肉、モヤシ、ブナシメジを入れて炒め始める。

 ここまでは、前回と同じだ。


「マーガレット、今くらいのタイミングでいいんじゃない?」

「ワカニャ、量はどれくらい入れたらいいの?」

「そこにある大きな(さじ)に2杯くらいで大丈夫だよ」


 私は、大きな匙にお酒を入れ、それを炒めている料理に振りかける。

 こ、これでいいのかな?

 後は、この状態でしばらくの間、火を通せば。、、

「フライパンに蓋をしてから弱火にして、蒸す様な感じするといいよ」

「わかった、やってみるね」


 私は、ワカニャに言われた通りにして、お酒に火が通るまでの少しの間待つ。


「もう大丈夫だと思うから、後は味付けをして火を消せば大丈夫」


 前回と同じ様に私は醤油を使って仕上げの味付けを行い、料理を完成させる。


「ワカニャ、これでいいんだよね?」

「うん、バッチリ。大丈夫だよ」


 で、できた!

 今度こそモヤシが美味しくなりますように。


 料理を完成させると、先程から私の様子を一部始終見ていたお父様が私に声をかける。


「ほほう。お酒はああいう風に料理で使うのか」

「はい、そうです」

「どうなったかが楽しみだ。早速二人で食べよう」


 私も今回が初めてなんだけどね。

 それはそうと、いよいよ実食。

 作った料理を二人分の皿に分け、私とお父様はモヤシとブナシメジの炒め物を各々の口に運ぶ。


 おお!

 何かいい感じに仕上がっている。

 前回気になっていた青臭い感じも全く無く、モヤシがブナシメジや豚肉と上手く調和して美味しい。


 更に豚肉の方もお酒の効力なのか若干柔らかくなり、全体的に料理の美味しさも増していい感じに。

 この料理なら食べていけるし、これでワカニャが言っていたショクモツセンイも何とかなりそう。


 一緒に召し上がっているお父様はどうだろうか?


「お父様、どうですか?」

「ふむ、これは中々美味だ。成る程、これが料理に酒を使った効果。今度、お父さんも試してみよう」


 どうやら、お父様にも料理にお酒を使うといいという事をわかっていただけたみたい。


「ところで、マーガレット。この食べた事の無い二種類の食材は何だ? ひょっとして異世界の食材だったりするのか?」

「ご明察通りです、お父様。大豆から作るモヤシという食材に、食べられるキノコのブナシメジ。どちらもワカニャから、異世界から召喚した魂から教わった食材です」

「やはりそうか。成る程、成る程これは、うーん」


 お父様が何やら考え込んでいるが、どうしたのだろうか?


「マーガレット、これらの食材はどうやって用意した?」

「どちらも初級の土魔法で。モヤシは大豆に土魔法を使う事で作れますし、ブナシメジは、それ自体に土魔法を使う事で増やす事ができます」

「相分かった。マーガレット、可能ならばこれらの食材を使った料理について、もっと聞き出しておきなさい」

「無論、そのつもりです。私が痩せるためにも役立ちますし」


 かくして、私はモヤシとブナシメジを使った料理で空腹を満たす事により、痩せるために辛くなるはずだった日々を乗り越えられたのであった。

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