3-1:マーガレットは第二王子と仲良くなりたい
16歳の私は夜、ベッドの中で今日の婚約破棄未遂の事を思い返していた。
はぁ……。
私が2年間頑張って痩せて美しくなったのだから、第二王子だって痩せればきっと……か。
ワカニャからアドバイスされた「第二王子を痩せさせる」というのは、確かに理にかなっているとは思う。
けれど、私の場合はワカニャや周りの皆に支えられていたからこそできた事。
それに、私自身も家のためにと思ったからこそ頑張れた。
一方の第二王子には味方になって支えてくれる人はいなさそうだし、何より痩せる理由がない。
痩せる理由の方は「痩せて周りの人間を見返そうよ」と説得すれば案外簡単にいけるかもしれないけれど、問題はそれを誰が説得するか。
少なくとも、私は婚約破棄を宣言されるほど第二王子に嫌われているしで、それは難しそう。
はぁ、どうしよう?
本当は第二王子の味方の方も婚約者の私がなるべきなんだろうけれど、その第二王子と仲直りするために痩せさせたいのだからどうしようもない。
でも、第二王子は痩せたら絶対それなりには格好良くなるはずなんだよねえ。
兄の第一王子が格好良くて人気もあるみたいだし。
弟の第二王子だってきっと。
そっか、兄に当たる第一王子ならもしかすると弟の第二王子の味方になってくれるかも?
でも、第一王子なんて超人気者だし第二王子以上に近づくのは大変そう。
それに、第一王子って女嫌いの硬派なところが学校の女子にも人気だから、仮に話せる機会があっても、女嫌いの第一王子と仲良くなるとか絶対無理!
やっぱり、私が何とかして第二王子と仲良くなるしかない。
今の嫌われている状態だと、言う事を聞いてくれないどころか聞く耳も無い状態だし。
第二王子と会える可能性があるのは王城と学校。
王城には気軽に入れないだろうし、そうなると学校か。
でも私、第二王子を一回も学校で見かけた事ないんだよねえ。
聞いた話によると第二王子は三年生。
一方の私は入学したばかりの一年生で、そもそも学年が違うのだから学校内で会わないのは不思議ではない。
だけど、一応婚約者なんだから一回くらいは事前に向こうから会いに来てくれてもよさそうなのに。
結局、第二王子とはこれまで学校では一度も会わず、初対面が今日のパーティに。
だから、今後も学校で会える事には期待できない自分がいる。
明日、学校内で探してみようかな?
見つかるかわからないし、何となく見つからなさそうだけど。
今日の事があるから、例え学校に第二王子が来ていても私の事を避けるだろうし。
はぁ。
気が重い。
そう、思いながら私はベッドの中で眠りについた。




