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4-3:新たなる食材、もやしとキノコ その3

 ワカニャに言われた通り、私は次にキノコを探しに行く事にしよう。

 そう思ったのだけれど。


「ねえ、ワカニャ。キノコって山に生えているし、私が一人で探しに行くのは危険だと思うの」

「あ、そっか。マーガレットがいるこの世界って魔獣とかいそうだもんね」


 流石に魔獣は出ないと思う。

 そもそも魔獣が出る事自体が今は稀らしいし。

 山は、むしろ狼とか猪とか熊とかもっと普通の動物が怖いのだけどなあ。

「それで、山に入る猟師さんに適当にキノコを取ってきてもらう形にしようと思うのだけれど」

「うん、それで大丈夫。取ってきてもらったキノコの中に食べられるものが一度でも見つかりさえすれば大丈夫だと思うし」

「一度って、毒の無いキノコが1本でも見つかればいいの?」

「そうだよ。多分、上手く行けば増やせると思うし」


 増やす?

 その時は、その言葉の意味がよく分からなかったけれど、とにかくキノコが無いと始まらないので、まずはキノコを集める事に。

 数よりもより多くの種類があった方が良さそうなので、一種類毎に賞金を払う形で依頼したところ、思ったより沢山のキノコが集まった。


「すごーい。20種類以上はありそう」

「全部で25種類。でも、本当にこの中に食べられるキノコはあるのかな?」

「まあ、まっかせなさーい!」


 ワカニャは上機嫌でキノコを一種類ずつ能力で鑑定していった。

 食べ物の栄養成分が分かる能力らしいから、これで毒の有無も分かるらしいけれど、本当に大丈夫かな?

 食べたら死んじゃったなんてのは怖いし、段々不安になってきた、私。


「あっ、これ!」

「どうしたの?」

「ブナシメジだ。炒め物ならこれが一番無難なやつ」


 炒め物?

 要するに、食べられるキノコって事なのかな?


「これ、食べられるの?」

「うん、美味しいよ」

「食べるの?」

「そうだけど、まだダメ。これから増やさなきゃ」


 増やす?

 ワカニャ、前にそう言っていたけど、どうやって?


「マーガレット、この前のもやしみたいに土魔法をブナシメジに、このキノコに使って」

「えっ、そんなんでいいの?」

「いいから。周りの地面が少し空いた開けたところにブナシメジを置いて土魔法を使えば大丈夫なはず」


 大丈夫なはずって、本当に大丈夫なのかなあ?

 でも、考えたって仕方ないし。

 とりあえず、ワカニャに言われた通りにやってみよう。


 うーん。

 開けたところって、お庭の真ん中でいいかな?

 私はワカニャがブナシメジと呼んでいたキノコを庭の地面に置き、それから言われた通りに植物の成長を促進させる土魔法を使ってみる。


 こんなので本当に上手く行くのかなあ?

 というか、キノコってそもそも植物なの?

 でも、ワカニャが言った事だし。


 私が半信半疑の状態でいたところ、果たして異変は起きた。

 土の精霊魔法を使ったキノコの周辺に次々と同種のキノコがニョキニョキと生え始める。


「ふ、増えるってこういう事!?」

「よーし。思った通り、上手く行ったあ!」


 キノコって魔法さえ使えばこんなに簡単に増やせるんだ。


「マーガレット、とりあえず当分はこのブナシメジを増やして食べていこう。本当はシイタケとかエノキとかもあるとよかったんだけど、今回見つかった食べられるキノコはブナシメジだけだった、残念」


 とにかく、これでモヤシとキノコが揃って、両方共魔法で増やせる事も分かったけれど。

 問題はどうやって食べるのか、なんだよね。

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