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4-7:料理用のお酒 その2

 一度目のモヤシ料理から二日後であり、お酒を買いに街に行った次の日。

 ようやく料理に使うお酒が手に入る事となった。


 昨夜家の使用人に頼んだところ、明日私が学校に行っている間に買ってきてくれるとの事。

 なので、私が学校から帰ったら直ぐにモヤシ料理に再挑戦できる事に。

 本当に、最初からこうすればもっと簡単だったのにと私は反省した。


「ただいまー。お酒、手に入った?」

「ええ、手に入りましたよ。ですが……」


 お酒を買ってきてくれた使用人は、何か問題があった様な素振りを見せる。

 な、何かマズい事でも起きたのかな!?

 身に覚えが無い私が不安に思っていると、お父様が私の前にやって来た。


「マーガレット、これはどういう事だ?」


 お父様は、先程の使用人が買ってきてくれたと思われるお酒の瓶を両手に持って私に詰め寄る。

 確かに、これは昨日私が酒屋で見せてもらった庶民用のお酒と同じものだと思うけれど、それを何故お父様が?


「あの、お父様? これから私、このお酒を使って料理をしようと思うのですが」

「ほう。では、何故この酒を買うのに庶民の生活を調査する課題と嘘を言ったのだ?」


 あッ!

 そ、そっか。

 お酒を買う時の私の嘘にお父様は疑い、そして怒っているんだ。


 こ、ここは正直に謝った方がいいのはわかっている。

 けれど、嘘を言っちゃったのはやっぱり印象悪い。

 このままだとお父様が怒って料理どころではなくなるかもだし、何とか穏便に済ませる言い訳をしないと。


「り、理由は二つあります。一つは料理にお酒を使うというのがワカニャから教えてもらった異世界の知識で、酒屋の店主に正直に話しても信じてもらえそうになかった事。そして、もう一つは理由も無しに貴族が値段の安い庶民のお酒を買うのはファーレネイド家の恥になるかもと思ったからです」


 う、上手く言い訳できたかな?

 お酒の値段は後付けの知識だけど、伯爵家が無茶苦茶安い庶民用のお酒を嗜んでいるだなんて噂になったら恥ずかしい上に、財政が苦しいんじゃないかって思われちゃうしね。

 うん、嘘は言っていない。


「ワカニャ? ああ、成る程理解した。確かにお酒を料理に使うだなんて父さんも初めて聞いたが、そういう事か。で、それが本当ならば父さんの目の前で作れるよな?」

「ええ、もちろん。よろしければ、お父様も私の料理を召し上がってください」

「えっ? うむ、そうだな。娘の手作り料理だなんて父さん楽しみだよ」


 ふぅ。

 上手く言い訳できたかな?


 よーし、お父様に食べてもらうためにも料理頑張るぞ!

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