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3-4:王城で胡麻ドレ試食会 その1

 私が胡麻ドレッシングをクラスの皆に紹介したところ、私の学年の間ですっかり人気になってしまった。

 実家のファーレネイド家では、胡麻ドレッシングの販路を増やせると大喜び。

 以前から領外でも大々的に売り出すために着々と量産を進めていたので、売り出すきっかけを作った私としても素直に嬉しい。


 そして、私がこの事をワカニャに話したところ、この様に返事が返ってきた。


「だったら、第二王子にも試してもらえば? 流行りの品物だからきっと喜ぶと思うよ」

「えっ……? そんな事して大丈夫かな?」

「大丈夫だって。マーガレット、貴女婚約者なんだからもっと自信を持ちなさい!」


 ワカニャにはそう言われたけど、私一人でいきなり王城に押しかけても大丈夫……じゃないよね?

 とりあえず、近況報告も兼ねてお父様に送る手紙に事情を書いておくかな?

 そう思って、手紙でお父様に第二王子に胡麻ドレッシングを試してほしい旨を伝えたところ、何時の間にか日程まで決まってしまっていた。


 そんなわけで、私は今一人で王城に来ている。

 胡麻ドレッシングを持参して、それを第二王子に試してもらうという建前で。

 そして、上手く行けばこれをきっかけに第二王子と少しは仲良くなり、痩せさせるためのきっかけを作りたい。


「あの……?」

「マーガレット様ですね? お話は窺っております」


 城門を守る衛兵の一人に案内されて、私は城の中へと進む。

 そして、エントランスのホールのところで女性二人とすれ違った。

 身なりからして貴族であり、年齢は私と同じくらいか少し上かな?


「これはこれは、ロジーナ様にピオーネ様。お帰りですか?」

「いえ、少しお庭を散歩しようかと」

「あら、そちらは確か?」


 私を案内してくれている衛兵が、二人の女性に挨拶をしたおかげで思い出せた。

 この二人は公爵令嬢のロジーナ様とピオーネ様。

 確か、二人は姉妹で第二王子の従妹だったはず。


「ファーレネイド家のマーガレットと申します」

「ええ、あの第二王子の婚約者、でしたよね? ピオーネ」

「そうね、ロジーナ。あの第二王子の婚約者のマーガレット」


 二人は一度私の姿を確認するように見る。

 そして、私を案内してくれている衛兵の方を少しチラ見した後で、


「行きましょう、ピオーネ」

「そうね、ロジーナ」


 二人はそのまま私とすれ違って城の庭の方に行ってしまった。


 何だったんだろう?

 私、何か失礼な事しちゃったかな?


 何か引っかかる思いが無いわけでもないけど、今はまず第二王子に会わないと。

 そう思い、私は先へと進む事にした。

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