4-0:候補の肉料理
肉料理。
できれば、痩せる事に関係のある料理ならいい。
そこで思い出したのが、私がワカニャに教わって作った最初の料理、もやしとキノコと肉の炒め物である。
「ワカニャ。私、アレを作ってみようと思うの」
「アレって?」
「もやしとブナシメジと豚肉で作った炒め物」
「その料理、気に入ってよく食べていたもんね、マーガレット」
ええ、よく食べていましたもの。
食べるパンの量を減らした分、お腹が減らない様に。
それに、食べていい料理の種類にも少なからず制限があったし。
「食べ易い料理だったし」
「だったら、いいんじゃないの? 第二王子もきっと喜ぶよ」
「そっか、そうだよね? よし、じゃあそれで行こう」
もやしとブナシメジを豚肉と一緒に炒めた、肉の入った料理。
確かに私がなるべく苦しい思いをせず食べるパンの量を減らすのに役立った良い料理なのも事実。
けれど、同時に私にとって思い入れが少しある料理だったりもする。
シンプルながらに異世界の食材に異世界の調理法で作られたこの料理。
一度成功させてからは簡単だったのだけれど、何せ初めての事だらけでそれまでに一苦労したのをよく覚えている。
その時の事を、私は思い出した。
以後、第四章は4-1から2年前の回想シーンとなります。
回想とか興味無いので続きを読みたいという場合は、飛ばして第五章から読む事を推奨致します。
【第五章】
5-1:今度こそ第二王子に食べてもらう その1
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